KFC-NEWS  2008.5.17  No.84


■■■  昨年度の活動を振り返って ■■■ 

■日本語学習支援より
 今年も無事新年度を迎えることができました。至らない点はまだまだ多いながらも続けていくことができています。
 日本語支援は、先生が主導しクラスを運営していくグループレッスンと、個人に合わせて学習していくマンツーマンレッスンの二つの形式で行っています。
 ニュースの記事を書くにあたり、活動を毎日の雑務に追われて任せきりにしていることを反省し、それでも上手くいっている支援者の方の力に感謝して、現場がすべてであるという基本にもどり、一人一人が多かれ少かれ関わってくれていることがどれくらいすごいことなのか、自画自賛できる数字を改めて計算してみました。
 2007年度は数えてみますとマンツーマンとグループ合わせて1126レッスンが行われていました。一回1.5時間なので1689時間(一人の人が一日8時間働いて年間約211日分)です。
 このような多くの時間に市民の力が注がれていること、言語や風習、文化背景の違う人同士がこの場所で出会っていること、何と形容していいか、私たちの社会も捨てたモンじゃないです。日本語支援では旧住民が新住民を支援するという形をとっていますが、既に新住民がいなければ成り立たない社会に日本はなっていますよね。
 2007年度、支援者は短期の学生ボランティアを入れて49名の方が、勉強には83名の方が来られました。十分に学んでほしい気持ちは山々ですが、全員が勉強を続けているわけではありません。入れ替わりで常時40〜60人が学んでいます。日本語学習にはきりがないでしょうから、一生続けることになるかもしれません。(残念ながら現時点では生涯学習の場としては機能していません。)
 日本という外国に来て生活を始める。周りの人といい関係を作っていきたい、自分の夢を叶えたい、上手くやりたいと思っているだろうことは想像に難しくないことです。たとえ一回きりの勉強時間であっても「一期一会」の気持ちで丁寧に出会っていきたいと思っています。(奥優伽子)

■外国にルーツを持つ子どもの学習支援より
 本事業を始めて2年半が過ぎました。中学生から支援を始めても高校に合格してもらうのは難しいのではと考え、まずは小学生のみサポートしようと始めたのが、中学に入学してかなり低い成績に驚いた保護者が連れてきた子を受け入れ始めると、あっという間に中学生が増えました。今春卒業したその中学生も本人のがんばりはもちろんですが、支援者の様々なサポートもあって、無事にこの3月に公立高校に合格することができました。
 昨年度はベトナム27名(小学生15、中学生12)、中国6名(小学生1、中学生5)、ペルー4名(小学生1、中学生3)、タイ1名(小学生1)、フィリピン1名(中学生1)の外国にルーツを持つ子どもが週1〜3回、延べ1541名学習しました。そして忍耐強く子どもに関わってくださっている延べ1258名の支援者の方に支えられました。
 子どもの家庭状況は様々で、「お母さんは日本のお弁当を作れないから」とお弁当のおかずの買出しに行き、お弁当を作って学校に行く子、お昼は毎食コンビニのおにぎり1個だけを食べる、わからずに遠足にランドセルで行ってしまう、宿題の内容がわからない、行事の時の持ち物(座布団、軍手など)がわからないなど、外国にルーツを持つ子どもだけが抱える問題のみではないですが、KFCの活動の中ではサポートしきれないようなことも多くあります。できるだけ柔軟にその都度対応するよう、子どもが来た時には学習時間以外でも受け入れるようにしていますが、夜遅くまで働いていたり、日本語や日本の学校のシステムなどがあまりわからない本人や保護者の状況を考えると子どもの負担を減らすことはとても難しいと感じています。こういったことに対処するためにも、今年度はこれまで以上にできるだけ多くの子どもを取り巻く方たちと協力し合えるよう取り組んでいきたいと思っています。(志岐良子)

