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KFC-NEWS  2002.3.17  No.46


■■■日産自動車『第4期(2001年度)日産NPOラーニング奨学金制度』奨学生を修了して■■■
                            第4期奨学生  松本 直子
 私は、2001年7月から2002年2月までの8ヶ月間、日産のインターンとして、KFCでお世話になりました。
 ふり返ってみると忙しい8ヶ月でしたが、自分にどんなことができたのか、何を残せたのか、はっきりとした形で表すことが出来なかったように思います。バラバラのパズルのピースが一つのパズルとして仕上がっていないといった感じです。しかし、いつも「KFCのためになることをする」ということを念頭に置いて仕事ができたと思います。
 私にとって、KFCでの活動全てが22年の人生の中で一番の勉強であったと思います。
 所属していた「日本語プロジェクト」に関連した仕事だけではなく、プロットとして表しに くいNPO団体の実状に少しでも触れることができたのは、素晴らしい経験でした。私とし ては、NPO団体の活動を‘混沌として捉えどころのないもの’といったイメージで印象付 けています。その中で、その都度自分が何をしようとしているのかを意識しながら進んでい くこと、仕事の形は変わっても、先に挙げたような「KFCのためになることをする」という 目的を一貫して持って、取り組むことが大切だと思いました。
 その取り組みの一つに「日本語プロジェクト」の活動があります。日本語グループレッス ンの講師をさせていただきましたが、そこで日本語教育の現場のこと、支援者や学習者か ら様々な悩みや問題など生の声を聞くことが出来ました。支援者から挙げられた問題の中 に、学習者と支援者・学習者同士・支援者同士の関係がなかなか築けないということがあ りました。そこで、学習者・支援者が交流を図る場をつくるために「遠足」や「秋祭り」、 「クリスマスパーティ」を企画しました。目的は、交流の場を提供することだけではなく、 日本語のレッスンで学んだことを実際の会話の中で使う練習をしてもらうことでした。楽 しく、日本語の学習もできるという効率良い理想の行事が実施できたと思います。
 その他にも、「日本語学習支援者のための初級講座」や「ステップアップ講座」を開催しました。日頃あまり話すことのない世代の方 やこの講座がなければ出会うことのなかった方々と出会い、話をすることができた貴重な 体験でした。目標に向かって努力をし、また自分自身が楽しめたことをうれしく思います。
 私は、自分が抱いているイメージでNPOを‘混沌’などという言葉で表現しましたが、その中にも同時に‘未来’がある世界だと思います。まだ形ができていないから捉えどこ ろのない感がありますが、逆に言えばこれからどんどんできてくる分野であるわけです。 そういった意味でとてもいい時期にNPOの現場を見ることができたと思います。
 3月末から北京へ行きます。NPO団体が少ないと言われている中国ですが、インターン でなくなっても、何らかの形でNPOに携っていけたらと思います。
 短い間でしたが、とても勉強になりました。みなさん、ありがとうございました。


■■■ 日本語プロジェクト ■■■

現況報告
 現在の学習者の人数
 マンツーマンレッスン 32名(内訪問3名)
 グループレッスン
  グループA(入門)月・金 6名
  グループB(初級)火・木 6名
  グループC(中級)金   5名

連絡事項
*支援曜日と時間変更について
 曜日や時間を変更される場合は事務所スタッフにご連絡下さい。事前にお分かりの方 は「出勤表および交通費請求表」にご記入頂いても結構です。宜しくお願い致します。

*「日本語学習支援者のためのステップアップ講座」について
 無事、2月23日に終了致しました。多くの方に喜んでいただく事ができました。何名か の方にはボランティアに登録していただきました。今後も多くの方々と交流できる事を楽 しみにしております。

*研修会について
 初級講座、ステップアップ講座と続き、毎月一回の研修会を休んでおりましたが、4月か らは以前と同じく毎月第二土曜日13:30よりおこないますので、ぜひご参加下さい。
 なお、3月の研修会につきましては3月16日13:30より ピフレホール会議室B にておこないます。当日は日産の奨学生である松本直子さんの卒論発表もあります。

*今年のお花見について
 お花見の季節がやって参りました!!毎年楽しみにして下さっている方も多いと思います。今年は4月7日(日)12時から妙法寺川公園で行いたいと思いますので、ぜひご参加 下さい。参加希望者は、武藤までよろしくお願い致します。(078-612-2402)
 当日は準備等ありますので、ご協力よろしくお願い致します。

*親睦会費納入について
 来年度の親睦会費の納入をお願い致します。同封の振込用紙にてお振込いただくか、武藤 に直接渡して下さい。宜しくお願い致します。
親睦会費 :2000円(内500円はボランティア保険に加入)
納入期限 :4月12日(金)まで

*お知らせ
 日本語を担当しておりました元村がこの度、一身上の都合により退職することとなりまし た。今後は武藤が担当することになりました。いたらない点も多いとは思いますが、よろし くお願い致します。

