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KFC-NEWS  2004.3.17  No.59


■■■ KFCの法人化にむけて ■■■

 来年度、神戸定住外国人支援センター(KF C)は、前身の活動から数えると10年目を迎えます。
 10年というのは長くも短くも感じますが、 KFCの日本語プロジェクトによってわずかな期間で高校入学を果たした子どもや、ハナの会 を楽しみに杖をつきながら参加してくれる在日コリアンの1世たち、活動を支えてくれるドナーやボランティアの人たちの姿に、これまでの時間のなかで得たKFC活動の必要性と支え る人の存在を感じます。
 しかしいまだに地域で生活する外国人が持つ言葉や制度、文化や意識の違いが生み出す課題に対して活動するNGOを支える仕組みは、ないないづくしの環境です。
 KFCの存在意義と置かれている環境に ギャップがあるのは事実ですが、震災後の救援活動からはじまった自発的な外国人市民への支 援を起源にするKFCの活動は、多くの人の支えによって発展し、その実績が一定社会に認め られるようになっています。
 今後さらに活動を発展させ、マイノリティ (定住外国人)とマジョリティ(日本人)が「ともに生きる」社会に向けた活動を持続できう る基盤の強化、事業の実施、展開づくりを目標に来年度、NPO法人化という大きな節目を迎えたいと考えています。
 人が人らしく暮らすための活動をKFCは 進めているという自負を持ち、希望とビジョンをもって、新しい器で未来を展望していきます。
 来年度KFCを支えてくれる人が会員、賛 助会員という法人の一員としてひとりでも多く参加、援助していただけることを願ってい ます。
(理事長 金宣吉)


■■■エスニックスモールビジネス起業支援セミナーのご報告■■■

1月25日(日)14時より“起業支援セミナー 第一回貿易編”を開催致しました。
参加者36名の内訳は、ペルー人7名、中国人7名、ブラ ジル人5名、韓国人2名、フランス人1名、マレーシア人1名、
イラン人1名、ウクライナ人 1名、イタリア人1名、スペイン人1名、日本人9名でした。
 講師が日本語で説明した一言一言をスペイ ン語とポルトガル語に通訳しました。質疑応答の時間も活発に質問が出て、終了が大幅に 遅れることとなりました。

アンケートの結果:
第1部(輸出入の流れと手続き)の内容
  とても良かった 12名
  良かった     8名
  普通       5名
  良くなかった   0名

第2部(成功者の体験談)の内容
  とても良かった 14名
  良かった     7名
  普通       4名
  良くなかった   0名

資料に関して
  とても良かった 8名
  良かった    10名
  普通       6名
  良くなかった   0名

2月1日(日)10時より“第二回 飲食店・店舗設計編”を開催致しました。

 参加者13名の内訳は、ペルー人7名、中国 人3名、ブラジル人1名、エジプト人1、日本人1名でした。
長時間のセミナーにもかかわ らず、「もっと色んな話を聞きたかった。」という意見がありました。

アンケートの結果:

第1部(店舗設計)の内容
  とても良かった 6名
  良かった    2名
  普通      0名
  良くなかった0名

第2部(経営)の内容
  とても良かった 6名
  良かった     2名
  普通       0名
  良くなかった  0名

第3部(外国人経営者のお話)の内容
  とても良かった 5名
  良かった     3名
  普通      0名
  良くなかった  0名

資料に関して
  とても良かった  2名
  良かった     4名
  普通       1名
  良くなかった   0名


■■■外国人向け不動産情報マップ完成 ■■■

 外国人が住居や店舗・事務所を探す場合に 言葉の問題や習慣の違いから借りることが難しい場合があります。
「外国人向け不動産情報 マップ」は、不動産業者にアンケート調査(外国人に理解のある家主の有無、外国語ができるスタッフがいるか等)を行い外国人に協力的な業者、公的なオフィス物件、多言語対応 の相談窓口等を掲載します。また不動産物件を探している地域を場所ごとに示しています。
 不動産情報マップは6言語(ポルトガル語、 スペイン語、英語、中国語、韓国語、ベトナム語)に翻訳し、KFCのホームページに掲 載するほか印刷物も作成します。KFCのホームページにアクセスした外国人が目的の 場所や希望の物件をさがせるように、ホームページを開設している不動産業者にリンクを しています。
このマップが外国人の不動産物件をさがす 時に少しでも役立つことを願います。
(中川)


