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KFC-NEWS  2002.9.17  No.49


■■■ 近況報告 ■■■
                               
  KFCには、日産ラーニング奨学生の森下さん、兵庫県からの委託事業の仕事をしてもらっている西條さん、鈴木さんと新しい人がたくさん来ていて賑やかです。
 森下さんは、この間1ヶ月くらい来年から日本語教師として赴任する予定の中国に行っていたので復帰してきているという感じですが、これから来年の2月まで、おもに月曜日を中心に日本語プロジェクトのコーディネート事務の手伝いや日本語ボランティア養成講座の準備などをしてもらう予定ですので気軽に声をかけてあげてもらえればと思います。
 西條さんは、去年KFCの事務所で他のNPO団体のサポート業務をする事務局の手伝いをしてもらっていたので、顔なじみの人も多いかもしれませんが、今年は7月から県の委託事業の事務全般と在日外国人の医療・保険問題に関する事業、外国人住民の自立に向けたスモールビジネス起業支援事業などを担当してもらっています。
 今年KFCが取り組んでいる事業の中でも、外国人住民が自分のもっている利点を活かしてビジネスを起こしていけるようサポートしようというスモールビジネス起業支援事業(新聞参照)は、なかなか参加者を掘り起こすのが難しい現状です。
 就労状況の厳しい現状を少しでも改善したいと考えて取り組んでいる事業ですのでKFCの支援者の方の知り合いでも対象になりそうな人がいれば是非、ご紹介ください。講座の本格的なスタートは10月下旬の予定です。
 鈴木さんは、スペイン語を母語とする人たちのための日本語学習コンテンツづくり事業のおもにスペイン語の翻訳事業を担当してもらっています。鈴木さんはネイティブの人たちからも翻訳能力が高いといわれるほどの人なのですごく早いペースで仕事がすすんでいます。
 来年の1月からは、FMわぃわぃで作られたコンテンツの放送が始まる予定です。
 日々、KFCでは事業に追われる毎日ですが、もっと開かれた運営やこれから日本に暮らす外国人住民にとって大切な実践とは何かといった基本的なあり方を検討するためにKFCのなかに「運営体制検討委員会」をつくって議論していくことになりました。
 開催頻度や参加者について詳細はこれからつめていく予定ですが、来年度までには大枠の方針を決めていきたいと思っています。KFCニュースでも進捗を報告していきますので関心をもって意見をいただければと思います。  (金宣吉)


■■■ ご挨拶■■■

  スペイン語を母語とする在日外国人のための日本語学習コンテンツ作成事業」のスタッフとして、先月から参加する事になりました鈴木久美子です。担当する主な業務は、日本語学習教材のスペイン語翻訳および来年放送予定の「FMわいわい・日本語教室」の台本作りと音声収録です。  『スペイン語翻訳者募集』求人を目にした時の思いを今でも覚えています。単なる翻訳ではなく、ひとつのものを作り上げていくという事に大変心を惹かれました。加えて、スペイン語話者のための日本語教材、というその内容。前々からこのような教材の不足を感じていただけに、この事業にぜひ参加したい、と祈るような気持ちで履歴書を送りました。
 私は週末に、数人のペルー人に日本語を教えています。ほとんどが独身の彼らの願い、それは「日本人の彼女が欲しい」どうして彼女ができないのか。まず挙げられるのに、この閉鎖社会に深く根づく偏見と、極端な西洋志向があるかと思います。以前、彼氏が欲しいと言った日本人の女の子に私はこう声をかけました。「南米から来てる人で、いい人がいるよ。今度みんなで遊ぼうか」彼女から返ってきた言葉は「でも白人じゃないんでしょう?」また、ペルーの友人はこう告白します。「クラブで踊っている女の子たちはいいよ。僕らの音楽やダンス、文化を理解してくれる。でも普通の子、町で会う子は僕らを怖がってる。わかるんだ」もし日本語が話せたら、少しは違ってくるかもしれません。でも彼らの中で流暢に話せる人は稀です。九年間日本に住んでいる友人との電話はこのような感じです。「わたし、えき、あなた、あう?」「ごめんね、いま忙しい」「なに?いそがしい、なに?」「(スペイン語に訳す)」「あー わかった」また別の友人は私に会 う度にいくつか言葉を訳してくれと言います。『初めて君に会った時から好きだったんだ。君は誰よりも美しい』ロマンチックなスペイン語の響きも日本語にするとなんだかこちらが照れてしまうのですが、友人が素敵な女性にこう囁くのを想像すると嬉しくなります。けれど彼の恋はすぐに終わってしまいます。言葉が続かないのです。  採用の知らせを一番喜んでくれたのはこの友人達でした。現在作成中の教材には恋愛用の会話はありませんが、仕事で忙しくて日本語を習いに行く時間の取れない彼らでも、スペイン語訳を見ながら一人で学べるようになっています。
 この事業は僅かな人々のための小さな活動かもしれません。それでも、その人々が言葉を覚えて、より便利で楽しい生活を送れるように、日本をもっと好きになるように、いいものを作りたいという気持ちでいっぱいです。
 最後に、自己紹介も兼ねて私とスペイン語について書こうと思います。後に一日のほとんどを共に過ごす事になるスペイン語との出会いは、三年前に遡ります。ある作家のエッセイがきっかけでキューバ音楽を好きになり、生で聴きたいという思いから、キューバへ向かいました。滞在していた家の家族と話がしたくてスペイン語を学び、その美しい音声、豊富な表現に虜になって、その後メキシコで学校に通いました。帰国後、旅行で訪れた大阪でスペイン語の通訳学校を見つけ、そこに通うことを理由に住み着いて、現在に至っています。 (鈴木 久美子)


