■■■米多発テロを考える■■■
9月11日の米同時多発テロは世界を振感させました。その模様がテレビで全世界に同時中
継され、まるで映画を見ているようでした。六千人以上が犠牲になり、2ヵ月経ったいまも大
多数の遺体が瓦礫の中に埋ったままです。どんな理由があろうともテロは断じて許されるも
のではありません。それにしても事件の直後にブッシュ米大統領はこれはビンラデイン
の犯行だとして、彼をかくまっているいるアフガニスタン
に対して報復戦争を宣言しました。日本も小泉首相がアメリカに同調し、アメリカ軍を
支援するために急遽テロ特別措置法を成立させ自衛艦を送り出しました。果たしてこれでよ
いのでしょうか?
ビンラデイン 氏が主張するようにアメリカがこれまでアラブ人に対して取ってきた態度
は許されないことがいっぱいあり、政策転換を図ってほしいとは思いますが、だからといって
テロでは解決されません。テロは地球文明と人類社会に対する攻撃であり、全世界の力を結集
して根絶させなくてはなりません。しかし、軍事力で、しかも報復戦争という形で対処しても
根絶させることは出来ません。これは罪もない犠牲者を生みだすだけです。現にアメリカ軍の
攻撃でアフガニスタンでは何十、何百人という人々がその犠牲になり、何十万という人々が路
頭に迷い難民となって国外に脱出しようとしています。アメリカ軍の攻撃が続けば続くほど
犠牲者は増え続けることでしょう。この機に乗じてというのでしょうか。炭そ菌問題が発生し
ました。今はアメリカだけですがやがて日本も狙われるかもしれません。テロがテロを呼
び、戦争が戦争を呼び、悪循環はますます広がって行くでしょう。
では、どうすべきか?テロを絶滅するためには相手は国ではないわけですから、国と国
との戦争では解決できません。全世界の人々の理性に呼びかけ、国際法に基づき罰せられ
るべきです。「テロNO、戦争NO」という集会や街頭行動が世界各地で繰り広げられていま
す。アメリカの元世界貿易センター前でも開かれたといいます。この世論はかってのベト
ナム戦争の初期の頃より大きいと言われます。アメリカの攻撃が長引けば長引く程大き
くなっていくでしょう。マスコミは毎日毎日報復戦争を報道し、戦争を肯定するような報
道ばかりやっています。しかし、神戸のNGO団体でもいち早く声をあげ、いまもっともな
すべきことは戦争支援ではなく、アフガニスタンの難民救援だと募金を呼びかけました。
軍艦を派遣するより、難民を救済し、貧困を無くし、世界の人々が安心して自由に暮らせる
社会を国連を中心にして作り上げて行くことではないでしょうか。日本は世界に誇れる平
和憲法を持っています。この憲法の精神に基づき貢献する。このことがいま私たちに求め
られていることではないでしょうか。それは多文化共生をめざす私たちの願いです。
(中村 通宏)
■■■台所を知らなかった韓国の男の人■■■
去年の12月から【KOBEハナの会】と縁を結んでほぼ1年が経った。今まで団体生活を
要する大学、軍隊そして練習船の助手をやってきたのでほとんどが大学寮、軍隊や船の食
堂で食事を食べていた。そのため、料理を作る機会があまりにもなかったので日本に来るま
ではご飯を炊くこともできなかった。このような種類の人間が【KOBEハナの会】の調理補
助をすることは、実は無理な話であり、最初はボランティアに参加するのかについて少し
迷った。しかし、調理補助はおいしい料理を作ることのみではなく、おいしい料理を作るた
めの準備、そして料理を食べた後の皿洗いなどにも役立つことができると思った。そして、
私の祖母は私が赤ちゃんの時に亡くなったこともあり、祖母と同じ同年代である在日一世
の方々から祖母の姿を感じること、祖国を離れて生活をなされている方々に、何か小さな
ことで役に立ったらいいなということもあって【KOBEハナの会】に参加している。
韓国朝鮮の昔の諺にいわく『男がふくべでお水を飲むとヒゲが出ない』と言っている。こ
の言葉は、男性が台所に頻繁に出入りして、昔の台所の重要な道具であったふくべを使うよ
うになると男らしさがなくなるという意味で、男性が台所によく出入りしないように警告す
る言葉である。昔から男性が台所に立つこと自体が制度で禁止されていた訳ではないが、
台所の仕事は女性のものであると言われてきた。このため、ハナの会で皿洗いをしようとす
ると“お兄ちゃんはしなくでもええよ、私たちがするから”とか“母親が見たら泣くで”と
おっしゃられる。しかし、心の中では‘私がやれるものはこれしかありません’と言ってい
るが、そのときは少しその場を離れることもある。
忙しい時は参加できないときもあるが、毎日同じパターンの生活から離れて一週間に一
回お祖母さんたちと顔をあわせて料理を作ると自分の生活をさわやかにさせる感じがする。
(朴 榮守)
■■■日本語プロジェクト■■■
■現況報告
現在の学習者の人数
