KFC-NEWS  2006.1.17  No.70


■■■理事・スタッフからの新年のご挨拶■■■

   新年おめでとうございます。昨年末、事務所に「望年会」という集まりの知らせが貼ってありました。「新しい年を望む」という人たちには、きっと素敵な年が待っているだろうと感じました。
 KFCも新しい年を「希望に満ちた年」にしたいと思います。
 今年もみなさんよろしくお願いします。(理事長 金宣吉)

中身の充実に一層のご支援を!
 震災の中で生まれたKFCも今年で11年を迎えます。紆余曲折はありましたが、今では高齢者のデイケア、日本語教室、在日のこども達の教育支援が主な柱になっています。今年はこれらの内容を一層充実させるために、みなさんのさらなるご支援をお願いします。(副理事長 中村通宏)  

 皆さん!明けましておめでとうございます!!韓国語では「セボク マーニ パドウセヨ」=「新年の福を多く授かりますように」といいます。何かと厳しさを予感させる新年ではありますが、一つでも多くの福の種を蒔けるKFCであります様に。 (理事 李圭燮)  

 明けましておめでとうございます。
 昨年もKFCでの活動や思いを軸に、さまざまな背景をもつ多くの方とつながることができ、本当に嬉しく思っています。
今年もよろしくお願いいたします。 (理事 野崎志帆)

 震災を報じる新聞の見出しは、昨年の「10年」から「11年」に変わります。プラス1年の立ち上がりは今までとは違うエネルギーが必要でした。
時間は過ぐるだけのものではなく希望を紡ぐものだ、と信じて今年も活動を続けてゆきます。  (理事 森ア清登)  

KFCも法人化2年目に入り、何とか軌道に乗っているといった感じです。なお、一層のKFCの活動の充実のために頑張りますので、今年もよろしくお願いします。
(理事 吉井正明)  

新年好!
2005年反省一杯の一年が過ぎ去りました。
2006年支援者の方の熱意と学習者の方の意欲に背中を押されて今年の一歩をまた踏み出したいと思います。
本年もどうぞ宜しくお願いします。  (奥優伽子)  

 明けましておめでとうございます。
 今年も楽しく思い出に残る1年を共に過ごしましょう。(尾上法子)

 新年おめでとうございます。
 今年も医療や福祉の後退が予想されて、厳しい状勢になりそうです。これに負けず健康に気をつけてがんばりましょうね。 (筧しげみ)

 Chuc mung nam moi (あけましておめでとう)!ベトナム人はさらに「健康で、幸福 で、幸運がいっぱいの一年を」といったお祝いの言葉を続けたりします。「一年」を修飾することばにどんな語を持ってくるかでその人の個性や思いが表れるので、ベトナム人にとってはどんな言葉を贈るか悩ましかったりします。一方で、面倒なのでシンプルに"Van Su Nhu Y"(万事思いのままの一年でありますように)という言葉を贈る人もいます。この言葉はいい加減だけど、魔法の呪文のようで私は好きです。
 皆さんもVan Su Nhu Y、 願いの叶う一年でありますように。(北山夏季)  

 あけましておめでとうございます。
 韓国語を習い初めてそろそろ1年半経ちます。本当に語学の才能がなく、先生をいつも悩ませていますが、本人は楽しく勉強しています。
自分が小さい頃、学校や勉強が好きではなかったのに、とは思いますが、KFCに来る子どもたちには少しでも勉強することの楽しさを知ってもらえればいいなと思っています。   今年も宜しくお願いします。 (志岐良子)  

 新年あけましておめでとうございます。
 旧年は結婚や新しい職場(KFC)でのしごと、その他、学習支援ボランティアなど公私共にさまざまことを経験しました。
 今年はまた色々な分野で新たなことに挑戦していきたいと思います。  今年もよろしくお願いいたします。 (田原美佳)  

 ハナの会で働くことになって早8ヶ月。あっという間でした。
元気なハルモニたちと楽しい時間を過ごすことができ、一緒にたくさんのご飯を食べて気分も体重も上昇気流です。(笑)今年も健康で元気に過ごせるように努めたいと思います!ハナの会は多くのボランティアの方に支えられています。本年もどうぞ、よろしくお願いします。 (鄭秀珠)  

 新年あけましておめでとうございます。デイサービスでお仕事させていただき4ヶ月が過ぎ、新しい歳を迎え、気持ちも新たにまた、利用者さん達の食事担当者として、喜んで頂けるよう、頑張ってやっていきたいと思っております。今年も来年同様、利用者さん達と明るく元気に過ごしていける年にしていきたいです。(韓容子)

 明けましておめでとうございます。
 去年の秋からハナの会に参加させていただいてます。3月までの期間限定なので短い間ですが今年も宜しくお願いします。  (深田圭子)


