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KFC-NEWS  2004.11.17  No.63


■■■デイサービスセンター「ハナの会」の設立応援団が発足しました。〜ご協力をお願いします〜■■■
KFC発足以来最も大きな事業となるデイサービスセンター「ハナの会」の準備も来年1 月の開所まで2ヶ月をきりました。
施設の工事、備品の調達、介護保険事業所としての認可申請、在日1世(ハルモニたち)へ の説明、関連事業者への挨拶廻りときりがないほどの準備に忙殺されています。
 「在日1世が、安心して過ごせる場所!」の 持つ意味、必要性は、この5年間の「ハナの会」の歩みとデイサービスセンター設立に向けた 準備のなかでより確かなものとなりましたが、開設準備を進めていくにしたがって実現の困 難さも身をもって感じさせられています。
特に介護が必要な在日高齢者が集える場所 の確保、整備、車輌や備品の整備には多額の資金が必要となっていますが、財源の乏しい日 本のNPOにはこの資金の確保は、本当に厳しいハードルです。
今までも神戸定住外国人支援センターとして多くの支援者に寄付のお願いをしてきましたが、実務の準備に追われ、寄付を募るための 人がとれないという実情でなかなか前にすすめない状況にありました。
その困難な状況を踏まえ、この度、前参議 院副議長の本岡昭次さんが代表を、また兵庫県会議員の黒田一美さんが世話人をお引き受 けくださり、「在日コリアン高齢者デイサービスセンター設立応援団」を発足していただ けることになりました。
今回設立するデイサービスセンター「ハナ の会」が、被災から復興への営みのなかで生まれた財産として地域に貢献できるよう、応援団が生まれたことに感謝しています。
KFCのニュースを購読されている方には 重ねてのお願いにもなりますが、是非「在日コリアン高齢者デイサービスセンター設立応 援団」の募金活動にご協力いただければと思います。(理事長 金宣吉)

お知らせ
11月4日に「ハナの会」関連事業で神戸 ソーシャル・ベンチャー・アワード優秀賞をいただきました。


■■■日本語プロジェクト■■■
秋祭り
 10月31日(日)12時から3時までKFC 日本語プロジェクト主催の秋祭りがカトリック鷹取教会で開かれました。
 台風の当たり年の今年は当日の天候が心配 でした。又一週間前に中越大震災が起り、テレビの報道に私たちは9年前の阪神大震災を 思い出していました。この会場は当時、避難所になったところでした。そしてここでのボ ランティアによる日本語支援が今のKFCの日本語教室の前身だと因縁を思いました。
 料理担当は前日、近くのスーパーで材料を 仕入れました。野菜の暴騰に頭を痛めました。司会進行係はメール等最新の利器で連絡 をとり、準備完了。
 当日朝、曇り空に日が射してきました。胸 をなで下しました。9時半頃、料理係は集合。ミサが行われている本堂の前を通り、横の調 理場へ。出来上がったのはベトナムカレー、生春巻き、チェ、ブラジルのパステウ、韓国 のチョレギ、キムチ、中国の春巻き、煮卵、えびせん、日本のチラシ寿司、おにぎり、おで ん、パンである。学習者、支援者の自慢料理で国際色豊かなものでした。
一方、バザー係は出品されたバザー用品に おおわらわで値付けし、購買欲をそそるように工夫して、並べ終えました。
 出席者は学習者、支援者の他に、教会関係 の飛び入りもあり参加者37名でした。もっと若い人の参加があり、一生懸命作った料理 を食べて欲しかったです。どれも傑作だったから。でも同じ国からの仲間に始めて会い、久 しぶりに母国語で語り合う学習者、食器を洗いながら揚げ物をしながら初対面の支援者同 士が経験を語り合う姿も見られました。中国語、ベトナム語、日本語の文章の伝言ゲーム に座がわいたとことで会は閉じました。
 金理事長の「これからも各々が持っている 能力、体力、知識、お金を出し合って助け合いを続けよう。」との閉会のあいさつが心に残 りました。(気賀倭文子)

         
個人レッスン支援者インタビュー

 今回は、グループレッスンのCクラス(中 級)講師・渡辺映子さんにお聞きしました。(聞き手 KFCニュース係 宗圓由佳)

