前のページに戻る

KFC-NEWS 2001.3.17 No.40


■■■テトの報告■■■

お正月の休みの間に旧正月を祝うつどいの実行委員会がありました。今年は新世紀のこともあって関西地方のベトナム人の協力でテト(テトはベトナム語で正月の意味)をする計画をしましたが、集まって来たのはたった4人でした。日にちは無いのにと思いながらしかたなくその4人に仕事の分担しました。この調子ではのんびりお正月を迎えられない覚悟でできることから準備をしました。最初で最後の実行委員会を開けたのはイベントの2週間前でした。今年は3回目だから慣れていると言っても、毎年このドキドキはらはらの気持ちは変わりません。
今年の会場もマリスト国際学校にお願いしましたが体育館は工事中ということで食堂にしました。少し狭いけれども前日から準備出来ることで、椅子・机等が揃いましたので大変ラクでした。ある程度予想しましたがなんと400人以上の参加者が来てくれた。皆は待ちどおしいようでした(奈良、京都からの方も見えた)。会場の周りは無料国際電話、ベトナムの民芸品コーナー、雑誌新聞ビデオコーナー、食べ物コーナーなどなどで大分盛り上げました。獅子舞は姫路のベトナム人グループが披露していただいて、その完璧さや迫力に感動して胸がいっぱいでした。皆がベトナムという歌を歌っている時の表情は真剣でした。少しでもベトナム人であることを忘れないでほしい気持ちでプログラムに入れました。音楽タイム以外にはほとんど自由タイムになっていたので皆は充分な交流の場になりました。関西という広い地域から集まって来たせいなのか、久しぶりで会う知り合いどおしが懐かしく話してる姿は実行委員の私にとってやって良かったと思う場面でした。 
たった一回の実行委員会でこんな見事に成功したことは私自信もびっくりしました。
皆ちゃんと責任を持ってしたおかげだと思います。それと、当日の皆のパワーもすごかったです。このパワーをもっとうまく活用すればもっといいものになるにちがいないなぁと思いました。皆は満足の笑顔で私の励みになって、日々の疲れはぶっ飛んでしまいました。来年も楽しみです。
いろんな形で応援してくれた全ての皆さん、ありがとうございました。
(ハ・ティ・タン・ガ)


■■■KOBE ハナの会より■■■

KOBE ハナの会は地域に住む在日韓国・朝鮮人高齢者と在日同胞若者世代が交流する場を運営しています。通常は毎週木曜日の午前中に昼食会を行い、月に1回午後に民族楽器のチャングにあわせて民謡を歌い踊って楽しみます。今までこの KFC ニュースでは KOBE ハナの会全体のことをお知らせしてきたので、今回は昼食会の様子について詳しくお知らせしたいと思います。
昼食会は午前10時の準備から始まります。スタッフがその日のメニューに必要な調理用具や食材などを準備している間にハルモニ(「おばあさん」のことを韓国・朝鮮語で「ハルモニ」と言います)が来始めます。早く来るハルモニはここから参加します。スタッフと一緒に忙しく楽しく調理が始まります。
メニューは韓国・朝鮮料理を中心にしたものです。KFC ニュースをお読みのみなさんは韓国・朝鮮料理と聞いて何を思いつきますか。最初に思い浮かぶものはキムチ・チゲ・チヂミ・トックぐらいだと思います。キムチなどはスーパーやコンビニに当たり前のように並んでいて、いまや完全に日本の食文化の中で市民権を得ているほどです。
話しは少しとんでしまいましたが、ハナの会で作る料理は正確には在日韓国・朝鮮料理と言えると思います。KFC ニュースをお読みのみなさんには何がどう違うのかわからないと思いますが、味は本国とは少し違います。料理や食材の呼び名も違ったり変わったりしています。変な話ですが本国の人には通じないこともあります。日本での生活の中で少しづつ変わって来たものですが、食物以外にも言葉・風習など文化全般について在日韓国・朝鮮人オリジナル文化が存在します。その文化の作り手がハナの会に参加しているハルモニ達です。
そして11時30分頃に食べ始めます。この頃にはだいたい25〜30人ぐらいが集っています。調理・配膳などを手伝っているハルモニもいれば、テーブルで談話している人もいます。「いただきます」の言葉とともに出来あがった料理を美味しくいただきます。筆者をはじめとしてなぜかハナの会のハルモニ達は食べるのが速い。本当に速い。これも在日韓国・朝鮮人文化なのだろうか。
食べ終わると食器を洗って後片付け。その後コーヒーの時間です。インスタントコーヒーもハナの会には必需品です。少し甘いコーヒーでそれぞれが食後のひとときを楽しんでいます。こうして12時30分ごろ、「ごちそうさん、ありがとう。」「また来週ね。」の言葉とともに KOBE ハナの会の昼食会は終わります。
(金周司)