■■■日本語プロジェクト■■■

クリスマス会
 今年のクリスマス会は12月16日(金)の午後6時半から8時半まで、ハナの会を借りて行なわれました。今回はインターンの北山さんが中心となって計画しました。  事前に作られた折り紙の輪をつないだ鎖が壁や窓に所狭しと掛けられ、その素朴さが手作りのパーティーの暖か味を出していました。
 出席者は28人。その中には夏休みから始まった子ども学習支援で学ぶ小・中学生の姿もありました。また、現在行なわれている養成講座の受講生の参加者もありました。  例年どおり会費はなく、各自が一品持ち寄る、という形で行なわれ、料理好きな人は手作りのスパゲッティ、サンドイッチ、チヂミ、ピラフなどを持参しました。また作る時間がなかった人は思い思いに買ってきたもの(お寿司、おでん、ぎょうざ、パン、キムチ、中華惣菜、くだもの、クリスマスケーキなど)をテーブルに並べました。これらをお腹いっぱい食べたみんなの顔は嬉しそうでした。
 はじめは突撃インタビューでフィリピン、韓国、中国、ベトナム、ウクライナの学習者にマイクを向けて母国のクリスマスについて尋ねました。指導している先生に助けられながら、たどたどしい日本語で答える人や、一方で学習の効果を表すような流暢な日本語で説明する人もいました。どこの国でもクリスマスは子どもたちにとってプレゼントをもらう楽しい行事であり、家族が集まって改めて絆を感じる時間のようです。
 次に全員で歌を2曲歌いました。1曲目はクリスマスにふさわしい星の歌「きらきら星」(中国語バージョン)を中国人の学習者のリードで歌い、もう1曲は北山さんの指導のもと、ベトナムの民謡“Qua Can Gio bay”をベトナム語で歌いました。これは川を挟んで住む恋人たちについての歌で自然豊かな、のんびりとした国にふさわしいメロディーでした。  その後、福引き大会をして、みんなが賞品をもらいました。そして最後に金理事長のあいさつでクリスマス会を終了しました。手を振って帰っていく小学生の満足したような笑顔が会の成功の証しのようでした。 (ニュース係 気賀倭文子)


ボランティア養成講座を終えて  
 「窓をあけてもいいですか。」って、どんな意味?「窓を開けてください」との違い は?日本語を習い始めたばかりの学習者にどうやってこんな内容を伝えますか。英語が得意でも英語で説明するわけにはいかないんですよ、英語がわからない外国人もいますから。さあ次です。この表現が、必要なときに口から自然に出てくるようにするにはどんな練習をしたらいいのか、方法を考えましょう。
 こんな流れで受講者は毎回、母語である日本語を相手に伝えるために「柔らか頭」を作る練習をすることになります。この講座のコンセプトは「相手の心、考えが想像できること」。国語文法が得意じゃなくても、外国語ができなくても、このポイントがわかる人であれば日本語ボランティアはOKなのです。  今回、60名の出席者のうち実に9割の方が全10回の講座の修了書を授与されました。毎回熱気あふれる状況で講師のほうが押され気味。6回の実習もチームに分かれて皆が協力して準備し、当日は講座の始まるずいぶん前から練習し、フロアーから注意が飛ぶ、といったこともしばしば。実習を見た後の感想もポイントをついていて鋭い。本当にやりがいのある講座でした。 こんなに「柔らか頭」になったのだから、是非すぐにでもボランティアを始めてほしい、というのが講師及びスタッフの願いです。今すぐ始めるのは難しそうに思えますが、やり始めたらもっとわかってくるのも事実なのです。ボランティの醍醐味は外国の方と考え方、思いを伝え合うことにあります。そこには「やってよかった」という満足感が待っています。さあ、始めましょう。
(講師 斉藤明子)


11月の研修会のご報告
 11月は日本語ボランティア養成講座開講中のため、12日の永保澄雄講師の「絵を描いて教える日本語」の公開講座を研修会としました。
 日本語を教えるとき、絵が描けると都合がいいということを絵を板書しながら指導して下さいました。

T.絵の苦手な人が絵を描くにはどうしたらいいか。  
 1.図形からアプローチする。
   丸や三角・四角などすぐに描ける図形に何かを付け加える。  
 2.見慣れたものからの連想

U.語学用の絵の描き方
   余分なものを描かない、描きすぎない。
   基本的な形、見慣れたものを描く。
  可愛いキャラクターは目・口を大きく、手・足は短く描く。絵をすぐにことばに置き換える。