■KFCハナの会より
ハナの会は、2008年1月に3周年を迎えることができ、スタッフ・利用者ともその喜びをみんなで分かち合いました。
運営の中で重要な位置を占めているのが支援者の存在です。デイサービスは、介護・看護・調理担当職員を合わせて常時4〜5名のスタッフがいますが、細かいサポートを支援者の方にお願いしています。  まず、自家調理を行い、昼食にはかなりこだわっています。もともと、コリアンは「食べること」を非常に大切にしているところがありますから、味にうるさい(笑)利用者に喜んでいただけるように調理補助や片付けのボランティアをお願いし延べ111名、キムチ漬けに2名の方が来所されました。
 開設当初から行われている金曜日の識字学習ですが、利用者はとても熱心に取り組んでいます。朝鮮の民謡や歌謡曲の紹介に合わせて日本語の文字を練習していきますが、「年を取ってまでこんなこと、せにゃならんのか?」(笑)「ここでしか、文字を書かないから頑張りたいわ」などと言いながらも1時間ほどの識字学習の時間を大切にされています。この時間には、支援者が延べ102名来所されました。
 通常の活動の中には、体操や手作業をするレクリエーションの時間を設けていますが、このフロアーの支援には、延べ83名の方がいらっしゃいました。毎週決まった日にくる顔馴染みの方や大学生の方が来て楽しく充実した時間を過ごしました。  また、昨年度は積極的に行事に取り組んできました。夏祭りでは、バイキング形式の食事を準備したり、子どものチャンゴや太鼓の披露もありました。(延べ6名)忘年会では、マジックショー、ハーモニカショーなどをしてかなり盛り上がりました。(延べ4名)そのほか、神戸空港への遠足などに4名の方が来ました。 こうした、特別行事だけでなく日常的な生活支援として、ヘアーカット(延べ8名)、フットケア(延べ19名)掃除(1名)なども利用者やご家族に大好評で、「今月はまだか?」などという声も聞かれます。 今後もよりよりサービスを利用者に提供するためにも多くの方々と連携をとって行っていきたいと思います。  (鄭秀珠)


■■■日本語プロジェクト■■■

◆☆★発音の難しいベトナム語★☆ 
 4月12日(土) KFC研修会が開催されました。 講師に大石キムオアンさん(ベトナム語講師)をお迎えし「在日ベトナム人が知って欲しいベトナム文化」と題した講演をお聞きしました。皆さんもご存じのようにベトナムという国は1954年にそれまでの統治国であったフランスに「デイエンビエンフー」の戦いで勝利し「ベトナム共和国宣言」をして独立を果たしました。 その時北緯17 度線を境に「北ベトナム」と「南ベトナム」に分割され、日常使う言語も「北」はベトナム語・「南」はフランス語に分けられたそうです。当時の南ベトナムの中学校では第二外国語としてフランス語と英語を教えられたそうです。長い独立戦争の後で大学では講師が不足し、外国人講師が母国と掛け持ちの状態で授業が続いていました。 1964年米軍機による「北爆」で「ベトナム戦争」が始まり1975年に「サイゴン」が陥落するまで苛酷な戦争が続きました。「北」と「南」の統一により外国語の使用は禁止され「ベトナム語」一本になりましたが、「北」と「南」では発音に相当違いがあり随分苦労があったようです。 社会の安定に伴い1988年頃から教育活動も充実し小学校(6年)までは義務教育ですが、中学校(3年)高等学校(3年)計12年間は日本と同じ教育期間が設定されたようです。しかし、日本と比べ中学校からの教科数は格段に多いようです。 ベトナム語の文法は「動詞の変化が無く」世界中で一番易しいと言われています。 しかし、単語の発音は複雑で同じ言葉(書き方)でもアクセント・イントネーションにより全く別の意味になるようです。 オアンさん自身は(何カ国語を話されるか知りませんが)日本語は学校に行かず、専ら映画・DVD・テレビの字幕で勉強されたようです。 続いて社会的慣習・環境・家族間の考え方・食事の作法・日本での買い物などのお話がありました。 日本での買い物は難しいということですが、普通に考えて「ベトナム」と「日本」では日本の方が物価が高い(約10倍〜20倍)ということは考えられますが、1つの考え方として「為替レート」があると思います。ベトナムの通貨「ドン」と「円」の為替レートはありますが、ベトナムでの第二通貨「ドル」が念頭にありますと買い物をする時「ドン」→「ドル」→「円」と頭の中で考えるのではないでしょうか。これでは買い物をするとき一寸面倒ですね。 以上、私見も交えた長文になりましたが、オアンさんの話は、全体的に非常に面白く、またオアンさんのお話を聞ける機会があれば是非参加したいと思います。   (メーリングリスト係 大道良輝)