今年の4月からCクラスで教えていらっ しゃるんですね。きっかけは?
渡辺 私はある学校の日本語教師養成講座を 受講していたのですが、そこで一緒だった友達が、KFCで教えていたんです。
では、日本語を教えるのはKFCが初?
渡辺 いえ、それより前から、マンツーマン で教えています。でもグループレッスンはKFCが初めてですね。
Cクラスのレッスンはどうですか?
渡辺 とても楽しいですよ。今は、中国、韓 国、ベトナム、アメリカからの学習者さんがいます。
授業のモットーは?
渡辺 最初に「みんなが楽しめる授業にして ください」と言われたんです。テキストも使いますが、授業は自由に組み立てています。 ロール・プレイングを取り入れたり、話し合いをしたり…。
話し合い?
渡辺 テキストの内容に沿ったテーマで話し 合いをするんです。最近は「人との付き合い」をテーマに「おごる/おごられる」などにつ いて話し合いました。
中級レベルで、かなり話せる人には、いい 勉強になりますね。
渡辺 ほかに、誰かの誕生日がある月は、誕 生日会もしています。私自身、楽しく盛り上がるのが好きなので(笑)。
逆に、大変なことはありますか?
渡辺 中級と一口に言っても幅が広く、個人 差があることですね。例えば文法を教えるとき、初級寄りの人に合わせると、上級寄りの 人は退屈でしょう?そこで「ここはちょっと難しいから、聞きたい人は聞いて」と言っ て、難しめの文法も教えるようにしています。

外国人のお手伝いをしたいそう思って日本語教師に

渡辺さんが日本語教師を目指したのはなぜ ですか?
渡辺
 学生時代、よく海外旅行に行っていた んです。特にアメリカでホームステイをしたとき、ホストファミリーにとても良くしても らって。そんなことから、私も外国人のお手伝いをしたいと思うようになったんです。
そうですか。では最後に、KFCや日本語 プロジェクトについて思うことを。
渡辺 KFCはこじんまりとしながらも、いろいろな催しをしたり、とても親切だなあと思います。ただ協力金の額は、学習者によっ ては厳しいかもと、少し気になりますね…。それと、これからボランティアをしたい人のために、レッスンを見学できるようにしてもいいのではと思います。
すでに支援をしている人にも、ブラッシュ アップのよい機会になりそうですね。私たちボランティアの質の向上も大切だと思います。 今日はありがとうございました。

ポルトガル語による日本語教室
 10月3日より大西真理子さんを講師として 「ポルトガル語による日本語教室」を始めました。ブラジル人対象ですがブラジルは全世界 からの移民の国であり、またイメージ通り南米の特徴を持っているようです。勉強する人 は勉強する。嫌な思いをしてまでがんばらない。何事にも自分で考え自主的に行動する。 一人一人全く違うようで、日本の方式も通用するのかしないのか?と心配しつつ、初日開 始時刻1時間後に1名やって来てくれました。2ヶ月目に突入し現在も学習者1名問い合わせ 1名です。こっちものんびりと構えてしまいますが、どなたか日本語を勉強したいと思っ ている方がいらっしゃったら、是非この教室を教えてあげてくださいませ。

研修会・連絡会のご報告
2004年9月11日(土)
「教えるための会話チェックシートの作成と活用方法@」と題して、斎藤明子氏を中心 に、レベルチェックをしながら学習者にどのような会話をするべきかをワークショップ形 式で行いました。ボランティアで日本語支援をする人にとってレベルチェックは必要なこ とですが、特に会話能力を測るのは難しいです。実際に練習することによっていい勉強に なりました。

2004年10月9日(土)
 台風のため中止。長嶋氏には2月に講義し ていただくようにお願いしました。

コミュニケーション・スキルアップ講座(多文化編)
 10月16日、23日、30日の3回コースで表記 の講座を開催しました。生まれた国の違う人との人間関係の結び方について自分で考え、 何か気付けばと思い企画しましたが、はてさてどうだったでしょうか。第一回目にコミュ ニケーションについて末廣順子氏(地域活動コーディネーター)によるデートゲーム・恋人 ゲームなどを行い、第二回目にハティタンガ氏(NGOベトナムinKobe代表)に難民のことや、 どうやって日本語を習得したか、日本語がわからなかった時どうやってコミュニケーショ ンをとっていたかなどを、第三回目に友だちってどんなものか、友だちってどうやって なっていくのかということと、ブラジル移民について松原マリナ氏(関西ブラジル人コ ミュニティ代表)に話していただきました。国籍・文化・風習の違いのある人と付き合ってい くための参考になったのではないでしょうか。
 色んな国の出身者の話を聞くと目から鱗、 自分の世界の狭さを感じいつも謙虚な気持ちになりますが、これからも身近にいる方から の意外な話を聞ける機会をもてればいいなと思っています。ご協力いただいた皆様、講座に 足を運んでいただいた方々、どうもありがとうございました。