V.品詞別絵の描き方
  名詞 犬、虎、竜、あじさい、バラ   
   動詞 食べる、飲む、嗅ぐ、覗く、、、。   
   形容詞 おいしい cf.おいしそう  
その他表情や四季の描き方などを板書し、受講生が描いているものを見てアドバイスして下さいました。また、発音、文字の学習(平仮名・片仮名・漢字)、文法も絵を描いて教える方法を教わりました。
 この講座を受講してこれなら授業に使えそうだと思う人、絵はどうもと思う人があることでしょう。入門・初級前半レベルの学習者にとって訳語に頼ることが少なくなることと、日本語を楽しく学べるメリットがあります。絵が苦手でも少し練習すれば描けそうなものもあり、今後の授業に取り入れてみようかという気持ちにさせられた研修会でした。
(清水政子)


■■■KFC親子学習教室■■■

◆外国人児童を見守る人たちの交流会を開催
 11月27日(日)14:00から、「外国人児童を見守る人たちの交流会」を開催しました。参加者はKFC学習教室に子どもを通わせている保護者7名、学習支援ボランティア5名、子どもたちの学校の担任の先生2名、子どもたち13名、通訳2名、保育1名、スタッフ3名でした。
 15:30まで子どもたちはKFC事務所で「こどもえいが会」に参加し、その間、それ以外の保護者たちなど大人はデイサービスのスペースで教育に関する話合いをしました。
 まずスタッフからKFC学習支援事業の目的や日本の高校の進学率、支援の様子などをお話させて頂き、その後、ボランティアの方からそれぞれの子どもたちの様子をお話していただきました。保護者はどなたもとても教育に関心があり、「もっと教える回数を増やして欲しい」「算数が不得意だから算数に力を入れて」などの意見が出ました。
 担任の先生からは、KFCではやんちゃな子どもも学校ではそうではなかったり、という学校での様子などをお伺いできました。学校からのお知らせがわからない保護者のために週1、2回放課後に自宅まで行き説明してあげるといった熱心な先生もいらっしゃりとても安心しました。
 話し合いの後は、保護者の方たちが用意してくださったおいしい料理を子どもたちも一緒にいただきました。学校の先生達もベトナム料理やフィリピン料理などを食べる機会はほとんどないようで、とても喜んでいらっしゃいました。
 学習についてだけではなく、子どもたちの気持ちの問題や名前に関することなど色々と課題も出てきており、今後もまたこういう機会を設けて、子どもたちが持っている力を充分発揮できるような環境作りに努めていきたいと思います。  


学習支援を通して見えた学習以外の問題点
 学習支援を始めた頃は、それまで勉強を教えた経験はなかったのですが、子どもが好きで少しでも役に立ちたいという思いや、一緒に楽しく学習していきたいという単純な気持ちで臨んだように思います。
 学習支援に携わるようになって5ヶ月が経過しようとしています。現在までに3人の子どもたち(小6、小5、小1)を担当してきました。自分にとって初めての試みなので、やはり最初から順調というわけではありませんでした。たとえば、初めて担当した渡日2年目の小6女子の場合、最初に対面した時、とても口数が少なく、教科・日本語の学習以外に、どうコミュニケーションをとっていこうか不安を覚えました。勉強を進めていく中で、その日学校であったことや中国での暮らしなどを話してくれるようになり、徐々に彼女が私に親近感を持って打ち解けていってくれたことに喜びを感じるようになり、当初感じていた不安は払拭され、一緒に勉強をがんばっていこうという気持ちになりました。1日90分という短い学習時間の中で、分からなかった問題が分かるようになった時の子どもたちの嬉しそうな顔を見ていると、この活動にやりがいを感じています。
  しかし、日が経つにつれ、また別の問題に直面するようになりました。それは、大人として子どもとどう向き合っていけばよいのかという問題です。学習支援を進めていく中で、大人に対して悪態をついたり、他の子どもに思いやりのないことばをかけたりする、基本的な道徳やルールがまだ備わっていない子どもが出てきました。そのような子どもたちを目の前にして、単に教科学習だけでなく、学校や家庭では教えきれていない社会のマナーやルールを私たち支援者がサポートする必要性も感じています。学習支援の場が勉強だけでなく、友だちや支援者に対する思いやりや敬いの気持ちといったこころを育んだり、ルールやマナーを伝えたりできる場になればと考えています。 (田原美佳)