◆日本語ボランティアとは― 日本語プロジェクト研修会から ―
5月10日、KFC主催の「日本語ボランティア養成講座」第1回目と5月の研修会として、藤川多津子先生が、「初めて日本語を学ぶ学習者との学習活動」と題して、そもそも日本語ボランティアとは何かについてお話をしてくださいました。
講座第1回の机の配置は、数名単位のグループワークが可能な配置がされていました。なぜでしょうか。それは、日本語学習者が日本で生活を始めた事情はどんなものか、日本語がしっかりできないとどういう場面で困ることになるのか、それに備えてどんな日本語が話せたら役に立つのか、また、どんな情報が日本での生活に必要か、などをグループワークを通じて受講者自らに考えさせようというお考えがあったからでしょう。日本語ボランティアはいったいどうあるべきか、藤川先生はそれらを上から下に一方的に教える方法を取らずに、受講者が仲間の意見も聞きながら話し合う場を提供することによって、日本語ボランティアの心構えをお説きになったのでした。
実際、2006年末現在の外国人登録者208万人、非正規滞在者15万人の外国人が日本で生活を始めた個々人の事情は実に多様です。しかし、日本語研究者などを除けばほぼ全員が日本語学習を第一の目的とはしていません。日本語ボランティアが相手にするのはそういう人々であることを念頭に置く必要があります。
「日本語教師」は日本語学習を第一の目的とする人々を対象にします。 日本語ボランティアは外国人学習者と心の通じた文化交流をすることを目指してほしい。日本語を教えるスキルを磨くだけではなく、また、教室・教科書・先生という「三種の神器」にとらわれることもなくフレキシブルに活動して欲しい。ボランティアメンバーが「与える」だけの立場ではなく学習者と共に学ぶ態度で接していくと、その活動を通じて新しい世界の見方を獲得することも夢ではないのです。 日本語を教える順序は、「みんなの日本語」に準ずることはそれなりの根拠があり合理的といえます。しかし、藤川先生はそこに止まらずもっと上を目指して欲しいと示唆されます。すなわち、学習者は元来、皆「日本語で表現したい事柄」を持っています。日本語ボランティアが発揮できる真骨頂は融通無碍に教える順序を変えることが可能なことです。学習者の「表現したい事柄」を積極的に聞き出し、それを解決する手段として「みんなの日本語」を活用することは無論、学習者のお国の言葉の辞書を活用したり、あるいは「やさしい日本語表現」を工夫することに努力を惜しまないで欲しい。たとえば「私は神戸に住んでいます」よりは、「私の家は神戸です」の方がよりやさしい表現でしょう。要するに学習者が表現したいことを日本語で言うことができるように、適切なタイミングで適切な文型を紹介することができるよう、日本語ボランティアは自分自身を批判するよう期待されています。 これから日本語ボランティアになろうという受講者にとって、今回の講座第1回は、活動の目標を考えさせてくれ、示してくれる時宜を得た講座でありました。と同時に、すでにボランティア活動をしている者にとっても、活動の目標を再度考えさせてくれる貴重な半日となりました。 (ニュース係 操田誠)