*元村よりご挨拶
 この度は、子どもが病気で通院しなければならないため、やめさせていただくこととな りました。みなさんにお目にかかれなくなるということは残念なことではありますが、し ばらくは子ども中心の生活にしてみようかと思っています。
 KFCでお世話になった二年間は、私にとってとても有意義な時間でした。いろいろな経 験をさせていただき、さまざまな分野の方にお目にかかる機会があり、たくさんのことを 教わりました。また、私自身いろんな知識を身につけなければならないと感じた期間でもあ りました。お仕事をさせていただく上では、みなさまに御迷惑をおかけしたことも多々あっ たことと思います。そんな私でも暖かく見守って仕事をさせてくださったことにとても 感謝しております。
 育児中心の毎日になりますが、落ち着きましたら、ボランティアとして協力させていた だきたいと思っています。本当にお世話になりありがとうございました。また、どこかでお 目にかかれるのを楽しみにしております。
(元村 尚美)

■ ダンボポスト

 皆さんもうお気付きの方も多いと思いますが、KFC日本語教室にも最近中南米出身の日 系人が増えています。主にブラジル・ペルーからの人々です。学習者も学齢期の子ども、既に働い ている若者、未婚・既婚、配偶者が日本人など様々です。
 1900年唐戸丸から始まった日本人のブラジル移住、それから100年経った今、南米の不況に よる生活苦や日本の労働力不足から日本に出稼ぎにきた南米の人々。KFC日本語教室にもこ の2,3年目に見えてブラジルからの学習者が増えています。今回KFCから発行された『日系 南米人の子どもの母語教育』。母語を習得した年齢や程度によって思考力や日本文化への理解や 同化度などが異なるといる興味深い話などがあります。今まで疑問に感じていたこと、知ってお く必要のあることに答えてくれる本です。
 また、2000年3月に出版された『在日ブラジル人のためのFM日本語教室』は日本語支援のた めのテキストです。対訳語ついているのでテキストとして使い勝手もよく、かばんに入れて好 きなときに取り出して学習できます。しんにほんごのきその絵カードを利用したりして、どの ようにこのテキストを使おうか勉強会で考えているところです。この勉強会は、水曜日の午後に KFCの教室で行っています。興味ある方はご参加ください。        
(高橋 博子)


■■■ KFC日本語教育研修ツアーより ■■■

■ホーチミンの日本語教育
 ベトナムでは2部授業をやっているが公立中学校で夜の教室を借りてやっているのが越日日 本語学校。ここは40クラス800が人学んでいる。大学生が8割をしめ授業料1か月5万ドン。日本 の中学校のような建物。さすが夜は涼しい。若者は楽しみが少ないので友達を作るためにやって くる人も多いというが途中でやめる人も結構いるらしい。ここは以前KFCで日本語を教えて いた竹中顕嘉さんが日本語教師の中心となり活躍しており、テキストはしんにほんごのきそを 使っている。中級では日本ではなんでもない規則の理解にも限度があること、さらに外国にい ては日本語を聞いたり話したりする機会がないので上級まで到達するのはとても困難なことだ そうだ。長年親しんできたしんきそをあらためて見る機会を与えられた。具体的にテキストに 関してどのようなサポートができるか考えてみたい。海外で活躍する日本人が増加しているこ とからも日本語の普及に少しでも力を貸すことができればと思っている。
 これとは対象的であったのがさくら日本語学校。門にさくらの模様、屋根には瓦がのってい た。中庭を通って教室へ。生徒はきちんと挨拶をし、教師という職業が敬われている様子がうか がわれた。7:20〜8:05のクラスを見学。教師はベトナム人24人日本人8人という構成で、日本人教 師は新宿日本語学校から派遣されている。
 40代男性のクラスを見学。テーマは「今日は半日観光バスの乗りましょう」。黒板に4コマ漫画 の絵をはりテンポよくジェスチャーをまじえて進んでいく。生徒は元気よく繰り返し発話。教え 方はモデル授業を見ているようであった。生徒は時間中、下を向くことはなかった。テキストは 独自に作ったもので予習復習だけに使うということだ。授業料は他の学校の4倍。上達も早いと う評判で、皆のあこがれの学校であるという。12月17日日本経済新聞夕刊にー中高年は海外を 目指すーという記事の中でこの学校が紹介されていた。       (高橋 博子)