■■■KFCニュース編集部の自己紹介と 部員募集■■■
 KFCニュースをいつもお読みいただき有難うございます。KFCニュースは、KFC会員の皆さまなどに向けてKFCが定期的に発行する広報誌です。奇数月の17日に発行するよう、編集部員一同素人ながら、力を出し合って活動しています。 編集部の構成員は、昨年末までは、KFC職員の奥さんと志岐さん、そして日本語ボランティアの3名(宗圓さん、気賀さん、操田)でした。しかし、編集長だった宗圓さんが昨年めでたくもご結婚され、ご主人のふるさとカナダへ移住されました。ですので、このままでは編集要員が手薄な状態に陥ることになります。 という訳で、KFCでは現在編集部員を募集しています。KFC会員の方がボランティア精神を発揮する場は、外国人に日本語などを支援することとは限定されていません。KFCニュース編集部にもあるのです。過去の経験は問いません。KFCニュースの魅力をアップさせることに興味のある方の応募をお待ちしています。
(ニュース係 操田誠)


■■■KFCハナの会■■■
踊る忘年会
  12月18日の日曜日にデイサービスセンターハナの会で今年一年の労をねぎらう忘年会が開催されました。 この日は、来所曜日が異なり普段会えないハルモニたちも久しぶりに顔を合わせ(同じ国の出身なのでもともと知り合いが多いのです。)抱き合いながらお互いの安否を気遣っていました。また、少々お酒が飲めるということもあり、ハルモニたちの表情は緩みっぱなしでした。
 この日の集合時間は12時。スタッフは準備のために10時集合ということになっていました。しかし、10時すぎになると、ぞくぞくとハルモニたちが集まってきました。まだ、フロアーの換気扇をふいたり掃除機をかけている途中です。よっぽど、お酒を頂くのが嬉しかったのでしょうか??(笑) 理事長(普段は、しゃっちょ(社長)さんと呼ばれています)の乾杯の掛け声で始まり、豚肉・キムチ・から揚げなど豪華メニューを皆さんでいただきました。なかには、メンテ(鱈)をチヂしたもの(辛く炊いたもの)や野菜サラダなどを作ってくださった方やみかんやビール、マッコルリ(朝鮮の酒)を差し入れてくれた方もいらっしゃいました。
  一旦始まるとすべてハルモニのペースです!(笑)「トック(朝鮮の雑煮でお祝いの席で最後の方に食べます)がありますから、召し上がりたい方は、おっしゃってください〜」と声を掛ければ、「なに?もうトックを出す気か?もう帰れということか?!」と辛口の冗談で返ってきます。
 チャンゴ(朝鮮の太鼓)の音が響けば、韓服(チマチョゴリ)に着替えて歌手?の登場です。マイクを持って歌うハルモニ・踊るハルモニ、一気に盛り上がります。歌った後、マイクを持ったまま「あ〜しんど〜」「けど、楽しいな?!」と言ってまた笑いを誘います。朝鮮の歌も日本の懐かしい歌も皆さんよくご存知です。小さいころ学校に通えなかった人が多いため、字を読めるハルモニはあまり多くいらっしゃいません。しかし、歌はよく知っています。歌って遊び、家の仕事をし、弟妹の面倒をみて、商もして・・・と歌と一緒に楽しみ、歌と一緒に悲しみも辛さも乗り越えて来たんだろうな、と思います。ハルモニたちの若いころの話を聞けば、今では信じられないような話が続々と出てきます。けれど、ハルモニたちは、竹を割ったような性格でさっぱりしています。いろんな困難を乗り越えてきた上で、あっさりとした性格のハルモニと一緒にいると、人生の先輩に出会えてよかったなあ、と純粋に思います。毎日、ハルモニたちの強烈な(笑)民族意識を浴びている私です。だんだん、自分が在日コリアン三世ではなくなっていく感じもしてきました(笑)。 翌週の通常のデイでも「楽しかった、楽しかった」と忘年会の余韻が続いていました。写真を見ながら来れなかった人にも説明をしながら楽しまれていました。これからもハルモニたちが楽しめる場、笑いに溢れる居場所作りに努めて行きたいです。 (鄭秀珠)


ある日のデイサービス
 午後のカラオケタイムにちょっと顔を出したときのこと。  ハルモニたちみんなが大爆笑しているので、何してるのかなと思ったら、スタッフがオヨネーズの「麦畑」という歌を歯に海苔をつけてのりのりで歌っていました。あるハルモニは笑いながらも「完全に仕事を忘れてるよなあ」とボソッと一言。


■■■ 今後の予定■■■
■日本語研修会・連絡会
 1月14日(土)13:30〜16:00  「こうやって教えています〜失敗談、成功談」  
    於 デイサービスセンターハナの会  
 2月18日(土)13:30〜16:00  
 「『日本語45時間』の教え方−T」
    尾崎美千代(神戸YMCA専門学院日本語学科)
    於 デイサービスセンターハナの会
 3月11日(土)13:30〜16:00
 「『日本語45時間』の教え方−U」
    尾崎美千代(神戸YMCA専門学院日本語学科)
    於 デイサービスセンターハナの会

■外国人の親子学習教室  毎週木曜日16時〜21時