◆日曜日の日本語教室から
去年から日曜日の日本語教室の担当をしている、矢根寛子です。私は2005年から学習支援にボランティアとして参加し、KFCの日本語ボランティア養成講座を受講させてもらいました。そのあと日本語のマンツーマンレッスンを担当し、去年から日曜日の日本語教室の担当をしています。私の仕事は教室の準備や片付け、学習者と支援者の組み合わせを決めることです。またKFCと学習者の連絡役でもあります。 今回は日曜日の日本語教室の様子をみなさんにお伝えし、また支援者を募集したいと思って記事を書かせてもらうことになりました。 ・日曜日の日本語教室とは?
毎週日曜日午前(10:30〜12:00)と午後(13:00〜14:30)にシューズプラザで行っています。学習は基本的にはマンツーマンレッスンです。 基本的にはマンツーマンレッスンなのですが、この教室では支援者と学習者が毎回同じではないこともあります。支援者が足りなかったりする場合は、一人の学習者にレベルの近い学習者を2人担当してもらったりします。もちろん事前に支援者に連絡をし、引き継ぎをします。ただ、当日急にいつもと違う学習者の担当をお願いすることもあります。支援者がいなければお休みにするところですが、なるべく学習者に勉強をしてもらいたいという理由からこのようにしています。最初は急に違う学習者をお願いしたりすることは、支援者にとっても学習者にとっても負担になるんじゃないか?と思っていました。 しかし、レベルの近い学習者同士で学習することは学習者にとってもプラスになります。また時間が経つにしたがって、支援者も学習者もこの教室のシステムに少しずつ慣れてきたように思います。ただそれでも支援者に負担がかかることには変わりないので、変更がわかり次第なるべく早く支援者には連絡するようにしています。
・マンツーマンレッスンなのに、「教室」
 日曜日の日本語教室はマンツーマンレッスンにもかかわらず、「教室」らしいという言葉を支援者から聞きます。先ほど書いたように、支援者がいつも担当している学習者以外の学習者を担当したり、学習者もいつもとは違う先生と学習したりします。そのため支援者同士、学習者同士、また支援者と学習者同志の交流がたくさん生まれます。実際このような雰囲気があるせいか、4月の初めにあったお花見にはほとんどの学習者が参加しました。お花見のときも、学習者と支援者が連れ立って公園を散歩している姿が見られました。このような学習者と支援者同士の交流を大事にした教室作りをしていきたいと思っています。
・4月からスタート!
午前・午後の学習を含め、4月からスタートすることが2つあります。 その一つが、月に一度の学習者みんなでのグループ学習です。マンツーマンレッスンということもあって、なかなか学習者同士が交流する機会がありません。それは支援者も同じです。だったらみんなで学習することができないかな?との思いから生まれたものです。毎回テーマを決めて、いつもとは違う学習をしていこうと考えています。 もう一つは、最終週に支援者同士でミーティングをすることです。ここでは自分たちの学習を振り返り、次のグループ学習の内容などを話し合います。
・支援者を募集しています!
現在の学習者は14名いますが、それに対して支援者が足りない状態です。最近になって学習者が増えてきています。日曜日の日本語教室の担当になって知ったのは、日本語を勉強したいと思っている外国人の多さです。 現在日曜日の日本語教室では支援者を募集しています!支援者がいないため今すぐ受け入れることはできないのですが、日曜日に日本語を学習したいという学習者が数名待ってもらっている状態です。この記事を読んで少しでも興味を持った方は、ぜひ一度教室に見学に来てください。また月1回からでも継続的に日曜日に支援ができるという方も大歓迎です。「一度行ってみようかな?」と思われた方は、KFCまで連絡をお願いします。 (矢根寛子)


◆お花見に参加して
毎年恒例(?)と聞く「KFC」の“お花見”に初めて参加させていただきました。
 4月6日(日)は当初の「雨」という予報は、大きくはずれて、まさに”お花見日和”に・・・。
昨年11月に養成講座終了後、KFCに入れていただき、すべて初めてのことばかりで、手さぐり状態の私ですが、いろいろな国の学習者の方々や支援者の方々とお会いできて、とても楽しい時間を過ごすことができました。
  私の大好きな「白連(1885〜1967)の歌の『幾億の生命』の末にうまれたる二つの心そと並びけり」のように(これは恋愛の歌ですが・・・)人間が長い歳月の中で、同じ時代に生まれ、この季節にこの国で、この場所で、この時間に出会えるのはやはり不思議で素敵なことだなあ!と感動してしまいます。 この出会いに感謝しつつ、これからもこの出会いを大切にしていきたいと思った“お花見”でした。 これからもよろしくお願いいたします。 (小川宏子)