■■■日本語プロジェクト■■■

現況報告
現在の学習者の人数

マンツーマンレッスン 38名

グループレッスン  
グループA(入門)月・金 6名  
グループB(初級)火・木 8名  
グループC(中級)金   4名

連絡事項
*10月からのグループレッスン講師、 アシスタント決定  
今年度より一般公募させていただきました、グループレッスンの講師、アシスタントが決定いたしましたので、ご報告いたします。
たくさんのご応募ありがとうございました。

グループA : 講師(久保貴子さん)   アシスタント(伊原木泰子さん)
グループB: 講師(内場麻由美さん)  アシスタント(未定)
グループC: 講師(森下早苗さん)   アシスタント(未定)

グループB、Cのアシスタントが決定してませんので、研修会などで意見をお伺いしながら決定したいと思っております。宜しくお願い致します。

*「実習を中心とした教授法講座」 について  
いよいよ、9月11日(水)より「実習を中心とした教授法講座」がスタートいたしました。
受講者が今後の学習支援に役立てて頂ければと思っております。  
講座内容のアンケートにご協力頂き、ありがとうございました。

*きょうしつからこんにちは N0.1
  ようやく暑さも峠をこし、いくぶん過ごしやすくなってきましたが皆様おかわりございませんか?学習者の増加にともない支援者も増えているのですが、曜日や時間帯、仕事の都合などで支援者同士お互いの交流が思うにまかせないまま今日に至っております。私は 1998年神戸YWCA学院専門学校の日本語教師養成学科を卒業し、KFC日本語プロジェクトに参加しました。それ以来、支援者同士の顔が少しでも見えるものはないかと考え、毎月の研修会に加えてこのような欄を設けました。日本語支援に関すること、学習者のこと、その他常日頃感じていること等、原稿をお寄せ下さい。  8月10日の研修会で、韓国女性との勉強について話して頂いた若林洋子さんに原稿をお願いしました。この学習者は韓国で1年間日本語を学び、現在神戸YMCA専門学校に在籍し、通訳を目指しているそうです。(高橋博子)

*若林さんとキムさんはじめに思うこと
 
 私はKFC主催の日本語学習支援のための初級講座とステップアップ講座を半年間受講し、その後研修会で引き続き勉強してきました。私はKFCのことをもっと知りたいし、息長く関わって、少しずつやっていこうと思っていました。
 そう思っているところに武藤さんから 韓国の方との日常会話をどうかとの打診がありました。私の心の半分は、「まだまだ、かけ出しのひよっ子にムリムリ」と云います。もう半分は、「今、やらなくていつやるの、最初の一歩を踏み出さねば何も変わらない。」と云います。その心の葛藤の末、私は思いきって後者をとりました。もちろんコーディネ―ター武藤さんと勉強会のみなさんを頼りにして。  何回かやったところですが思い切ってやってみて良かったというのが今の気持ちです。説明するのに「うっ」とつまることもありますがけっこう楽しんでいる自分を発見します。自分の知識のあやふやさに愕然した時には、勉強しなおせるいいチャンスだと捉えます。学習者のことを知るためにアンテナをはるようになったのも確かです。異文化に接し、いつか韓国へ行ってみたいと思っています。 (若林 洋子)  