■サンダル、スリッパで通勤、通学(?)
 KFCの先生(?)方6名にくっついてベトナムへ行ってきました。(01年12月)ホーチミン 市の同じホテルに3連泊でしたので、大変ラクで楽しい旅行となりました。 
 ベトナムの朝(の活動開始)はたいへん早い。電気のない時代からバトンを受け継いだばかり という感じがします。(現に大きな町を別にすれば、電気のない村落が全国的には結構あるよう です。
 小学校も(午前と午後の2部制ですので)朝7時に始まります。ホーチミン市で6時前には明 るくなりますが、お母さんをはじめ皆さん暗いうちから準備をされているのではないでしょう か。(朝食は外食がほとんど)
 私たちはある日本語学校を見学させてもらいました。第一時限、朝7時20分から。45分間 の中級クラスでした。
 KFCの方1名と私、それにこのクラスの先生の計3名の履物は「くつ」。生徒さんのそれ は、「くつ」7名(女性6、男性1)、「サンダル」「スリッパ」計5名(女性4、男性1)。そ のときの出席者は、女性16名、男性3名。全員の足元を見ることは出来ませんでした。年 齢が21歳から36歳。
 教室内には、活気があります。先生も生徒もやる気じゅうぶんです。声は大きいし、明るい し、よく笑っていました。
 この生徒さんたちは、午前の授業が終わると、午後は「仕事」とのことでした。日本語が けっこう話せるんです。将来のユメや現状を直接、日本語で聞くことが出来ました。
 やっぱり、「日本へ行きたい」が一番多かったですね。(日本のどこに魅力があるのですか ねえ、案外私自身が鈍感なのかもしれません)
 市の人口、600万人、バイク台数150万台とか。50CC以下は運転免許は要らない。 人とモノの動きが激しい、活気といえばこの活気、どこまで温度が上がることでしょうか。
(日本ベトナム友好協会 田村 芳春)


■■■ KOBEハナの会に参加して ■■■
                  西脇市立西脇南中学校   教 諭  松田 一郎

 過去にも数々の在日マイノリティを担任した経験があり、現在も日系ペルー人を担任す る私にとっては、日々の教育実践に直結した研修ができました。また、中学校社会科教師と しての授業実践にも活かすべく日々努力と工夫を行っております。
 KFCの取り組みの中でも特に印象的な活動は、「KOBEハナの会」です。ハンメ(在日 の女性高齢者)やスタッフの方々に優しく接していただけて、心から嬉しく思いました。も ちろん、最初から(結局、最後まで・・・)右も左もわからぬまま活動の邪魔ばかりをして いたのですが、私には自己のこれまでの教育実践でつかんできたことの、すべてを見つめ 直す必要を実感する機会とさえなりました。 さて、研修期間に入り初めての木曜日はい きなりの「遠足」です。初対面の方々との出逢いというだけでも緊張をしていたのですが、 スタッフとKOBEハナの会の参加者全員がバスに乗り込み、遠足が始まったときから、まさ に驚きと戸惑いの波状攻撃とでもいう状態に陥ってしまいました。ましてや、これだけ多く のコリアンの方々と行動を共にさせて頂く機会は初めてのことです。さらに、在日一世のハ ンメの方々の底知れぬ若々しいパワーに直接触れさせていただき、それはそれは私には衝 撃的な場面の連続でありました。スタッフの方が、私に「感想はいかがですか?」というよ うな言葉をかけてくださいましたが、返す言葉にも詰まる状況でした。ただ、私にとっては 本当に素晴らしく幸せな出逢いの場面でした。そして強烈な刺激を伴うものでもありました。
 遠足以外の行事でも、私にとってはまさに国際理解実習の様相を呈したものでありまし た。料理作りのお手伝いでは私のようなものは何の役にも立ちません。しかし、ハンメたち の生き生きとした表情の輝きを見ることができた上、一緒に食べた料理の美味しかったこ とは忘れることができません。さらに、民族芸能講座で共に歌い踊られる姿を見て、もっと もっと一緒に居たい心境になりました。
 さらに、強く印象に残っていることはハンメたちを献身的に支援されているスタッフの 方々です。運営の企画から実際の活動にいたるまで実にきめ細かい配慮がなされています。 また、スタッフ個々の意識の高さにも本当に感心をいたしましたし、心からの敬意を持っ ております。体験させて頂いたことは、まだまだ語り尽くすことはできないほどです。
 このすばらしい機会を与えてくださった方々に恩返しをする意味でも、私は中学校の 教師という立場で全力を尽くす決意を固めています。新学習指導要領が展開される学校現 場では、国際理解教育や多文化共生などがキーワードの一つでもあります。本当の意味 で、どのような教育実践を通して達成することができるのかは、私の大きなテーマです。
 そこで、私はKOBEハナの会やKFCで経験させて頂いたことを基に、次年度の「総合的 な学習の時間」の授業計画を考えております。もしよろしければ、ゲストティーチャーとし て私の生徒たちにもご指導してくださる機会がありましたら幸いです。
 KOBEハナの会は、在日コリアン一世の方々を主体とし、高齢者問題に取り組みつつ 在日コリアンの民族的アイデンティティを考える場として、この活動は評価に値するもの と思います。この全国的にも稀有な取り組みに参加するチャンスを与えてくださった皆様 に心より深く感謝をいたします。そして、KOBEハナの会の今後の発展を願って止みま せん。


■■■ 今後の予定 ■■■
■運営会議
3月22日(金)10:00〜 KFC事務所
4月26日(金)10:00〜 KFC事務所

■日本語研修会
4月13日(土)13:30〜 神戸アジア交流プラザ

■KFC総会
5月25日(土)14:30〜 神戸アジア交流プラザ(予定)
5月25日(土)14:00〜 神戸アジア交流プラザ
(5月は第2土曜日ではありませんので、ご注意ください)

■お花見
4月7日(日)12:00〜 妙法寺川公園にて

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