■■■ 外国人の子ども学習支援■■■

◆高校進学までのプロセスを考えながら支援しています。
   新年度が始まりました。雨の降る中、公立高校の合格発表を見に行ったのがついこの間だと思っていたのに、すっかり初夏を感じる季節。その度にわたしが学習支援に関わってきた年数が更新されます。たしか、今年で3年目を迎えることになると思います。
普段は障害者の介助で生計を立てているのですが、かつて大学生だった頃、予備校での短期講師や家庭教師などのアルバイトをしていて、自分でも教えることが好きなことだという意識がありました。学習支援の話を聞いたとき、ちょっとした気分転換にもなるかなぁ、という自己目的も手伝って、個別指導をするノリで関わってみたいと思っていました。
 ところが、というかやはりというべきか、今でもこれは考えるところなのですが、関わりだして間もなく、学習支援に集う子どもたちは必ずしも勉強を教えてほしくてここに来ているとは限らない、ということを感じ始めました。
  たまたま私がしていたペン回しを見て真似ようとしてみたり、学校であんなことやこんなことがあったという話をしたりと、いっこうに勉強がはかどらないのです。そんな彼・彼女らに無理やりスパルタっぽくしても如何なものかと思ったので、気分転換にしばらく観察していると、何人かの筆入れの中に消しゴムがないことに気付きました。事務所にある消しゴムを借りる子どももいますが、中には訂正する際に鉛筆で塗りつぶしてからその横に書き直そうとする子どももいました。それが経済的理由によるものかどうかは(無論、ニューカマーの子どもの教育問題に経済的側面が大きくあることは承知していますが)さて置いて、間違いは消しゴムできれいに消して書き直すものであるということが当たり前の習慣として身についている私としては、果たしてどうしたものかと戸惑いを覚えました。もしかして、学校のテストや高校の入学試験で誤答を消すという行為をしなければ、正答を書いても誤答扱いになりかねない、ということを知らない、もしくは(今まで誰も理解できるように)知らせてこなかったのではないかと。そこから、この場以外における彼・彼女らの教育環境について思いを馳せるようになりました。もちろん、学力が上がり、高校に進学することを支援するのが目的ですが、そのプロセスとして何が必要なのか。もしかすると、ペン回しに付き合ったり学校の話を聞いたりすることが、実は子どもたちにとっての何かしらを受信することではないか。否、そうでないかもしれない…などと難しく云々しながら、そうはいってもとりあえず来るのだから付き合い続けてみよう。学校の先生でも友達でもないわたしにそんな付き合いをしてくれるだけでもラッキーじゃないか。付き合い続ければ、消して書き直すことの重要さがどこかで伝わるかもしれないから。でも、それがどこなのかは未だに分かりませんが。(下田隆清)


◆高校合格祝いバーベキュー
 この春に無事、高校に合格した中学3年生のお祝いをかねて、4月6日(日)に須磨でバーベキューをしました。一度雨で中止にしたにもかかわらず、天気予報では当日までずっと雨。また中止かと思いきや、晴天の日和となりました。
 当日は子どもや支援者の方など、30名の参加を得ました。鶏肉、豚肉、牛肉、エビ、イカなどたくさん用意していたのですが、最後の高級牛肉?にさしかかるところで、みなお腹一杯になり、最後のしめの焼きそばにもたどり着けませんでした。(後日、勉強のおやつとして焼きそばや焼肉をいただきました。)
 食後は、バトミントン、サッカーやバスケットボールなど、年齢も国籍も違う子どもが入り乱れて、スポーツを楽しみました。


■■■ ハナの会■■■

◆満開の桜の下でのお花見 〜ちんどん屋さんたちにのせられて 
 ディサービスセンターハナの会のお花見は、4月8、9日に行われました。スタッフ、ボランティアの方々、神戸大学のちんどん屋サークルの学生さんたち、そしてハルモニ達利用者様。いつもの利用日と曜日を変えて参加していただいたハルモニもいらっしゃいましたが、ショートステイにいらっしゃったり、ご自分の体調の不安から、また諸事情でお休みをされる方もいらっしゃったりで、全員参加とはならなかったのは、少し残念でした。それでも前日の雨もハルモニ達の「気」で、すっかり上がり、二日ともよい天候に恵まれて花見日和となりました。お花見終了後、何人かの方々に、インタビューさせていただきました。
Aさん(金曜日に調理のボランティアに来てくださっている方)
・こちらの施設にきてから、幼いころの風景を思い出しました。桜の季節になると私自身両親を思い出し、懐かしくなります。おばあちゃんたちも楽しそうにして、私もその姿を見て元気をもらいました。
Bさん(桜の花の下で、ずっと踊っておられました)
・昨日が結婚記念日。桜見たら、わーっと(思った)。お父ちゃんいたら、一杯飲むのに。お父ちゃんはコーヒーが好きで、飲むのは私。お花見行って、友達と三人ですきっ腹でお酒やビール飲んで、病院にいったことあって、それから飲まなくなった。今日は満足です。
Cさん
・足が悪くなかったら、じっと座ってないで踊りまくるよ。よかった、楽しかった。みんな若い大学生が来てくれてよかった。上手やったよ。アリランやりよったけど、どないして覚えたんやろ。今まで、お花見したことがない。昔は、遊ぶ間なかった。20歳の時分は、子が2人おった。地震からちょっとして遊ぶようになった。須磨浦公園なんか行くようになったよ。ぜんぜん疲れてないよ。
Dさん(最近こられた70代の最年少の方)
・よかった。お弁当半分食べたけど、おいしかったよ。お花見よかった。全部よかった。今まで日本の人と(お花見)行ったけど、祖国の人と一緒に安心して遊べる。はしゃぎまくったよ。疲れも取れた。秋くらいにも紅葉狩りいってみたい。お花見は行ったことない。兄弟で旅行へ行ったことはあるけど。息子らは旅行に連れて行ってくれるけど。(お花見で)チャンゴたたいて、歌ったのは初めて。
Eさん(お1人暮らししてられる方)
・よかったよ。楽しかった。みんな楽しかった。もう一週間もしたら散るわ。みんなでごはん食べるのもうれしかった。一緒に歌を歌うのも楽しかった。昔よく家族で花見行った。民団で行ったこともあったよ。市役所でやったり、学校でやったりした。お好み焼き焼いたり。花実のときは焼き肉するよ。今はあんまり焼肉は食べないけど。去年民団のに行ったけど、知った人あまりいなかった。
Fさん
・桜、さようなら。今年はこれで桜見られへんな。(ものすごく名残惜しそうに、、、)