■■■ホームヘルパー2級養成講座開催 ■■■

 日本人と同じように急速に高齢化が進んで いる在日コリアン高齢者の方々にできるだけ過ごしやすい老後を送っていただけるよう、 民族性に配慮したサービスが提供できるヘルパーを養成する講座を開催いたします。
 規定の講座の中では、当事者である在日コ リアンの方も講師にお呼びして、社会背景や現状を含めてお話していただきます。また規定の講座以外にも下記の内容の特別講座を開催いたします。
 様々な立場の方にとって自分らしく生きられる老後を実現できればと考えております。

期間:2004年3月27日(土)〜2004年9月18日(土)
場所:こうべ市民福祉交流センター, 兵庫県県民会館
募集人数:40名(先着順)
受 講 料:45,000円(テキスト代込み)
特別講座:
◆第1回 
4月4日(日)13:30〜16:30
「在日コリアンの歴史的背景・現状について」
 姜博久(障害者自立生活センター・スクラム代表)
  金宣吉(KFC理事長)

◆第2回 
5月16日(日)13:30〜16:30 
「韓国家庭料理講習会」 
 李守喜(韓国家庭料理 味喜園オーナー)

◆第3回 
5月30日(日)13:30〜16:30
「はじめての韓国語」  
 李圭燮(民団東神戸支部 執行委員


■■■日本語プロジェクト■■■

日本語学習支援者へのアンケート結果

11月にマンツーマンの日本語学習支援者にアンケートを実施し、27人から回答がありま した。
 この回答内容を基礎資料として2004年度の 日本語プロジェクトの活動に反映していきたいと願っています。

回答者年齢:
 20代6人、30代5人、40代5人、50代6人、60代4人

1.コミュニケーションはどうしていますか?
日本語のみ15人、日本語と外国語5人、外国語のみ2人、漢字の筆談1人、ホワイトボード・会話帳2人、無回答2人

2.学習者と何か問題がありますか?
問題ない16人、無回答7人、
休みの連絡がレッスンの直前だったりして 困っている2人、その他2人

3.決まったテキストを使っていますか?
はい20人、いいえ、無回答8人

3−1.答えが「はい」の人  どんなテキストですか?
みんなの日本語10人、新日本語の基礎3人、
日本語中級読解(アルク)2人、
日本語能力試験問題集2人、無回答2人、
その他のテキスト8人

4.日本語プロジェクトで備えて欲しいものがあれば書いてください
各種の書籍・辞書・問題集7人、テープ再生機1人

5.学習上疑問があるとき相談する人は居ますか?
居る19人、無回答5人、居ない3人

上の答えが「居る」の人(それは誰ですか?):
友人5人、コーディネーター3人、その他5人

6.毎月の第2土曜日の研修会・連絡会をどんなものにしたらいいと思いますか?
・支援者同士が問題点を共有する場
・日本語教授法の研修会とQ&Aの場
・各自の疑問について話し合う場
・日本語支援に関するヒントを得る場
・時間を短く
・参加できない人に記録の配布を  各1人

7.協力金について
無回答12人、
月額固定に疑問を感じている5人
その他2人

8.その他、日本語プロジェクトについて
・実際の授業風景を見学する機会を作って欲 しい
・養成講座や勉強会の予定日は正式通達に加 えて2,3日前に再度連絡して欲しい
・今後の現役リタイア者の増加を見越した会 員獲得作戦が重要 各1人


