■■■ 「2008年総会」開催のご報告 ■■■
さる6月21日(土)、KFCの2008年度総会を開催しました。公益法人の一つである特定非営利活動法人の認証を持つKFCには、毎年1回以上の総会の開催が義務付けられています。総会は会員によって構成されているNGOにとって大変意味のあるものですが、元々ボランティア活動を契機に始められた活動ゆえか、どうも議事の提案、それから質疑、最後に承認という硬い形式の総会は、そぐわないようでいまいち盛り上がりにかけてしまいがちです。
そこでKFCでは、総会の日にKFCのさまざまな活動にとって関連深いテーマの研修を昨年から総会前に実施することにしています。今年は、「夜間中学」をテーマに日本語ボランティア活動やハナの会の識字活動でKFCにかかわってくれてきた兵庫中学校北分校の西田恵介先生にお願いしました。
西田先生の話にも出てきたのですが、少し前まで就学できなかった日本人やハナの会に来ているような在日コリアン1世の「学びの場」であった夜間中学は、現在では中国やベトナム、韓国から来た日本語プロジェクトに来ているような人たちの「学びの場」としての広がりを持ってきているとのことでした。
KFCの活動ともリンクすることの多い夜間中学の存在意義が再認識される意義ある研修になったと思います。
研修の後、KFCの総会を例年どおり資料に沿って開催しました。総会の報告、提案議案は満場一致で承認されました。総会の事業計画案でも触れていますが、地方自治体の財政悪化によってやっと芽生えてきた在日外国人の生活支援政策がどんどん削減されてきており、ただでさえ不十分であった日本語学習支援の援助などが削減されつつあります。
外国を訪問したり、外国に住む外国人との交流が主流の「国際交流」事業が中心であった経緯もあって在日外国人支援の事業は地方自治体の政策ではどうしても後回し、削減対象になりがちです。
高校生が、修学旅行先として海外に行く現在、本当の国際化には、従前の「国際交流」だけとは違った「異邦人」である隣人を理解し共生できる心を育むものが不可欠であることをKFCは広めてきたつもりでしたが、残念ながらまだ力が足りないようです。
今年度、厳しい状況が予想されますが多くの人と力をあわせ本当の国際化が足元から感じられるような社会にしていけたらと思います。
■■■夜間中学校のお話を聞いて■■■
去る6月21日に当団体の総会が行われましたが、その前に、神戸市立兵庫中学校北分校教員の西田恵介先生をお招きして「外国人の学びの場と夜間中学校」という題目で講演会をしていただきました。普段は聞けない貴重な話を聞くことができました。
まず、夜間中学校とはどういうところだ?という話からはじまりました。全国夜間中学校研究会資料によると『日本においては、中学校は義務教育ですが、戦争や差別など様々な理由で、子どものころに小学校や中学校に行けなかったり卒業できなかったりした人が、今の日本には百数十万人いると言われています。夜間学校はそういった人たちが学んでいる学校です。公立の夜間中学は全国に35校あって、15歳から80代90代の人まで、日本人の大人や元不登校の若者、障害者、在日韓国・朝鮮人、中国帰国者、新渡日外国人などさまざまな人たちが今までできなかった勉強に、懸命に取り組んでいます』ということです。
公立夜間中学校は、現在8都府県にあります。北海道や他の県にないのはその必要がないからではありません。ボランティアによる自主夜間中学は全国各地でありますが、卒業資格が得られない上に、場所・時間やスタッフの確保など、経済的にも苦しいなかで運営しているというのが現状です。
兵庫県には、公立夜間中学校が3校あります。尼崎市立成良中学校琴城分校、神戸市立兵庫中学校北分校、神戸市立丸山中学校西野分校、今はありませんが、駒ヶ林中学校が初めて開校したとのことでした。現在、兵庫県全体では106名が在籍し、国籍別では、日本が一番多く、次いで中国、韓国、ベトナム、フィリピン、その他の順になっています。以前はいわゆる「在日1世」(在日コリアン1世)や日本人も比較的高齢の方が多かったですが、現在は生徒の平均年齢が下がってきていて状況も変わって来たということです。
