2022年12月18日、長田区文化センター別館ピフレホールにおいて、第12回KOBEカンタービレ・コンサートを開催いたしました。
このコンサートは、定住外国人子ども奨学金のチャリティと、奨学金について広く市民の皆さんに知っていただくことを目的として、2009年より開催しています。
コロナ禍のため、昨年と一昨年は開催できず、待ちに待った3年ぶりの開催となりました。

ヴァイオリンとピアノのハーモニー

今回は、神戸市室内管弦楽団所属の幸田聡子さんのヴァイオリンと、大原亜樹子さんのピアノによる演奏を楽しみました。
第一部では、エルガー「愛の挨拶」マスネ「タイスの瞑想曲」など5曲のクラシックの名曲が演奏され、ヴァイオリンとピアノの繊細で豊かなハーモニーを心ゆくまで味わいました。
休憩の前に、4名の奨学生が登壇しました。N委員の司会により、自己紹介とそれぞれが今がんばっていることなどを話しました。

クラシックからテレビでおなじみの曲まで

第二部では、「情熱大陸」「となりのトトロより風の通り道」そして美空ひばりの名曲など、誰もが親しみのある現代の曲を楽しみました。いつもはテレビで聞いている曲も、舞台上の「生」の音色、そして演奏している方の体の動きや表情と一緒に鑑賞することで、ずっと豊かで深い広がりを感じさせるものになりました。
第二部の後半は再びクラシックへ。「G線上のアリア」「ツィゴイネルワイゼン」など、思わず口ずさみそうになる名曲が終わると、アンコールが始まりました。

アンコールでは奨学生とクリスマスソングを共演

今回はアンコールに奨学生たちが登場。出演者の方の演奏に合わせて「そり滑り」を元気に歌いました。クリスマス気分たっぷりの楽しい曲と奨学生たちの歌声に会場は大盛り上がり。お客さまから大きな拍手が送られました。
終了後のロビーで、奨学生のずっと年上の先輩にあたるお客さまが、奨学生に「同じ高校よ。私の部活は○○で…今もあるのかしら」「私はライバル校でしたよ」などと話しかけてくださり、奨学生がうれしそうにお返事している光景が見られました。こうして市民のみなさまと奨学生が交流し、身近な存在として感じていただいている様子を見て、やはり生のコンサートを開催できてよかったな、と思いました。

ご来場いただきましたお客さま、また協力、後援、協賛いただいた方々に心より感謝申し上げます。今後も定住外国人子ども奨学金への応援をよろしくお願い申し上げます。