マンツーマンレッスン 21名(内訪問1名)
グループレッスン(10月よりスタート)
グループA(入門)月・金 7名
グループB(初級)火・木 4名
グループC(中級)金 5名
■連絡事項
・交通費支給について
交通費の支給に関して多大な御迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。12月以降下記の
ようにさせて頂きますので、御理解の程よろしくお願いいたします。
交通費の支給日
1.毎月第2土曜日に開催している研修会
2.月曜日から金曜日までの9:30〜18:00の間
(元村が不在の場合は、KFCのスタッフより受け取ってください。)
但し、2の場合は15日以降の受け取りとなります。また、理由なく3ヶ月以上取りに来ら
れない場合は、寄付とさせていただきます。
上記のいずれでも受け取ることができない場合は、御相談ください。
・研修会について
12月から2月の研修会ですが、11月中旬からステップアップ講座が開始いたしますので、
お休みとさせていただきます。3月からは、現在までと同じく毎月第2土曜日13:30より行
いますので、ご出席ください。
・ステップアップ講座の開催について
11月17日(土)よりステップアップ講座を開催いたします。現在支援者として登録され
ている方は、回数毎の受講も可能とさせていただいております。受講を希望される方は、講
座のある週の水曜日までに必ず事務所まで御連絡ください。当日突然の参加はお断りさせ
て頂くことがありますので、御了承ください。
・元村の産休について
12月より3月20日まで産休を頂くことになりました。その間は、武藤さんに代行して頂き
ます。武藤さんが事務所に不在の場合は、日本語プロジェクトのノートがありますので、そ
ちらに御記入ください。できるだけ、窓口は一本化したいと考えておりますので、御協力の
程よろしくお願いいたします。
武藤さんの勤務日 水曜日〜金曜日 9:30〜18:00
■秋祭り
11月11日(日)、秋晴れのさわやかな天気の中、KFCでは秋祭りを行いました。
メインイベントとして、学習者の方々に各国(ブラジル、ペルー、中国、韓国、ベトナム、
日本)の料理を作っていただきました。見たことも食べたこともない料理が出来上がってい
くのは、とても不思議で新鮮でした。
ブラジル料理は、長方形のきれいな形をした「パステオ」です。中に具をいれて、包んで
揚げます。今回は肉とチーズの2種類をたくさん作ってくださいましたが、すぐになく
なってしまいました。
ペルーの伝統的な料理「パパ ア ラ グァンカイナ」は材料の「クレマ
デ アヒ アマリージョ(黄色いとうがらしのクリーム)」がなかなか手に入らず大変でしたが、最後にブラッ
クオリーブを飾って出来上がった「パパ ア ラ グァンカイナ」は少し辛くて、とっても
おいしかったです。
中国の豚肉・卵を使った「水ぎょうざ」は皮から作りました。皆さん手際良く包んでくだ
さって、たくさんのぎょうざが出来上がりました。くせになるおいしさで、皆さんお箸が止
まらないようでした。
韓国料理の「チヂミ」は、プレーンとキムチ入りとカキ入りの3タイプで、特にカキ入り
はチヂミが初めてではない人でも食べたことのない人ばかりで大人気でした。
ベトナム料理からは、「生春巻き」と「おしるこ」の2品を作っていただきました。「生春
巻き」は、皆さん楽しそうに包んでいました。ココナッツの汁にさつまいもの入ったもちを
入れた「おしるこ」は、控えめな甘さがとてもおいしく、大人気でした。
支援者の方々には、日本料理として、「おにぎり」と「豚汁」を作っていただきました。「お
にぎり」の具は全部で4種類、たらこ・うめ・かつお・塩こんぶです。あまり時間のない中、
皆さん慣れた手つきでおにぎりをたくさんにぎってくれました。大きな鍋いっぱいの豚汁
も、少し肌寒い気温によく合って、大好評でした。
お腹がいっぱいになった後は、ゲームで盛り上がりました。「あ」から「ん」までのひら
がなのカードを使って単語を作っていきます。チーム対抗で、3分間に何個作れるかを競い
ます。支援者、学習者入り混じって、楽しそうに単語を作っていました。出来た単語を紙に
書いてもらうと15個から25個ぐらいありました。次に「伝言ゲーム」をしました。少し
言いにくい言葉もうまく最後まで回していきましたが、「トウキョウ トッキョ キョカ
キョク」は皆さん苦労していました。
朝からバタバタとしましたが、みんなで協力してつくった「秋祭り」は大成功だったと思
います。楽しく話しながら料理を作ったり、ゲームをしたり、あとかたづけをしたりして、
学習者・支援者の交流の場に、そして、文化の交換の場にもなり得たと思っています。なに
よりも、みんなで笑いながら、楽しい時間を共有できたことをうれしく思います。
(松本 直子)
■クリスマスパーティー
クリスマスパーティーをしましょう!!