こういった概要を説明してくださった後、兵庫中学校北分校の様子をVTRで見せてくださいました。一つ目は、文化祭の発表会の様子です。ベトナムの人が6名ほど集まって民族衣装のアオザイを着てベトナムの歌を少し緊張気味で歌っている姿でした。もう一つは、餅つきの様子です。餅をつく学生はベトナムの青年、その餅に水を掛けるのは韓国から来た「おかあさんっぽい」女性です。調子を合わせようと互いに声を掛け合って楽しむ姿がみられました。普段の生活ではそれぞれの民族のコミュニティに閉じこもりがちな傾向があるようですが、授業だけでなく給食・掃除の時間や運動会、遠足などの行事を通じて世代を越えて「ふれあう」ことが何よりも学生生活を充実させるようです。ある学生の作文の中にも「北分校で、もうひとつうれしいことがありました。それは、新しい友達と出会えたことです。」とありました。
また、社会科の教材を見せてくださいました。日本語を書いたり話したりする力がそれぞれ異なるため、先生も非常に苦労されているんだなあ、と、素人の私が見ても感じることができました。一枚の紙に日本語・中国語・韓国語・ベトナム語が書かれています。いろいろな母語を持つ生徒を前に先生一人で奮闘している姿を思い浮かべてみました。
先生の話を聞いていると「その人に合った教え方」に取り組む真摯な姿勢が伺えます。ですが、その大変さも垣間みることができました。母国で義務教育を終えたのか終えてないのか、日常生活での日本語の会話は全く問題ないが、読み書きができず役所に一人で行けない、といったそれぞれの事情など、日本語や日本の生活になじみがないという視点に立って考えてみると、毎日の生活をしていく上で想像を絶する数多くの壁があるのだと改めて感じさせられました。
また、全国的に外国人が増えているなか、現在、外国人集住地域での不就学問題も見られるようになり、その中での夜間中学の役割は高まるだろうし、低年齢化もすすむだろうということでした。
公立中学校ですから、無料で通学できます。周囲に夜間中学に関心がある方がいらっしゃいましたら、声を掛けてみたらいかがでしょうか。今年度は、7月の申し込みまで受け付けるとおっしゃっていました。
西田先生は、3年半以上もハナの会で金曜日の識字学習を引っ張ってきて下さった人気の先生です。利用者の方も先生が来ると背筋がピンと張って、いい緊張感をもたらしてくれます。また、利用者の中には夜間中学校出身者の方が数多くいて、偶然の再会を果たすこともあります。当時の同級生がいるからだろうとある方は、ハナの会に掃除のボランティアを申し出てくれました。やはり「同じ学校生活を過ごした」ということで話に花が咲いていました。私も学生時代を振り返りながら、人との人との「ふれあい」を大切にする心地よさと、ぎこちなさと嬉しさを思い出しました。また、こういったお話を聞く機会があれば是非参加したいと思います。(鄭秀珠)
■■■ 5月9日〜13日 ベトナムの大学・中学校見学と交流の旅■■■
◆<1日目>
KFC副理事長で日本ベトナム友好協会事務局長の中村団長、KFCスタッフ、私たち支援者合わせて10人が関空に集合。そしてホーチミン(胡志朗)経由で夕方ダナンに到着。現地のタンさん夫妻の出迎えを受け、生花のレイを全員首に掛けていただきました。「わあ!きれい」初めての体験にみんな口々に感激。素敵な旅の始まりです。
「日本との時差は2時間だよ」、「ベトナムは麺がおいしい」、「夜になると人が街に出て遊ぶよ」とKFCでベトナムの子どもに教えてもらったとおりでした。ライトアップされたハン川沿いの遊歩道や店には人々が集まっていました。私たちの乗ったバスと並んで走る数多くのバイク。若者の二人乗りや真ん中に子どもを乗せた三人乗り、次々に通り過ぎるバイクの流れから目が離せませんでした。
はじめて出逢ったベトナムは平和でした!私は1975年4月30日サイゴン陥落を報じた新聞記事を見たときの感動が今も忘れられません。それは解放戦線のサイゴン入城の写真です。当時、日本にある米軍基地から飛び立つ戦闘機がベトナムに向かい、ベトナムの米軍から送られてくる血の付いたヘリコプターが日本で修理されました。日本は米軍の戦争を支えたのでした。しかし一方では日本でも米国でもベトナム戦争に反対する大きな運動が起こりました。私もベトナム反戦のデモに参加したことを思い出します。(斉藤
祐子)
<2日目>
今回の旅行の大きな目的の1つ、現地の学校見学&学生さんとの交流へ。
