■■■ 政府の対応はこれでいいのか ■■■
昨年11月号に「ベトナム難民の収容問題」
として吉井正明理事の訴えがあったように、犯罪を犯したベトナム人難民が刑期を終えた
にも関わらず本国への強制送還ということで入管の西日本入国管理センターに収容される
ケースが増えています。人数は20名を超え、6月8日から14日までハンガーストライキ
を行いましたが、日本政府は拘留したままです。
日本政府はこれまで約1万人を難民と認定
し、日本での定住を受け入れてきました。これらの人々は色々な差別の中で一生懸命生きて
いますが、中には生活がままならず窃盗などの罪を犯し、捕まることもあります。その場
合、日本の法律に基づいて処罰され刑務所に入れられます。そして、刑期を終えて社会復帰
できると思ったところが、収容所に入れられ、期限が分からないまま収容されているのです。
日本政府はベトナム政府に引き取ってくれ
るよう交渉していると言いますが、ベトナム政府は当然受け入れを拒否しています。難民
の場合は普通の外国人と違って、本国を捨てて日本に来た人たちで、日本政府はそれを認
めて受け入れた訳ですから、最後まで面倒を見るのが当然です。難民条約では難民の追放・
送還を禁止しています。しかも、無期限に収容することは自由権の侵害であり、このような非人道的な扱いは国際社会で許されないこと
は明らかです。
当事者は今年3月に入国管理局の退去強制
令処分を取り消すよう裁判所に提訴しました。現在までに2回の審理が行われていますが、
秋ごろには判決が下りることと思われます。私たちも日本政府のこのような処置にたいし
て抗議し、早期に日本社会に復帰できるよう署名活動などの支援をしていきたいと考えて
います。
また、最近外国人の犯罪が増えているとい
うことを理由に外国人にたいする尋問が増え、その方法も異常になっています。先日もごみ
収集所で拾い物をしていた外国人が呼び止められ、拾ったドライバーと鋏、鍋を持ってい
たと交番に連れて行かれ、さらに警察に連行され尋問を受けたあと、家宅捜査までされる
という事件が起こりました。しかも、取調べ中も手錠をかけたままだったというから驚き
です。
このように外国人に対して非人間的な態度
をとる入管や警察を放置することはできません。どこの国の人であっても平等に、しかも
もっと親切に扱われるべきです。入管、警察の外国人対応に猛省を促したいと考えます。(副理事長 中村通宏)
■■■日本語プロジェクト■■■
■個人レッスン支援者インタビュー
今回から、支援者のみなさんへのインタ ビューをお届けします。第一回目は、加島恵子さんにお話を聞きました。
―今は、どんな方を支援しているんです か?
加島 この4月から、ベトナム人男性の、 レー・ディン・チーさんの支援を行っています。KFCで教えるのは、これが初めてで
す。
―これまでに、日本語を教えた経験は?
加島 韓国からの留学生やそのお友達に、個人的に日本語を教えていました。
―それは、どういうきっかけで?
加島 私は韓国人の方から、韓国語を習っ ているんです。韓国語は一からのスタートだったんですが、わかり始めると旅行も楽
しくて。だから、お返しという感じで、日本にいる韓国人の方に日本語を教えはじめま
した。
―言葉の大切さを実感されたんですね。
加島 そうなんです。逆に、日本にいて、日本語を知らないと大変でしょう? とくに、レーさん始め、日本で働いている人は、言葉
が分からないと苦労するのではと思います。
―ところで、日本語指導は、どうやって勉強 されたのですか?
加島 本を読んで、独学で勉強しました。で も、もっと上手に教えられるようになりたいですね。KFCの養成講座にも興味を持って
います。
韓国語を始めたときを思い出します
―レーさんにはどんな授業を?
加島 初心者なので、今は文字と、普段使う ような表現を教えていますね。あいさつとか、天気など身のまわりの単語とか…。実は、初心者を教えるのは初めてなんですよ。
―じゃあ、ちょっと大変?
加島 そうですね。でも、私が韓国語を習い始めたときと、全く同じだなって思います。
―では、楽しいところは?
