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KFC-NEWS  2004.9.17  No.62


■■■ KFCがNPO法人になりました。 ■■■
去る8月20日、神戸定住外国人支援センター(KFC)は、兵庫県から正式に認証を受 けNPO(特定非営利活動)法人になりました。
認証式には私と副理事長の中村の二人で出席しましたが、私たちKFCのほかにも多く の団体が法人の認証を受け、活動の質を高めようとしていました。
近い将来、日本にも従来の官主導が中心ではない新たな公共活動が広がるのではないか と感じます。
さて、KFCが今回法人化した意味をいまさらですが考えてみると、それは団体として いろいろ制限がある「未成年」から「成人」になったと仮定できると思います。
 そうするといままで「未成年」なのにいろい ろな事業をしてきたことになりますが、いままでを振り返ってみるとたしかにそういえる こともあったように思います。ただ震災からこの間、「未 成年」だからこそ持っているバイタリティが推進力となって事業を進めてきたと考えれば、それは成長を遂げるために必要な時間だったことになります。
 KFCの法人化が「成人式」だとすればそ れはまだ形として分岐点を迎えただけです。
 形に見合った中身の成長を遂げることが、 KFCに課せられた使命だと思います。
これから法人になったことに伴い、従前できなかった事業ができるようになる反面、「成 人」としての責任も増えると思いますが、その責任を果たせることが誇れるような団体に なれればと思います。(理事長 金宣吉)


■■■日本語プロジェクト■■■

◆夏休み小・中学生勉強会(2004.8.4〜8.6)
 小城智子さん、川添温子さん、林正明さん、 石亀大補さんの協力を得て、今年も勉強会をすることができました。
 小学生3人、高校生(飛び込み?)1人が参 加しました。彼らは近くに勉強について頼れる親、お兄ちゃん、お姉ちゃんもなく学校の 勉強をしていかなければなりません。短い期間でしたが少しでも助けになっていたら嬉し く思います。KFCスタッフも子供たちの学習支援の必要性を強く感じ今後の活動に結びつけたいと改めて思った次第であります。(奥優伽子)

◆韓国語勉強グループより
日本語で丁寧に命令するには、今では「〜しなさい」とは言わず、「依頼」の形式をとっ て「〜してください」と言います。「〜してください」表現は本来の「依頼」のときにも使 いますから、命令と依頼の区別が不分明です。
一方、韓国語では丁寧な命令は「〜ハシプシオ」、「依頼」するときには「〜ヘチュシプ シオ」と明快に使い分けます。「依頼」とは発話者が直接的恩恵を得たいときの行動です。 ですから、たとえば健康維持のため毎日の運動を薦めるときは「ウンドン ハシプシオ」と言うのです。
韓国語を母語とする人が日本人を相手に丁寧に命令するときに「〜しなさい」と言って しまうことがあるのは、上の事情があるからでしょう。「〜しなさい」と命令されたあなたは、上の事情を思い出して気分を害されない ようにし、できれば「〜してください」表現をするように注意してあげてください。日韓 親善の一環として。(操田誠)

◆茶話会
 7月25日(日)KFCで午後2:00か ら支援者と学習者が集まって茶話会を行ないました。
なかなか一緒になることのない人達が一堂 に会して、日常の学習や生活問題について話合おうというのが計画した行事係のねらいで した。
 今まで、お花見、秋祭り、クリスマス会と 計画し、ほぼ毎年実行してきました。だが、この時期のこのような会は初めての試みでした。
 事前にPRする時間が余りなかったせいか、出席者は学習者側はわずか4人、支援者は金理事長、ベトナムに詳しい中村副理事長、コーデイネーターの奥さんと数人の行事係で した。
 学習者は初級クラスのメンバーがご主人を 連れて、中級クラスのメンバーが来日中の親族を連れての出席。
 一品持ち寄りの会だったので、ベトナムの お菓子あり、仙台のお土産、コンビニの駄菓子数種。 
 福田文子さんの司会で自己紹介のあと雑談。 お菓子の味、母国の習慣、観光スポット、日本の生活、買い物や余暇の使い方などを話題 として、二時間近くたっぷり楽しみました。少人数だったので物怖じすることなく発言 するよさなどもありましたが、次回はもっと多くの人の参加が望まれます。(行事係・気賀倭文子)