最初に行ったのは、ダナン外国語大学。大学へ到着すると、日本語学科を担当する先生方と10人以上の学生さんたちがお出迎え。大学が休みにもかかわらず、私たちのためにわざわざみんな集まってくれていました。先生と学級長の挨拶などが終わった後、実際に学生さんたちとの交流スタート。大きな部屋に学生と私たちが交じって席につき、近くに座った人と話をしました。最初は照れからぎこちなく、学生さんたちもあまり日本人と日本語を交わす機会がないためとても緊張していたけれど、時間が経つにつれ、普段なかなか聞けない日本についての質問をどんどん投げかけてくれました。失敗を恐れず日本語を話す彼女たちの一生懸命な様子に、こちらも伝えたくて仕方がありませんでした。ようやく会話らしくなってきたところへ、残念ながら交流は終了。「日本に行くのは本当に夢。いつか本当に行きたい」と嬉しそうに語る彼女たち。ホーチミンやハノイといった大都市ではないダナンには、日本人はほとんどいません。そんな地で日本語を勉強する彼女たちの一生懸命な様子に、何だかこちらが元気をもらったような気がしました。
昼食を食べた後、地元の中学校の見学へ。まずは先生方との交流からスタート。校長先生はとても若い方で、気さくな感じ。他の先生方も笑顔で私たちを出迎えてくれました。この学校では主に理数系の科目に力を入れていて、生徒の中から数学オリンピックで賞をもらった生徒も多数いるとのこと。生徒数が多く、午前に勉強するクラスと午後に勉強クラスがあり、生徒たちは空いた時間に塾に行くなど本当に勉強熱心。そして、先生方のお話を伺いながらとても気になったのが、子どもの声。窓を開け放してあるというのもあるかもしれませんが、休憩時間になると子どもの声が学校中に響いていました。姿を見なくても、楽しそうな様子が浮かびました。先生方との交流の時間が終わると、授業の様子を見学することに。私たちが教室に向かうと、あちこちの教室から子どもの声がし、視線を感じました。そちらに顔を向けると、好奇心でいっぱいのキラキラした目を私たちに向けていて、子どもの方から嬉しそうに手を振ってくれました。その純朴さに、こちらが嬉しくなりました。
英語と数学の2クラスの授業を見せていただきましたが、教室はそんなに広くなく、机といすでいっぱいいっぱい。日本のように子どもが走り回れるようなスペースはありません。そんな教室の中で、子どもが肩を寄せ合って一生懸命先生の話を聞いていました。教室の後ろから見学させていただきましたが、顔を下げている生徒も、よそ見をする生徒も誰一人いません。「学校」という場では当たり前の様子のはずなのに、自分の子ども時代を振り返ってみても、この子たちのような純粋さはなかったなーなんて、目の前にいる子どもたちを尊敬の眼差しで見てしまいました。帰り際、子どもの笑顔を写真に収めたいと思いカメラを向けると、満面の笑みでVサイン!何だろう、この人懐っこさ、純朴さ。ベトナムの国民性?なんだかとても羨ましくて、ちょっと嫉妬をしてしまいました。
実際にベトナムの子どもの純朴さに触れただけで、「ベトナムへ来た甲斐があった」と2日目にして早くもこの旅行に200%満足をしてしまいました。そして、毎週KFCで支援している子どもの顔が浮かびました。みんなこうやってベトナムで過ごしてたんだなぁ、と。 (濱野
徳子)
<3日目>
3日目は、この旅行第2のイベント・世界遺産を2つも見学しました。ミーソン遺跡とホイアンの街並見学です。朝、バスで向かいましたが、その道中、道の両側は農村風景でなんと稲刈りの最中でした。今日一日同行してくれるダナン大学の学生に「以前は年3回収穫していた。今は2回になった」と教えてもらいました。牛がいてハス池があり、日本の風景とよく似ていて懐かしい気がしました。ミーソン遺跡は山の中にあり、写真で見た中米マヤの遺跡のようで、所々に雑草が生え、永年ひっそりとたたずんでいたのだろうなと思えました。