■■■「ハナの会」に参加して ■■■
 
 8月29日のハナの会に、校内研修会の取り組みとして参加させていただきました。総勢13名で楽しく、意義のある1日を過ごすことが出来ました。昨年は四條畷市の同和研究会としての参加でしたが,交通事情で遅れたために出来上がったものを食べるだけという甘えたものだったので,今年は電車で30分前に到着し、エプロンもつけて準備万端。
 お料理作りはあれよあれよという間に始まって、みなさんの中にスッと仲間に入れてもらって、ワイワイ楽しく参加させてもらいました。味付け,素材とかいろいろ教えてもらい,出来上がりもとてもおいしくておかわりしておなかがいっぱいになりました。ハルモニたちの明るさ,元気さに圧倒されたひと時でした。在日一世としてたくさんの苦労をし,震災によってさらに大変な思いをされたハルモニたちの活力はすごいものです。週に一度のハナの会の集まりがその力のもとになっているのでしょうか。私達の老後を考えたときのいいお手本になります。 午後からの学習会は知らなかったことが多く、在日の方々に対して日本政府の冷たい対応についても初めて知りました。ハルモニたちからは元気をもらい、金さんからは重い課題をいただきました。どうもありがとうございました。
 これからもお世話になることがあると思いますが、よろしくお願いします。
(四條畷市立四條畷西中学校 市村ルミ子)


■■■地域国際化を考える研修会■■■

 去る8月2日に、第1、2回「地域国際化を考える研修会」を開催しました。この研修会はKFCが事務局を務めるKOBE外国人支援ネットワーク、兵庫県と兵庫県国際交流協会が主催し、甲南女子大学多文化共生学科にご協力頂き開催することとなりました。昨年度から 始まったこの研修会は、学識経験者、行政職員、NGO・NPO関係者、当事者などを講師に招き、地域に共存する外国人の抱える様々な課題を系統的に学んでいただけるようになっており、主に外国人住民と接する機会の多い福祉事務所のケースワーカーや日本語教師を対象とすることを目的として開催しました。
 会場には約70名の参加者が集まり、ほぼ満席となる大盛況でした。参加者の約3分の2が行政の福祉事務所のケースワーカーや相談窓口担当者、学校の先生などで、その他3分の1の一般参加者の多くは日本語教師の方でした。
 第1回の講師である大阪大学留学生センターの山田泉先生からは、「外国人住民の歴史・社会背景を学ぶ」というテーマでお話しをして頂きました。 昨今言われているグローバリゼーションによる人の移動や、それに伴う受け入れ側としての日本の抱える問題点、日本語学習支援のあり方などの概論をお話しいただき、参加者からは「もっと広い視野を持つ必要があることを感じた」という意見や、「ただ日本語を教えるのではなく社会を変えていく姿勢を持つことの必要性について考えさせられた」という意見などを頂きました。
 第2回は「在日コリアンの問題」をテーマに神戸学生青年センターの飛田さんからは歴史的背景を中心に、川崎市職員の金久高さんからは本名を名乗るということについてや実際に受けた差別についてなど実体験をもとにお話しをして頂きました。飛田さんには過去に問題となった裁判のことなどもお話しいただき、外国人から相談を受ける立場の人々にとって大変参考になったことと思います。金久高さんからは小さいときからの経験やそのときの気持ちなどを率直にお話し頂き、とても迫力のある生の声を頂くことができました。
 9月以降も多彩な講師陣による研修会が続きます。参加される方が色々なことを持ち帰り、今後の相談活動などに活かせる場となることを期待してやみません。 (志岐 良子)


■■■ 今後の予定■■■

■運営会議
 9月27日(金)10:30〜 KFC事務所
10月25日(金)10:30〜 KFC事務所

■日本語研修会
 9月14日(土)13:30〜 神戸アジア交流プラザ
10月12日(土)13:30〜     ″  

■実習を中心とした教授法講座
9月11日(水)、9月18日(水)、9月25日(水)、 10月9日(水)、
10月16日(水)、10月30日(水)  18:00〜20:30 新長田勤労市民センターにて

■スモールビジネス起業支援講座説明会
 9月19日(木)19:00〜 KFC事務所にて

■「地域国際化を考える」研修会
10月4日(金)13:30〜16:40 ひょうご国際プラザ
外国人住民の問題について考える(3) 〜日系南米人〜
リリアン テルミ ハタノ(甲南女子大学 講師)

外国人住民の問題について考える 〜どうしたらいいの?賃金不払い、労働災害など〜  
間野 静雄(NGO外国人救援ネット)

●11月1日(金)13:30〜16:40
・外国人住民の抱える教育問題(1) 〜日本語教育を考える〜  
村山 勇(本山第二小学校教諭)

・外国人住民の抱える教育問題(2) 〜母語教育を考える〜  
太田 晴雄(帝塚山大学教授)

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