研修会に参加して
 2003年11月30日兵庫日本語ボランティア ネットワーク主催の研修会「学習者から学ぼう」に参加しました。
 学習者と支援者が同じ土俵で通訳を交えて の発表は常に日本人との交流を望む彼らにとって良い機会だったと思われます。
 6人の学習者は(1)日本語学習の目的(2)現 在の日本語学習の内容(3)日本語学習のなかで困ったことなどを話されました。
 これに対してそれぞれの支援者はビデオや テープによる勉強会を重ねて学習者の意見をその後の活動にどのように活かしたかの報告がなされました。
 詳細はネットワーク発行のニュースの第26 号にありますが発表までの作業は大変なものだったと推察されますし、その取り組みには 頭が下がる思いです。
また自分のやっている日本語支援のやり方を第三者の目で見て批判 してもらう、自分にその勇気があるか問いかけてみたいものです。
 青木直子先生(大阪大学文学部)はまとめの なかで次のように書いておられます。
@ボランティアの人たちは善意で一生懸命支 援活動をしているし、学習者はそれに感謝している。
しかし、ボランティアの人たちに学習者が考えていることが必ずしも伝わっていない。
A学習者が日本での生活で何に困っていて、 どんな思いで日本語学習をしているか、学習者とボランティアの間でほとんど話し合われていない。
 残念ながらこれは日本語支援の現状を如実 にあらわしている言葉だと思います。善意はあるけれどもその一生懸命が空回りしてうまくいかないことが多々あるのです。
今回発表を聞いて私たち支援者が常に意識 し、注意を払わなければならないことを5人の支援者の報告から取り出させてもらいました。 どれも心あたりのあることばかりです。

・文型理解や語彙の理解が十分なされず確認 しないまま進める
・自分本位に自分のペースでやる
・下(教材ばかり見る)を向いている時間が長 い。お互いの顔を見ながら学習する
・学習者は[本音]は言わない、言えない
・こちらの意図するところがなかなか伝わら ない
・[指導者]という立場で一方通行になりやすい
・一度に多くのことを教えようとする
まず、この中の一つをクリアすることがレベルアップにつながることだと確信します。
この研修会で発表された長嶋先生と学習者ベ ラ・ルーシア・山城さんはKFCに所属しています。
(日本語プロジェクト 高橋 博子)

文化庁主催 平成15年度文化庁日本語教育学会(関西大会)

 2003年11月2日に神戸大学で―ボランティ ア活動としての日本語教育の在り方に焦点をあてて地域の日本語支援活動の今後について 考える―というテーマで行われました。
河合隼雄さんらの鼎談、パネルディスカ ション「地域における日本語支援活動の充実とコーディネーターの存在」ではパネリスト として金宣吉がディスカションに加わりました。
 そのあと4つの分科会に別れ協議がなされ ました。KFCから湯口、高橋、平井、神木、奥が参加しました。


むつかしいけれどやりがいのある日本語ボランティアに挑戦しよう! ―日本語ボランティア養成講座を終えて―
 日本語ボランティア養成講座を2003年12月 20日から2004年2月21まで日土曜日の午後、全8回、新長田勤労市民センターで開催した。 朝日新聞、神戸新聞のお知らせ欄に募集案内が掲載されたので申込者は定員を超え、おこ とわりした人も多かったが35人が受講、うち32人が修了証を手にした。
 授業の内容は田中宏龍谷大学教授の「多民族共生をめざして―外国人の定住と教育―」のテーマでご著書「在日外国人新版」をはじめ とする資料のデータをもとに右肩上りの登録外国人の増加と実態を日本の人口動向とから めて問題提起、閉ざされている大学学験資格についても学んだ。ビデオ「ブラジル人少年が殺された―日本に共生社会は来るか」を見せていただき日本社会の実状を見せつけられ衝撃をうけた。
 日本語教授法・日本語文法教育は斎藤明子神戸YWCA学院専門学校非常勤講師によって「みんなの日本語T」をテキストに6回の授業 があり、模擬実習も含まれ、4人が日本語授業に挑戦。地域の日本語教室には多様な目的を もった、おかれている境遇、立場、年齢もさまざまな外国人が来ている。これらの人たちに どのように日本語を習得してもらうのか、日本語ボランティアは日本語学校教師より複雑でむつかしい相手の求めに応じた柔軟な創意、工夫が期待されている。むつかしいことだけ ど学んだ文型を使って学習者と意見交換する醍醐味は日本語ボランティアならではと励まされた。
 「多文化・多民族・多言語のコミュニティ」 のテーマで神戸定住外国人支援センター(KFC)金宣吉理事長よりKFCの理念を含めて多 文化共生社会について学んだ後、受講者との交流会を行い一人一人の受講動機、今後の活 動について話し合った。10代の学生から定年近い人、退職者など幅広い人生経験をもつ意 欲満々な人達である。この力をKFCで、またそれぞれの地域でこの成果を生かして欲しいと 願う。
 最終日にアンケートを実施したところ出席 者28人全員が回答。よかったという評価28人。今後もこのような講座を開催してほしいと積 極的な意見や希望がよせられている。時間数をもっと多くとの意見もあり、今後の講座企 画に反映していきたいと考えている。
 今回の講座は実行委員会を構成して5回の ミーティングを持ち、企画、準備、実施した。
 このうち1回は斎藤明子講師にも出席してい ただき今までのアンケートからの要望などをくみあげながら計画していった。メンバーは 植野修平、奥優伽子、操田誠、高橋博子、湯口恵である。
 今回講座の開催にあたって(財)アジア福祉 教育財団難民事業本部の協賛、神戸市と(財)神戸国際協力交流センターの後援をいただい た。                  
(日本語プロジェクト 湯口 恵)