ホイアンもまた懐かしさを覚えました。日本の物とは少し違いますが、軒に提灯が下がり、京都の商家のようにも思える建物(貿易陶磁博物館等)もあり、日本の面影がしのばれました。日本橋(来遠橋)のむこうはゆったりと歩けほっとしました。また、福建会館など華僑の建物もたくさんあり、ヴェトナムと中国、日本との交易も盛んだったのがよくわかりました。昔の宗教的聖地ミーソンと経済の中心ホイアンの見学で他の国と地続きで国境を接している国は日本では考えられない歴史があるのを実感しました。それに、昨日までのダナン市内とは違い、多くの外国人ツアーの人達が次々とバスで到着し見学している中を一緒に見学して、さすが世界遺産との感を強くしました。夕方ダナン市に戻り、市場へ出かけました。どの店も品物が豊富で、(特に果物や野菜、乾物などの食品)見たことのない物もあり、どんな味かなと思いながら見て回りました。一盛の単位が大きく、「1kg40000ドン」(学生の通訳)と言われ買うのは躊躇しました。(でも、よく考えたら、そんなに高くもないのですが。)しかし、活気があり、子どもの頃、おつかいで行った近くの市場のにぎやかさを思い出しました。
一日で古い歴史のあるヴェトナムと現在のヴェトナムを見学し、懐かしい感じが胸に湧いてくるとともに以前の神戸の町の活気と同じものを見たようで、これからのヴェトナムの発展が見えるようでした。(杉田
典子)
<4日目>
4日目はツアーで最も過酷なスケジュールでした。朝5時起床。ダナン空港よりホーチミン空港へ。バスに乗り換え、クチトンネルへ。途中のホーチミン市は人口600万人、二輪車の多さにびっくり。それも接触する程、接近して走行していました。10数年前の北京の自転車の様でした。ヴェトナムも中国を追って経済の高度成長期に入ったと実感できました。バスは2時間かかってクチに到着。ここはヴェトナム戦争の基地跡です。あの圧倒的な物量を誇るアメリカにゲリラ戦で勝利しましたが、戦争の生々しさが実感できます。以前「グリーンベレー」というアメリカ映画で見た竹やりとか落とし穴とか工夫された武器や仕掛けがつぶさに見てとれました。
特に思い出に残ったのは、見学も終わりに近づいた頃、“一点にわかに掻き曇り”でスコールに遭遇。全身びしょ濡れ。当時の地下壕の“食堂”に入りました。その豪が炊煙が見つからないように工夫されている事には驚きでした。そこで、タピオカの戦時食をいただきました。さつまいもを少し薄味にしたようなもので、まずくはありませんでしたが、戦時に毎日食べるのは相当厳しいものがあるとの意見もありました。
ホーチミン市へ戻り、日本人の口に合う海鮮の鍋物の昼食をいただきました。午後の見学はまず戦争博物館で、主に戦争写真が掲げられ、戦争の残酷さ、悲惨さが如実に伝えられていました。あまりにリアルなので、少々気分が悪くなってしまいました。
ここでも見学が終わる頃、またもやスコールがやって来て、また濡れてしまいました。一日に二度もスコールに遭い、熱帯にいるのだなあと実感した次第です。続いて市場、スーパーマーケットに行きました。市場では“旅の恥は掻き捨て”とばかり、ドリアンに再挑戦しました。
後はいよいよヴェトナム最後の晩餐だがヴェトナム風フランス料理でした。周囲には外国からのツアー客、特にフランス人が多かったようです。その後、午前0時ごろ、ホーチミンから関空へ長い長い、短い短い一日も終わりました。(杉田
年章)
■■■日本語プロジェクト■■■
◆学習者よりお国紹介 〜モルドバとルーマニア
モルドバとルーマニアは今は別の国ですが、もとは一つの国でした。モルドバはルーマニアの一部でした。第二次世界大戦のあと、ソ連に占領されてしまったのです。それが、1985年まで続き、ようやく独立しましたが、まだルーマニアに戻れずにいます。
ソ連の占領中もモルドバ人はルーマニア語を忘れませんでした。占領される前のルーマニアの文化、例えば、古い歌、昔話などきちんと語り継がれています。
モルドバには数が少ないのですが、他の民族もいます。ルーマニア人は70%ぐらいで、ロシア人は20%で、ウクライナ人やガガウシア人もいます。モルドバの公用語はルーマニア語ですが、ロシア語も通じます。ソ連時代が長かったので、ロシアの文化の影響を受けています。例えば、ルーマニア料理はもちろん食べていますが、ロシア料理、例えば日本でよく知られたボルシチなどは各家庭でよく作られています。またモルドバはワインも有名です。特に旧ソ連の国々によく輸出されています。
モルドバと日本の産業には大きな違いがあります。羨ましいと思います。電車、特に新幹線です。自動車の会社もいっぱいあります。
お店のサービスはとてもよくて、すばらしいと思いますが、物価が高くて困りました。それと日本のサラリーマンは働き過ぎです。帰ってきたときには子どもたちは寝てしまっていることが多いです。それはなんとかしてほしいと思います。(小西