◆個人レッスン支援者インタビュー
 今回は、ブラジル人女性のセルマ・ヨシエ・アリガさんを支援してきた藤井由佳さんにお聞きしました。
藤井さんは、いつからセルマさんの支援を 始めたのですか?
藤井 昨年11月からです。秋から一年間、私 がインターンシップでアメリカに行くので、8月に一旦終了ですが、帰国後、また会おう ねと言っています。
半年間支援してみて、どうでしたか?
藤井 当初、滞日2年ほどの方ということで、 初級レベルと予想していました。ところが、いざ日本語で話すと通じない(笑)。でも、これ までのテキストを見ると、熱心に勉強しているんです。頭の中で理解できていても、言葉 としてつながっていないと感じました。
では、どうやって授業を進めたのですか?
藤井 まず、“本を開いて勉強”という形では できないなと(笑)。質問したり、本人から話してもらったりという形で授業を進めました。 今、思えば、同じレベルの人と一緒に勉強していれば、もっとコミュニケーションが取れ て良かったのかもしれません。
なるほど。ほかにはどんなことを?
藤井 彼女は日本語が一切読めず、教材もポ ルトガル語のものを使っていたんです。ですので、ひらがなだけは教えることにしました。
反応はどうでした?
藤井 最初はかなり抵抗されて(笑)。でも説 得して、就学前の子ども向けの本や絵カードで、勉強をはじめたんです。以前より読めるようになり、やる気も高まったかな。

ボランティアにはプロのサポートも必要
ところで、藤井さんは、日本語教育を専攻 する学生さんなんですね。
藤井 大学で日本語教育コースに所属し、今 は大学院で教育学を専攻しています。海外で、日本語教育に従事したいと思っていて、 アメリカでは、バイリンガル教育を行う小学校で日本語のクラスを担当する予定です。
すごいですね!これまでに、日本語を教え た経験は?
藤井 大学の実習で、ひょうご国際プラザ (HIA)で教えたことがあります。でもマンツーマンで教えるのは、セルマさんが初め て。それに、集中講座で取り組むHIAの生徒さんたちと、働きながら勉強するセルマさん とでは大きな違いがありました。夜勤明けの授業など、本当に疲れていて…。でも、それ でも授業に来てくれるのが嬉しかったですね。
本当ですね。では、KFCの日本語プロジェ クトについて思うことはありますか?
藤井 私はKFCのボランティア養成講座にも 参加したんですが、ボランティアにも、こういうプロのサポートが必要だと思いました。 日本語教育についてのベースがあれば、支援の内容も違ってくると思います。
日本語教育を専攻された藤井さんならではの意見ですね。ありがとうございました。


■■■KFCハナの会■■■

◆ホームヘルパー養成講座2級課程終了
 3月から、(特)被災地障害者センターと協 力する形で実施・運営した「ホームヘルパー養成講座2級課程第7期」を9月18日に終了 することとなりました。
在日コリアン高齢者の民族性に配慮した サービスができるヘルパーの養成を目的として講座を開催し、40名の受講生を得ました。 そのうち約3分の1は、在日2世から4世の方でした。
在日コリアン高齢者に介護現場で関わって いる講師の方々からの講義を聞いたり、基本的介護技術の演習の中では、実際にいろいろ な福祉用具を見せて頂いたり、使わせて頂きました。
また「韓国・朝鮮家庭料理講座」や「介護 従事者のための韓国語講座」を開催し、楽しみながら学んで頂くことができました。
 今後、受講生が当センターの介護現場も含 めて、この経験を生かして活躍して下さることを願っています。

◆ホームヘルパー養成講座2級課程を受講して
私がホームヘルパー養成研修の講義で学ん だことは、技術も当然必要だけれども、どういう意識をもって介護に携わるか、どのよう に利用者さんの自立を目指すかなど、沢山のことです。言葉でいうのは簡単ですが、これを実行す るのは大変だということを実習で身にしみてわかりました。何を話せばいいのか?どこまで していいのか?一つ一つの実習が終わっては、反省と後悔が募りました。祖父に「人対人の 仕事は難しい。」と言ったところ、「だからこそ楽しいんだ。」でと言われました。ポジティ プな祖父を見習い、向上心を持って進んでいくことが大切だと思いました。また、この研 修で知った介護保険や在日コリアンの無年金問題など、複雑な問題をもっと勉強していき たいです。この問題は人ごとではなく、私たちの問題であり私たちの社会の問題だからです。
この研修を通して、普段出会えない沢山の人たちと出会えて楽しかったです。(田渕清子)