■■■日本語プロジェクト■■■

■グループレッスンの募集
4月から新しくグループレッスンをスタートします。詳細は同封の チラシをご覧ください。
グループA(初中級) 担当:武藤
グループB(初中級) 担当:平田
グループC(初中級) 担当:山口
グループD(中級) 担当:松本
現在グループA、C、Dのアシスタントを募集しております。興味のある方は元村までご連絡ください。

■4月の研修会の案内
4月は外国語で外国語を習う体験レッスンを行います。まったく知らない言葉でレッスンを受けている学習者の気持ちになってみようという主旨のもとで行いますので、ぜひご参加ください。

■お花見
毎年恒例のお花見を行います。学習者の方々に声をおかけください 。学習者と支援者とのいい交流の場になればと考えております。多数のご参加をお待ちしております。

■親睦会費納入のお願い
来年度の親睦会費の納入をお願いいたします。同封の振込用紙にてお振込いただくか、元村に直接渡してください。よろしくお願いいたします。
親睦会費:2000円(内500円はボランティア保険に入ります)
納入:4月13日(金)まで


■■■今、日本語ボランティアにできること (KFC インターン 五百木いずみさんの卒業論文より)■■■

最近「日本語ボランティア」という言葉を耳にする機会も増えた。今まで、「日本語ボランティア」とは、日本語を教える意味として使われてきた。しかし、実際の活動を通して、単に地域に住む外国人に日本語を教える、という意味だけでは納まりきらない様々な意味を含んでいるように感じる。地域日本語ボランティア教室は、「日本語を教えること」それだけではなく、学習者が日本語を使ってコミュニケーションをとり、「学習者がその地域で暮らしやすくなるような何か」を作ることができるのが最大の特徴ではないだろうか。
「神戸定住外国人支援センター・日本語プロジェクト」は、震災被災ベトナム人への援助活動をベースに立ち上がった地域日本語ボランティア教室の一つである。このことは、KFC の大きな特徴と言えよう。KFC はさまざまな機能を持った団体が集まっている鷹取コミュニティーセンター(NPO 団体)のなかの一つであり、定住外国人の自立支援という立場で活動を続けている。震災をきっかけに浮き彫りになった定住外国人の生活。KFC では、「援助」という意味のボランティア活動に比べ、「支援」という形で学習者を自立に導くような、自己表現の手段としての日本語を習得するための活動がおこなわれている。つまり、定住外国人の自立支援という立場で、日本語学習支援活動がおこなっている。
KFC の主な活動である、日本語学習支援の状況を今一度、簡単に紹介しておきたい。
日本語のレッスンは二本立てとなっており、これらは大きくマンツーマン・グループの二つに分けることができる。これも、KFC 日本語プロジェクトの大きな特徴と言えよう。

<マンツーマンレッスン>
KFC の日本語学習支援は、マンツーマンがベースとなっており、主婦、学生、就労者など学習者も様々だ。主な流れとして、レッスンが始まるまでに、学習希望者は登録時にプレイスメントテストを受け、支援希望者はコーディネーターから支援内容の説明を受ける。その後、両者の希望時間、レベル、性別に合わせてマッチングが行われる。その際に、学習内容や教材などが相談によって決定される。また、学習時間の上限が100時間となっている。