■■■KFCハナの会■■■

遠足に参加して
 いよいよ遠足だ。昨日は晴れていたのに当 日はあいにくの雨。でも台風が来ていないだけよかった。新長田の駅前には、久しぶりに会 うハナの会のハルモ二たちがおしゃれな服と綺麗なお化粧をして待っていた。それを見て 今日は何か特別な日だなぁと思った。
 黄色い二台のバスに乗るとお菓子が配られ て小学生の頃を思いだしワクワクした。バスの中でハルモ二と一緒に座り、飴をもらい、新 しく出来た道のこと、フルーツフラワーパークには何回行ったか、雨が残念だなどの話を していたらすぐ着いてしまった。到着するとバーべキュー場で昼食を食べた。お弁当は豪 華でおいしかった。食べ終わると早速温泉とお風呂に入ることになった。平日ということ もありすいていて、占領できるなぁ、泳ぎたいなぁと密かに思った。ここのお風呂は、週ごと にお風呂の種類が変わるようになっていて、今週はラベンダー風呂だった。ラベンダー風 呂は、ラベンダーの香りや紫の色のお湯が楽しめた。滝の風呂や泡風呂や露天風呂なども あり2時間は入っていたが飽きなかった。ハルモ二はラベンダー風呂より露天風呂の方が気に入っていた。そんなに大きくない露天風呂にハルモ二たちと丸く輪を作って入っていると自然に話が出てくる。「有馬の湯と一緒やな」、「こっちの方が近くていいね」。雨がぽつぽつ水面に降っていたけど私はすぐ熱くてのぼせてしまった。でも何人かのハルモ二たちはずっと気持ちよさそうに入っていた。私の方が体力ないなぁと体力作りを決めた。体を洗おうとシャワーのある所に行ったら、隣に座っていた美吏さんに背中を 洗ってもらいとても気持ちよかった。美吏さんはハルモニにアカスリをしてもらっていた。 そういえばアカスリは韓国からきたものだと聞いたことがある。アカスリの仕方がとても 慣れていて家でも誰かにしたり、してもらったりしているのかなと思った。もうあがろう かなと思って周りを見渡すとほとんどのハルモ二たちはあがっていたけど2、3人まだ 入っていた。ずっと入っていたらしんどくないのかなと思ったが本当に気持ちよさそう だった。花を見てまわらなくても十分フルーツフラワーパークを楽しめたなぁと思った。 すっかり気持ちよくなってもう帰るだけになり、バスに乗る時ハルモ二たちが皆乗りはっ たか一応ロビーを見て周るとタバコを吸っているハルモ二が数人いて、マイペースな感じ が楽しかった。帰りのバスも新長田にすぐ着き、あーまた行きたいと思った。(ボランティア 田渕清子

夜学での出会い
 私は現在、日産自動車のNPOインターン シップ奨学生として、KFCでアルバイトをしている大学院生です。学部時代を含めても う6年近く大学に籍を置いていますが、恥ずかしながら学部当時は「これを研究したい」と いうような対象がなかなか見つからず、ほとんど無為徒食の日々を過ごしてしまいました。 そんなぐうたら大学生に訪れた転機が、一昨年春に旅行した韓国での経験です。
 当時、私は大学で「日韓交流自主ゼミ」とい う学生主体の勉強会に参加していました。この勉強会の発端は、「新しい歴史教科書をつく る会」の歴史教科書や靖国参拝の問題を契機として、歴史認識のあり方についてブラウン 管や新聞紙の上で激しい論争が繰り広げられる中で、学生なんだから自分たちの視点で日 韓の歴史や文化を勉強していこう、同年代の韓国の学生と交流しようという目的で始めら れました。その交流プログラムの一環として韓国に旅行した際に、知り合った一人の学生 が夜学(ヤハク)でボランティアをしていたのです。
 何も知らずに友人に案内されるがままに連 れられていったところは、清州の中心地からは少しはずれた場所にある20畳ほどのプレ ハブ小屋でした。中は5つの部屋に間仕切りされて、それぞれ事務室、小/中/高校生の学 習室、そしてハルモニの識字教室として使われており、最後に見学した識字教室では二人 のハルモニが孫のような年齢の大学生から熱心にハングルの読み書きを習っていました。
 それを見たときに自分が受けた感じは、今 でもうまく説明することができません。友人はそのとき、朝鮮戦争の混乱の中で学校に行 けなかったハルモニが、今必死になって文字の読み書きを学ぼうと遠くからここまで通ってきているのだと説明してくれましたが、私 にはそのような歴史的背景よりも、ハルモニが文字を読んだり書いたりすることなしに今 まで生きてきた人生とはどのようなものだったのかということを、目の前でちびた鉛筆を 握って机に向かうハルモニの小さな背中が語っているように感じました。同情とはちが う、なぜだかわからないけれど涙が流れてしまいました。