■地域国際化を考える研修会2004
 4年目の『地域国際化を考える研修会』を去る8月23日〜27日に行いました。今年はKFC(今まではKFCが事務局団体を務めていたKOBE外国人支援ネットワーク)、(財)兵庫県国際交流協会、兵庫県の共催、そして兵庫県教育委員会の後援をうけて開催しました。
 今回は実施形態が大きく変化しました。例年、約半年にかけ毎月1回2コマずつ様々なテーマの座学を全10コマ、それにフィールドワークを通して、外国人住民の来日の背景や日本での生活、在日外国人支援について学んできました。しかし、講師の話を聞くだけで参加者からの質問や発言が少なかったため、この研修がもたらす効果がつかめませんでした。参加しているケースワーカーや教員の方たちが、現場で外国人と接する中で経験した苦労や疑問をもっとぶつけて欲しいという気持ちが主催者側にありました。それを皆で共有し、共に悩み話し合うことから始まる取り組みもあるのではないかと考えたのです。テーマを絞り込んで重点的にその現状把握や必要な知識を得たうえで、参加者と共に各テーマについて議論を交わす場を設ける、という方針で今年の研修会を組み立てました。
 1日目は主催者の挨拶に加えて兵庫県の“外国人県民安心・安全ネット”と銘打たれた取り組みについて紹介がありました。続いて「総論」で外国人の法的地位が確立されておらず人権が保障されていないという点、そして国際移民の時代において海外からの移民は止まらない中、どのような課題に直面しているかが提示されました。
 2日目の「教育」3日目の「福祉・医療」のコースでは、それぞれの分野で活動あるいは研究している方々のお話を聞きました。各コースとも1日に3人の話を聞くことで、いろんな視点、問題点や実践例について知識を深めることが出来たのではないかと思います。
 4日目の「相談」コースは、相談現場に携わっている方たちによる事例紹介と助言者(弁護士)を加えてのパネルディスカッションでした。6人のスピーカーに十分お話ししてもらえる時間がなかったのが少々残念でしたが、各々異なる現場から鋭く問題点を指摘していただきました。
 4日目夕方から5日目午前にかけては総括学習としてコース別に別れ、行政、教員、学生、NPOなどいろいろな立場の人たちが混ざって各コースで聞いたことや現場での体験をもとに意見を交換しました。そして最後は全部のコースが一緒になって自分たちの話し合ったことを発表しました。
 もうひとつ昨年までと違ったのは、4日目の夜に懇親会の場をもち、総括学習参加者は会場である自治研修所に宿泊し夜遅くまで話を交わしあってお互いをよく知る機会を作ったことでした。
 ぎゅっと詰め込んだ形で、いろんな話を聞き、いろんな人とたくさん語り合った濃密な5日間でした。始まる前はこの形が良いのか不安がありましたし、5日連続の研修にスタッフは少々疲れ気味でもありました。しかし終わってみればそれなりの手応えもあって、何よりも現場で頑張っている方たちと顔が見える関係が築けたのが大きな収穫だったので、心地よい疲れに変わっていました。
 現在、研修の講演録、資料等をまとめた報告書作成の作業をしているところです。講師の方々、兵庫県国際交流協会、兵庫県国際政策課、子ども多文化共生センターの担当者、そして協力・お手伝いをして下さった甲南女子大の方々には、お名前は挙げませんが大変お世話になりました。NPOと行政が内容を作り上げ、関係機関への呼びかけ、広報もコラボレーションで行ったのは例年と変わりはありませんが、今年はいつも以上に話し合いを重ねました。このような研修は全国でも稀有であり、是非今後も発展させて続けていければと思っています。
(横山雅子)


■■■ 今後の予定■■■
◆今後の予定
■日本語プロジェクト学習支援者のための研修会・連絡会
・10月9日(土)13:30〜
・11月13日(土)13:30〜
新長田勤労市民センター講習室(3)

■秋祭り
 10月31日(日)11:00〜15:00 鷹取教会

■コミュニケーションスキルアップ講座
 10月16日(土)、10月23日(土)、
 10月30日(土) 
新長田勤労市民センター会議室1

■多文化を生かした商業振興を考える
 9月30日(木)、10月13日(水)、
 10月27日(水)、11月8日(月)、
 11月7日(木)、11月24日(水)
 商工会議所西神戸支部
(11月7日(木)のみ猪飼野にてフィールドワーク)

■ホームヘルパー養成講座2級課程修了式
 9月18日(土)10:00〜 兵庫県民会館

■ハナの会 遠足
10月26日(火) フルーツフラワーパーク

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