 すばらしいお天気と桜の花吹雪、カムサハムニダ〜ッ(ありがとうございます)。


■■■ ハナの会の新しい家族を紹介します! ■■■
3月から調理員として新しい家族が来ました!その朴承花(ぱく・すんふぁ)さんを紹介いたします。 (インタビューア:呉景淑(お・ぎょんすく)
Q1
呉)自己紹介、出身地などご自身のことについて教えてください。
朴)朴承花と申します。生まれは、韓国の全羅北道全州です。結婚して日本に来たのは、22年前です。家族関係は、夫は4年前に病気で亡くしました。今は、高校三年生の娘と二人で暮らしています。現在は、兵庫区熊野町に住んでいます。
Q2
呉)ハナの会になぜ応募しましたか?
朴)はじめは、韓国料理店だと思って応募しました。来てみたら、デイサービスだったんですけど、利用者が自分の両親のように思えてここに勤めようと思いました。
Q3
呉)得意料理は何ですか?
朴)一番自信があるのは、キムチ作りです。(笑)ほかは、皆さんの想像におまかせします・・・ (ピビンパ、タクトリタン、豆もやしご飯、筑前煮などが美味しいという話が、たくさん寄せられました)
Q4
呉)ハナの会は、どんなところだと思いますか?
朴)介護施設は、全く初めてですから、すべてのことが新しく感じますし、とっても親切な職員の介護の中でハルモニ(おばあちゃん)たちが集まって楽しく時間を過ごせるいい施設だと思っています。
Q5
呉)料理をして、思うこと、楽しいこと、困っていることがありますか?
朴)おいしい食事を作ってあげて、それを食べてハルモニたちがいつまでも元気よく過ごせるなら、他に望むことはありません。
Q6
呉)最後になりましたが、これからどんなことをして行きたいですか?
朴)異国に来ていろいろな人生を歩んできたハルモニたちを見ながら、自分自身の未来も考えてみるきっかけができました。私も韓国から日本にきて暮らしていますので、ハルモニたちといつも話をしなくても心が通じる気がして、一緒に過ごす時間がとっても幸せです。

呉)みなさん、たくさん、サランヘジュセヨ!(応援して下さい!) カムサハムニダ(ありがとうございました)


■■■ 今後の予定■■■

日本語ボランティア養成講座
 5月17日(土) 日本語教育の概念/授業の流れ
 5月24日、31日、6月7日、14日、28日   日本語ボランティア実践法(模擬授業あり)
   斎藤明子(神戸YWCA学院非常勤講師)
 7月5日(土)   ワークショップ(○○語で授業を体験する)   野崎志帆(甲南女子大学多文化共生学科准教授)
           修了式  神戸市内外のボランティア団体の現状と紹介

■日本語支援者連絡会
 6月21日(土)13:30〜14:00    於 デイサービスセンターハナの会

KFC研修会と2008年度総会
 6月21日(土)  14:00〜15:00「学びの場 夜間中学校(仮題)」 西田恵介(兵庫中学校北分校)
            15:00〜16:00 総会
           16:00〜17:00 交流会       於 デイサービスセンターハナの会