タイシア)
◆日本語ボランティア養成講座に参加して
「日本語っておもしろいなぁ。」
日本語ボランティア養成講座を受講する中で、私は何度もそう感じました。自分が何気なく使っている日本語をもう一度振り返えること、国語で習った文法とは違った日本語のしくみの捉え方を知ることは、私にとってとても興味深いものでした。
そして、日本語の教え方に関しても、「なるほど!」と思うことばかりでした。例えば「なかなか〜ない」という文をどう説明するか。ジェスチャーや絵、何か物を使ったり。講座を通していろんなアイデアを知ることができました。
この講座に参加したのは、‘日本語を教える’ということが実際にどのように行われるのかを知りたかったからです。この興味は、KFCでの子どもの学習支援にボランティアとして参加したり、日本語教室を何度か目にしたことからもわいてきたものでした。例えば日本に来て間もない子どもは、日本語の勉強もしないといけないし、学校の勉強もあります。そこでボランティアができることは何だろう。そんな考えを巡らしていたのもありました。講座を受けて、その明確な答えを得た訳ではありませんが、子どもに限らず様々な背景を持ち、様々な目的を持って日本語を学習する学習者の方と、日本語を勉強をしていくことがどのようなことなのか、少し知ることができてよかったです。もちろん、これから先に現場に出てこそ、この講座をさらに意味あるものにできると思います。
さて、ここから私に何ができるでしょうか。この講座で得たものを、きっとどこかで活かしたいと思います。 (小田 好子)
◆KFCで支援を始めて
外国人に日本語を教えていると、何と私は言葉を無造作に使っていたのかと反省することしきりです。また、様々な国にそれぞれの文化があることを噛みしめながら、改めて自身の日本語を見直さなければと思っています。
(伊藤 幸子)
4月に初めて来た時、とてもいい雰囲気の教室だと感じました。皆さんそれぞれの方法で楽しく一生懸命勉強しています。
まだまだ勉強することばかりですが、こうしてこの教室で活動に関われていることを嬉しく思います。 (金定 佐知)
5月から日本語学習の支援を始めてみて気づいたことは、学習者には、折角努力して覚えた日本語を使う機会がないということです。日本語の表現文型をカテゴリー別にまとめたテキストを使ってはいますが、気楽に日本語の会話を楽しむ、そんなひと時も共有したいと思っています。(桜井
悦恵)
私は以前日本語教師をしていたのですが、新しい人に出会うたびに新しい発見があります。KFCで5月からほんの数回ですが、出会って関われた方たちとの時間は本当に有意義なものでした。出産が近いのでしばらく活動には参加できませんが、また落ち着いたらぜひ参加させていただきたいです。
(永井 美佳)
この4月からグループレッスンのBグループの講師を担当しています。日本語を教え始めてまだ1年くらいの新人です。KFCの活動内容はまだよくわかっていませんが、これからも多くの外国人に正しい日本語を教えていきたいと思います。よろしくお願いします。 (西本 一徳)
KFCで支援を始めて何よりも感銘を受けた事は、クラスの方々が忙しい時間を割いて一生懸命に勉強している事です。
またクラスの雰囲気はとても和やかで温かいです。そんな学習者の方々の少しでもお役に立てるよう私も努力していきたいです。 (古内 志津香)
日本語を教えるための十分な予備知識がない状態で実践に臨みました。その後講習を受けましたが、まだまだ日本語支援者としては未熟者で、現在支援している方からの質問にきちんと答えられるようこれからも勉強していきたいと思います。(山本
博美)
■■■ ハナの会■■■
◆先生、ありがとうございます!〜韓国の先生の日にちなんで
5月16日に金曜日の午前中の識字教室でお世話になっているボランティアの先生方に感謝の意を伝える「先生、ありがとうございます!」の行事がささやかですが行われました。
5月16日は、韓国では「先生の日」ということもあって、利用者が色紙にメッセージを書いてお渡ししました。この日の感想やこれまでの識字教室の様子などを利用者にインタビューして聞いてみました。
(質問)
Q1.どうやって金曜日の識字学習がはじまりますか?