加島 彼は日本語を知らないし、私はベトナム語を知らない。身振り手振りだけでコミュニケーションをしているところかな(笑)。
―(笑)なんとか通じてしまうんですね。
加島 それに、私が教えたことを覚えてくれると、やっぱりうれしい。自分の国の言葉を、外国の人が勉強してくれていると思うと、やりがいを感じますね。
―それが、支援の醍醐味のひとつですね。で は、今後の目標は?
加島 会話ですね。少しでも、会話のキャッ チボールができるようになるのが目標です。
―これからも、ぜひ頑張ってください。
テキスト拝見
テキストは「新日本語の基礎T」と、レー さんのベトナム語の本を使っています。
「ゆっくり進んでいるので、今はまだ、第一課です」(加島さん)
■ニュース係より
「日本語プロジェクト・ページをもっと面白
く!」と集まった、KFCニュース係の5人。楽しく、かつ役立つページにしたいと思いま
す。その第一弾として、今回から支援者の方へのインタビューをスタート。なかなか見え
づらい、ほかの支援者の指導方法や人となりをご紹介していきます。「この人をインタ
ビューして(自薦も可!)」「こんなことを聞いて」などのご要望があったらお知らせくだ
さい。もちろんインタビュー以外に「こんな記事を載せてほしい」という希望も大歓迎で
す。連絡は、KFCニュース係か奥まで。
■研修会係より
この度研修旅行の企画を担当することにな
りました植野です。日本語学習支援では日ごろ皆様方がグループレッスンやら個人レッス
ンで悪戦苦闘していらっしゃることと存じますが、我々支援者は、プロの日本語教育をしておられる方の授業風景を見る機会がほとんどありません。そこで、この企画は実際、中
国、ヴェトナム等における日本語専門学校等を訪問し、現地での日本語熱に直接触れ、また、授業風景を見学したり、学習者との交流を通じて自分たちの日本語支援に役立てよう
というものです。目的からすればわざわざ海外に行かなくてもということになるのですが、
来日経験のない学習者にとっても実際に日本人支援者と交流することは、とてもいい刺激
になりますし、日本(人)への理解がさらに深まることを期待してのものです。むろん観
光も兼ねています。幸い、ヴェトナムであれば、かつての私の赴任先でもありますし、ま
して日本ベトナム友好協会の副理事長がKFCの中村副理事長とあって協力を得られやす
いのではと思います。
計画については、まだ白紙の状態でヴェト
ナムに限ったものではありません。ネットを通じて訪問国、旅行期間、内容についてさまざまな意見をお待ちしております。
■秋祭り(支援者と学習者の交流行事)
アイデア・企画メンバー募集! (担当:行事係・奥)
■日本語ボランティア養成講座
2004年11月27日〜2005年2月5日
毎週土曜日(1/1を除く)13時半〜16時 全10回
講師:斎藤明子、岩槻知也、奥田順子
■日本語P研修会・連絡会
・8月お休み
・9月11日(土)13時半〜
「教えるための会話チェックシート作成と活用法」
新長田勤労市民センター講習室(1)
講師:斎藤明子
■ベトナム語による日本語教室
毎土曜日18:30〜20:00 KFC事務所にて。
ベトナム語がわかる先生と一緒にひらがな・
カタカナ・簡単な会話を勉強するクラスです。7/3から学習者数2名で始めました。
日本語による勉強を心配だと思っている方
がまわりにいらっしゃったらぜひお声をかけてあげてください。学習者募集中です!
■日本語ちょっと変?−前回の答−
「先生、あした先生のうちへ来てもいいです
か」−これは英語のcomeをそのまま日本語に訳してしまった例です。
このように母語の影 響で間違えてしまうことを「母語の干渉」と言います。
学習者の母語の構造や文法 を知っておくと役に立ちますね。
==出題及び答え「日本語の教え方ABC」より==
■ティーパーティー
7月25日(日)14:00〜
一品持ち寄りの気軽なおしゃべりパーティーをKFC事務所でします。
どなたでも参加O.K.一緒に楽しみましょう!
■日本語支援のための 韓国語勉強グループ
会員の方ならどなたでも参加していただけます。
1.初級者コース (ハングルが読める、日常会話がわかる)
・毎週土曜日19:00〜20:30の週1回 ・場所はKFC事務所(予定)。
・8月7日(土)開始。
2.初心者コース
・毎週日曜日13:30〜15:00の週1回 ・場所はKAP会議室。
・8月1日(日)開始。
・ボランティア講師:操田誠さん
・協力金:1,500円/月
・テキスト代:約2,000円
・定員:各5名
場所は日本語のマンツーマンレッスンが優先です。ご協力をお願いします。
■夏休み小・中学生勉強会開催 8/2(月)〜6(金)午前の学習支援ボランティア募集!