ハナの会と私

 韓国より帰国後、私は大学院で今の日本の 識字問題を研究しようと思い、現在は湊川にある夜間高校の識字学級と御影の読み書き教 室にボランティアとして関わっています。
 KFCハナの会に初めて参加したのは大学 のボランティア講座という企画がきっかけで(現在は残念ながら識字教室の時間と重なって いるためになかなか参加できないでいます)、以後KFCの活動に関心を持つようになり、 奨学生として採用されてからは正式(?)に出入りするようになりました。
 現在の仕事は、ハナの会のハルモニへの聞 き取りの記録をまとめる作業が中心です。十人十色とはよくいったものですが、ハルモニ の歩んできた多様な個人の歴史をどのように見ればよいのか、そもそも統一的な物語とし て記述することが可能なのかどうかと悩みながら、原稿の締め切りをとっくに過ぎた今も まだ試行錯誤の繰り返しで、横山さんをはじめとする関係者の方々に迷惑をかけています。 ふだん識字教室でよく耳にする、学習者の方がこぼす書くことのつらさや困難が、今では 真の共感をもって感じられる毎日ですが、私にとっては今までの学生生活で一番充実した時間を過ごさせてもらっています。(インターン 林正明)


在日外国人高齢者に介護保険の理解及び適切な利用をしていただくための「コミュニケーション・サポーター」 を募集します。

八尾市や大阪市では既に「コミュニケー ション・サポーター派遣制度」あるいは「介添事業」として、介護保険制度における要介護認 定調査やケアプラン作成などにおいて、在日外国人及び聴覚障害者などの意思疎通が困難 な被保険者に対して、外国語のできる方や手話ができる方の派遣をしています。
 神戸市ではまだこういった制度がなく、長 田に多く定住している在日コリアンや在日ベトナム人の高齢者たちは、介護保険の理解が 難しく、あまり利用ができていないといった現状があります。
 今回KFCでは、生活復興のためのNPO 活動支援事業(兵庫県委託事業)プログラムの一環で、在日コリアン高齢者への派遣を対象 とした「コミュニケーション・サポーター」を募集します。サポーターとして登録していた だくための条件などは以下の通りです。

 条 件:
  在日コリアンの文化的・社会的背景を理解している方。
  ある程度介護保険に通じている方、 韓国・朝鮮語ができる方であれば尚良し。
 派遣費:1200円/時間
 交通費:実費
 応募していただいた方には、研修を受けて いただきます。(受講できない方は応相談)

研修内容は、以下の通りです。
 日時:12月5日(日)13:30〜16:30
 会場:ピフレホール会議室B
 内容:
  ・コミュニケーション・サポーター制度の概要について
  ・介護保険認定調査について
 今後は、在日コリアン以外の外国人高齢者 も増え、よりこの制度が必要とされると考えていますので、神戸市でも制度化していただ けるよう、働きかけをしていきたいと考えています。
 制度化へ向けた第一歩になりますので、ぜ ひ登録していただきますようご協力をお願いいたします。
 また在日コリアン高齢者のご家族の方など、 コミュニケーション・サポーターを派遣して欲しいという方がいらっしゃいましたら、ぜ ひご連絡下さい。ご利用は無料です。


■■■ 今後の予定■■■
■日本語プロジェクト支援者のための連絡会
 12月11日(土)10:30〜12:00 KFC事務所(予定)

■クリスマス会
 12月17日(金)18:00〜20:00 若松地域福祉センター(予定)

■日本語ボランティア養成講座(初級コース)
 11月27日(土)〜2005年2月5日(土) 全10回 13:30〜16:00 新長田ピフレホール会議室A

■デイサービス「ハナの会」オープニングパーティ
 2005年1月8日(土)11:30〜 デイサービスセンター

■デイサービス「ハナの会」事業開始
 2005年1月11日(火)〜(開設日時:月〜金9:30〜16:30)

■コミュニケーション・サポーター研修会
 12月5日(日)13:30〜16:30 新長田ピフレホール会議室B

■多文化を生かした商業振興を考える講座
 11月24日(水)19:00〜21:00 神戸商工会議所西神戸支部

■年末年始のお休み 12月28日(火)午後〜2005年1月3日(月)

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