Q2.この識字学習のいいところは?
Q3.しんどいなあ、と思うことがありますか?
Q4.始まって約3年ほどですが、長かったですか?短かったですか?
Q5.ボランティアの先生方に一言!
(Pさん)
A1.先生が韓国朝鮮の民謡にまつわる文章を準備してくれます。最初にその民謡をみんなで歌ったあと、一斉に勉強が始まります。いつも3,4人のボランティアの人が見回りながら文字が合っているかを見てくれます。
A2.手本を見ながら書くところです。先生がみんな優しいです。
A3.先生方が優しいのでがんばろうと思います。
A4.(びっくりした顔で)もう、そんなになんの?早いなあ・・・
A5.いつも優しく教えていただいてありがとうございます・・・
(Yさん)
A1.みんなで歌うのが好き。場が朗らかになっていいと思う。
A2.学校には行かなかったけど、ひらがな・カタカナを勉強してきたんです。最近、年をとって薬もたくさん飲むし頭がぼーっとして覚えた文字もわからなくなってるので改めて勉強しています。テレビ見ても文字が必要だしね。文字を知っておかないと目が開いていても見えてないことと同じことだからねぇ・・・
A3.しんどいとは思わないけど、手がふるえてミミズみたいな字になっちゃって・・・(苦笑)
A4.早いわぁ・・
A5.色紙には、「お世話になります。感謝してます。」と書きました。みんなと一緒にするからいいんですよね・・・これからも宜しくお願いします。
(Iさん)
A1.(省略)
A2.みんなで一緒にするところです。みんなでするからできる。言葉(文章)を自分で作ってみなさい、といわれたらできないと思う。小さい「っ」とか「ゅ」とかが難しくてね。見て書くのがいいの。今までは書き順がわからなかったけど、ここで書き順を習ったら少し格好いい字が書けるようになりました。やっぱり書き順って大切なんやね。
A3.しんどいとは思いません。楽しいの。一字でも多く覚えられるから。家でも自分の飲む薬を分けるときに汚い字やけどね、袋に「○月○日」って書くの。手の運動にもなるし練習してます。
A4.あっという間やね、そりゃ、私も年とるわな。少しずつやけど、書ける字が増えて本当にうれしいわ。
A5.先生たち、本当にありがとうございます。先生たちの名前も覚えてなくて申し訳ないです。みんな、ありがたいんやけど、特にいつも書き順を丁寧に教えてくれる髪の短い方、ありがとうございます。これからもどうぞ宜しくお願いします。
オープン当時からボランティアをしてくださる方がほとんどで、利用者と同様3年以上になります。ハナの会としては、この識字の時間が利用者の方々にとっても非常に大切な時間だと思っています。改めて支援者の方に感謝の意を述べたいと思います。カムサハムニダ(ありがとうございます)
尚、引き続き、支援者の募集もしていますので関心をお持ちの方は、お問い合わせください。(鄭秀珠)
◆介護保険利用のためのコミュニケーション・サポーターの派遣制度に関して
2006年度からKFCでは、神戸市の介護保険課と協働で「介護保険利用のためのコミュニケーション・サポーターの派遣制度」を立ち上げ、実施しています。2008年度はコミュニケーションーサポーター説明会が1回、コミュニケーションサポーター派遣が5回ほど実施されましたが、この制度についてもう一度紹介したいと思います。
この制度は、KFCが在日コリアン高齢者の相談に応じる過程で、神戸市に住んでいる韓国・朝鮮籍の人々のうち介護保険加入者が、介護サービスを受けるにあたって言葉の壁や文化の壁があったためにトラブルになったケースがあったことに始まっています。このときに、母語や文化に精通した補助する人がいれば、より介護保険制度が活用されるのではないかということになりました。