■2004年10月〜2005年3月 グループレッスン講師・
アシスタント募集 締切8月20日(金)。詳細はお問い合わせ下さい。
■メーリングリストの参加者募集
ご希望の方はKFCにメール下さい。
■■■KFCハナの会■■■
■『おばあちゃんの家』の上映会をしました
6月29日(火)ハナの会の昼食会のあとに、韓国映画『おばあちゃんの家』を観ました。
ハルモニ(おばあちゃん)たちの参加は23名、
スタッフ・ボランティアが7名参加して30名での上映会となりました。
貸し切りの映画館でした。ハルモニたちは
ハングルと日本語のまざった言葉で「あれはこうで〜〜こうなった」と、隣の席の人と確
認しながらストーリーを理解していたようです。割と大きいコソコソ話があちらこちらで
聞こえましたが、誰もまわりに気を使うことなく、最後までおもいおもいに楽しむことが
できました。
年を重ねてくると足や腰などが痛くなった
り、耳が聞こえにくくなるといった症状があらわれます。ハルモニたち同士で「映画を観
に行こう」と思っても、私たちが気軽に映画館へ足を運ぶのとはだいぶ違ってくる訳です。
電車に乗るにも、駅から目的地まで歩くの も、映画の時間を見てチケットを買うにも、いろいろ労力が必要になってきます。「そんな
しんどい思いしてまで・・・」とあきらめていることは、日常の中にきっとたくさんある
でしょう。
映画はひとつの例えに過ぎませんが、“生活
を豊かに”(決して裕福という意味ではなく)過ごして欲しいなと思います。
映画の終了後「よかったぁ」と目をうるま
せながら帰っていくハルモニたちの後ろ姿を見送りながら、「よし、また上映会をしよ
う!!」と心に決めたのでした。
(丁 由紀子)
■地域国際化を考える研修会2004
8月23日より「地域国際化を考える研修会」を開催いたします。(詳細は同封資料をご参照下さい。)
今年で4年目を迎えるこの研修会は、(財)兵庫県国際交流協会、兵庫県と当センターが主催し、兵庫県教育委員会が後援、甲南女子大学多文化共生学科の協力を頂いております。
今年度は、総論、教育コース、福祉・医療コース、相談コースに分けて開催し、より議論を深められるよう宿泊研修でコース別の総括学習も実施します。
総論では、外国人問題に長く取り組んでいらっしゃる弁護士や、ニューカマー問題に詳しい大学教員の方にお話しいただきます。
教育コースでは、日系人の多い岐阜県可児市や群馬県の太田市で調査や実践をされている方、小学校で学力保障のための授業をされており、日本語学習支援活動もされている教員の方にお越し頂きます。
福祉・医療コースでは、当事者の方、HIVなど外国人医療に取り組む医師、外国人問題への取り組みをされているNGO代表の方からお話をお伺いします。
相談コースでは、実際に相談現場で活躍されている方々から現状と課題などをお話しいただき、パネルディスカッションを実施します。
兵庫県では、お話を伺う機会の少ない大変充実した講師陣による盛りだくさんの内容になっておりますので、ぜひご参加下さい。
■■■ 今後の予定■■■
■日本語プロジェクト学習支援者のための研修会・連絡会
9月11日(土)13:30〜
「教えるための会話チェックシート作成 と活用法」
斎藤明子(神戸YWCA専門学校講師)
新長田勤労市民センター講習室(1)
■夏休み小・中学生勉強会開催
8月2日(月)〜6日(金)午前
■ティーパーティ
7月25日(日)14:00〜
■ホームヘルパー養成講座
3月27日(土)〜9月18日(土)
■ハナの会健康体操
7月20日(火)13:00〜 ピフレレッスンルームにて
8月31日(火)13:00〜 ピフレレッスンルームにて
■地域国際化を考える研修会
8月23日(月)〜8月27日(金)
■お盆休み
8月13日(金)〜8月16日(月)