■■■KFCハナの会■■■

◆ハンメたちに大人気「健康体操」

 ハナの会では、1月8日、2月5日、3月9日 と昼食後に健康体操を行いました。柔軟体操から始まって、体がほぐれた頃に音楽にあわ せて動いていきます。2人組になって、ジャンケンで負けた人が勝った人の肩を叩くという 動きにはみんな大はしゃぎです。まるで子供にかえった様にニコニコ笑いながら体を動か していきます。パートナーを代えて何回か行い、終わった後には部屋中が良い雰囲気に包 まれていました。
 そして最後は演歌に合わせて踊りました。 毎回振り付けを練習していますが忘れたりもします。それでも掛け声をかけながら、手にタ オルを持って、振り回したりして楽しい時間を過ごしました。
 参加している高齢者の方々はもともと歌や 踊りが好きなので、リズム感も良いですし、本当に心の底から楽しんでいるようでした。中 には周りとは違う動きをしている方もいらっしゃいます、でもそれはそれでちゃんと健康 体操に参加しているのですからそのままで良いと思っています。あと1回、3月30日に予定しています。たく さんの高齢者の方々に来ていただいて、もっと元気に、いつまでも健康であって欲し いとスタッフ一同は願っています。
 健康体操の松澤まゆみ先生からの一言です。
 「ハナの会はとても元気な方々の集まりです と聞いていました。なので私が体操の先生として行く時は、自分自身パワーを蓄えて行こ うと決めていました。そしていざハナの会の高齢者の皆さんの前に行くと、本当にすごい パワーを感じました。私も力いっぱい指導にあたり、皆さんからたくさんの力をいただい た様な気がしています。体力的な面だけではなく、精神的な面においてもパワーを頂いた 様な気分でした。健康体操の時に、軽口のジョークを交えたおしゃべりも楽しいものが ありました。
 ただ一つだけ気になった事は、体力的に衰 えが見える方々は口数も少なくなってしまっているという傾向がある様に思える事です。
 いつまでもおしゃべり上手で、身体が良く 動くという事が健康の秘訣だと私は痛感しました。
 教えるだけでなく、私も色々な事を吸収で きたこのハナの会にまた機会があれば参加したいと思っています。
(金美吏)




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今後の予定■■■

◆今後の予定

■総会
5月10日(月)18:30〜

■日本語プロジェクト学習支援者のための研修会・連絡会
●4月10日(土)13:30〜16:00 
 新長田勤労市民センター 講習室
●5月8日(土)13:30〜16:00
 新長田勤労市民センター 講習室

■お花見
4月11日(日)11:00〜14:00  妙法寺川公園

■ホームヘルパー養成講座
3月27日(土)〜9月18日(土)

■日本語前期グループレッスン開講
入門   4月13日(火)
初級   4月8日(木)
中級   4月16日(金)
保育つき 4月8日(木)

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