日時:12月20日(木)19:00〜 場所:KFCの事務所内
■遠足
10月14日日曜日、遠足に行ってきました!天気が少し心配でしたが、朝からスカッと晴
れて、登山中は暑いぐらいでした。登山道はたくさんの人でにぎわっていました。途中、道を
間違えて、近道に入ってしまい、1時間かかるところを30分で歩いてしまいました。でも、
森の中を歩くということは、日常の生活ではあまりないことなので、皆さん疲れたようで
した。休憩では、みんなでわいわいお弁当を食べたり、おかしを食べたり・・・とにかく楽し
く過ごしました。紅葉はまだ見れず、「今度は紅葉を見に行きたいね」と話していました。
(松本 直子)
■日本語学習支援者のための初級講座を受講して
ここ数年私は、中国からの留学生の方たちと接する機会が幾度かあった。彼等、彼女たち
の中には日本語が達者な人は少なく、ほとんどしゃべれなくて、日常生活にも困難を感じ
ている人も多かったようだ。こんな人達が一日も早く日本語に習熟し、日本語でコミュニ
ケーションが出来るようになったら、お互いどんなに幸せだろうと考えていた。
そんなときこの講座の募集が目にとまり、日本語学習支援はどんな方法でなされている
のか具体的に知りたい、と興味が湧いた。
いずれにしても日本語を母語とする自分が勉強するのだから、そんなに難しいことはな
いだろうと、ごく軽い気持ちで応募した。ところが、いざ講座が始まってみると、未知との出
会いの連続で驚いてしまった。
受講生の皆さんは比較的お若く、中には日本語学習支援に若干の予備知識や、経験をお
持ちの方もおられたようで、本講座に対して非常に意欲的な姿勢が感じとれた。受講第一
日目にして早くも私は、一歩も二歩も遅れているように感じた。
特筆すべきは、何といっても毎回の講座内容が充実していたことである。講座を受け持
たれた先生方の、日本語学習支援に対する専門知識の豊富さと、講義に対する準備の周到
さがベースにあったが、毎日2時間があっという間であった。
毎日何気なく使っている日本語の発音に「拍」があり「音声」や「無声」があると聞く
となるほどと納得できるが、これを初めて聞く外国の人達は大変だろうなあと思ったりした。
特に5回あった「日本語の教え方」は、講師の先生の実体験も適宜に折り込まれ興味深く
学べた。「ます形」「て形」「ない形」など、日本語学習者に不必要な混乱がおこらないよう、
体系的によくまとめられているように思った。文法は、われわれが学生時代に習った日本語
文法だけではないんだということも理解できた。
さらに、日本語学習者および支援者に対する資料も豊富に整備されており、レベルや目
的に合わせての活用法についても懇切丁寧に教わった。
受講が終わった今、改めて“日本語が難しい”と実感している。まだまだ学ばなければな
らないことは多い。今スタートラインに立った心境である。いずれにしても収穫の多い
2ヵ月間であった。KFCのスタッフの皆さんに感謝している。
(飯塚 章雄)
外国人に日本語を教えるということには以前から興味を持っていたものの、なかなか機
会がなく、またそのための勉強を本格的に始める為には、相当の時間と費用が必要である
ため、今までなかなか行動をおこせずにいました。今回、新聞の小さな記事でこの講座を知
り、これも一つのきっかけだと思い参加してみました。講習は一週間に2時間、講座受講者
は今までほとんど外国人に日本語を教えた経験のない人たちばかりということもあり、日
本語指導の知識がほとんどない私にとっては非常に内容が濃く、かなり有益でした。講習期
間すべてにおいて共通していたテーマは、外国人に日本語を教える為には、常に相手の立
場に立って指導することが大切だということだったと思います。特にボランティアで外国
人に学習支援をする際には、受講する外国人が今どのような日本語(日本語会話)を必要と
しているのかを支援者が理解し、すぐにでも使える日本語を指導していくことが大切だと
実感しました。新しい表現を一つ教えるにしても、受講者のわかる範囲の小さい日本語だ
けを使って教える必要があります。これにはかなり、もどかしさを感じましたし、またその
もどかしさは、まだ自由に日本語を理解できない受講者が感じるもどかしさと同じなので
はないかと思いました。そしてそれが相手の立場に立つことなのだと理解しました。講習
を受けている間は、講師の方々の授業を行う際のリズムや話し方を聞くことも非常に良い
勉強になりました。日本語の文法などに関しては、さらに自分なりに勉強し知識を増やさ
なければならないと実感しましたが、これに関してはまさにゴールのない勉強だと思って、
常日頃から自分たちの使っている何気ない日本語ひとつひとつに興味をもつことが大切だ
と思いました。これからは講習で学んだ事を基盤にして、ボランティアで支援しながら自
分なりにも日本語指導の勉強を続けて行きたいと思っています。
(土井 純子)
■■■今後の予定 ■■■
■地域に共存する外国人住民と接するケースワーカーのための研修会
12月12日(水)13:00〜16:10 兵庫県自治研修所
■日本語学習者と支援者のためのクリスマス会
12月20日(木)19:00〜 KFC事務所
■日本語学習支援者のためのステップアップ講座
11月17日〜2月23日(隔週土曜日) 13:30〜15:30
新長田勤労市民センター(予定)
■運営会議
11月30日(金)10:00〜 KFC事務所
12月21日(金)10:00〜 KFC事務所