日本に住む韓国・朝鮮籍の人々が日本に渡ってきて50年以上も経ちますが、日本の制度を利用するのにかなりの抵抗感があるのが実状です。それは長い間、外国人が健康保険制度や年金制度から除外されてきたことで日本の行政制度にはなじみがなかったことや、日本語の読み書きが困難な方も多くいろんな書類を書いて提出し手続きすることが大変大きな壁になっていたからです。
しかし、年を重ねるにつれて自宅でホームヘルプサービスを受けたり、地域のデイサービスに行ったり、福祉用具の貸与・住宅改修をするなどの介護サービスの利用が必要になっています。
このような介護サービスをなるべく障害なく利用することで、外国人高齢者がよりよい生活を過ごしていただくためにもコミュニケーションサポーターを利用していただけたら、と思います。
○コミュニケーション・サポーターとは?
神戸市に住んでいる韓国・朝鮮籍の方々などのうち介護保険加入者が、介護サービスを利用するにあたって、言葉の壁や文化の壁で困ったとき、母語や文化に精通した登録サポーターの援助が受けられる制度です。
※ ベトナム語とポルトガル語によるサービスについては実施予定です。
○サポーターの派遣を受けられるとき
@ 要介護認定の訪問調査のとき
A ケアプランを作成するとき
などの場合に、サポーターが同席して、通訳や制度の説明などを行います。
○サポーターの派遣を受けられる方
神戸市の介護保険の被保険者で、日本語の読み書きなどが困難な方で、親族などによる援助が受けられない方。
○コミュニケーション・サポーターの派遣を依頼するには
@ ケアマネージャーやサポーターの派遣団体(KFC)にご相談ください。ご本人に代わって、サポーターの派遣申請を行います。
A サポーターの派遣が決まったら、サポーターがご本人へ連絡し、認定調査の日時などの調整を行います。
B 認定調査のときに、サポーターが立ち会って、認定調査員との間に入って通訳などを行います。
C サポーターの派遣料は無料です。
(派遣を受けられるのは、年間3回までです)
※参考までに!
介護保険のサービスを利用するには、まず要介護認定を受ける必要があります。
申請するには、「えがおの窓口」「あんしんすこやかセンター」に申請書の取り寄せや申請の手続きを依頼されると便利です。
また、介護サービスを利用した場合は、かかった費用の1割が利用者の負担となります。
(ただし、生活保護受給者の場合は、1割の利用者負担はかかりません)
■■■ 今後の予定■■■
■日本語能力試験「2級合格目標クラス」
前期7月19日(土)〜9月27日(土)全10回
後期10月4日(土)〜12月6日(土)全10回
■日本語支援者連絡会
9月13日(土)13:30〜14:00 於 デイサービスセンターハナの会
■神戸在日コリアン保護者の会のオリニたちとハルモニたちの交流会
7月29日(火)13:00〜15:00 於 デイサービスセンターハナの会
■地域国際化を考える研修会2008
8月18日(月)13:00〜16:20
【多文化社会をめざして〜すべての人が参加する地域づくり】 於 国際健康開発センター交流ホール
8月20日(水)12:30〜16:35
【外国人住民の抱える問題〜教育】 於 国際交流ホール(兵庫県立国際高等学校内)
8月25日(月)13:00〜16:15
【外国人住民の抱える問題〜国際結婚】 於 国際健康開発センター交流ホール
8月27日(水)13:00〜16:40
【地域での取り組み】 於 西宮市国際交流協会第1会議室
8月29日(金)12:30〜16:20
【エスニック・コミュニティのエンパワメント】 於 国際健康開発センター交流ホール