<グループレッスン>
学習者から週1回以上、引き続き日本語学習をしたいという要望があり、1999年度4月よりグループレッスンがスタートした。一週間に2回のペースで行い、レッスンの時間は一回90分。前期・後期の2部構成で行われ、6ヵ月×2のペースで行われる。
学習者のなかには、昼間は働いていて、夜の時間を利用して日本語の勉強をしている人が多くみられる。現在のところ、教材はA・B・Cクラス「みんなの日本語1・2」、Dクラスはプリント教材となっている。グループレッスンの講師は支援者の中から募り、養成講座を修了程度の日本語教育の知識を所有する者としている。また、アシスタントとしてグループレッスンに参加して_泣jの形態をしってもらうのも条件となっている。
実際にレッスンをしていると、日本語の知識以外のことで学習者から学ぶことも多い。学習者が社会経験・人生経験ともに豊富なひとりの大人であることを忘れてはならない。また、「教える・教えられる」という立場で学習支援をするのではなく、同じ立場に立ち、共に学ぶ姿勢を忘れてはならない。このように、地域日本ボランティア教室という場において、学習者・支援者という関係にとらわれず、相手から学ぶ姿勢を持ち続けることで、同じ立場で相手に接することができる。そのような意識を持つことが必要である。
グループレッスンのようなクラス授業がおこなわれていても、あくまでもベースはマンツーマンレッスンであり、他の支援者と同じ立場であるという意識を失ってはならない。熱心であることは大切であるが、広い視野で自分をとらえ、自己流に陥らないことも重要である。
また、その他にも支援者を対象とした、ボランティア養成講座や研修会、秋祭り、花見などの交流会などが行われている。このような機会を通じて、支援者同士の横のつながり、また支援者と学習者の交流を深めるきっかけ作りとなっている。このような機会に参加して、情報交換をしたり友達を作ったりすることは、ただ「日本語を教える」だけではなく、日本語教室のもう一つの大切なメリットであるように思う。
今後 NPO などの活動は、日本社会に影響を与える存在になるだろう。そのような中で、日本語ボランティアが日本語教室の一人の構成員として、また地域に住む一員として自分ができることを見つけ、学習者と社会をつなぐ日本語学習支援を見つけていくことが必要とされる。誰かに何か言われ、その中で支援するというのではなく、支援者が自分達の手でよりよい教室を作っていくことが、今後の日本語ボランティア教室の在り方ではないだろうか。国際化社会と言われているものの、定住外国人児童の教育の問題など、様々な問題が山積みとなっている。一人一人がこのような疑問を持ち、皆で解決に導くことがこれからの日本語教室において、最も重要であるように思う。
(五百木いずみ)


■■■ KOBE 外国人支援ネットワークより■■■

日本社会が、国際化の波を受け多様な外国人住民の増加に伴う様々な課題に直面するようになってから長い時間が経過しています。
しかし、在日コリアン、在日中国人といった何世代にもわたる生活史を持つ外国人住民と現在定住化しはじめた外国人住民の課題の違いさえわからない風潮の中で、真の共生にむけた取り組みは遅々として進まない現実があります。
このおおきなギャップに対して KFC が事務局をつとめる KOBE 外国人支援ネットワークとして、安易な「多文化共生」論にふりまわされるでもなく、近年台頭している自由主義史観のような排外思想でもない、外国人住民の実態を踏まえた建設的な解決を導くための叡智を実践者、研究者、行政関係者の意見交流を通じてうみだしていくための季刊誌発行の準備をはじめました。
何かと口触りのいい問題先送り論では、外国人住民の問題(本当は日本の問題)は解決できません。
犯罪、社会保障、教育といったこれから考えなければならない課題にタブーなしで賛否のある議論を率直に出し合えるような季刊誌をつくりたいと思っています。
この季刊誌づくりのお手伝いいただける方をさがしていますので力を貸していただける方がいれば、事務局までご一報ください。
(金宣吉)


■■■今後の予定■■■

●お花見
4月8日(日)12:00〜 妙法寺川公園

●日本語学習支援者の研修会
4月14日(土)13:30〜 神戸アジア交流プラザ

●坂野亜子さん「私の北欧体験〜のびのび遊ぶ子供たち〜」発表会
4月20(金)18:30〜 ペーパードームたかとり

●運営会議
4月27日(金)10:00〜 KFC 事務所

●お花見
満開の桜の下でバーベキューをしましょう!
日時: 平成13年4月8日(日曜日)12:00〜
場所: 妙法寺川公園
参加費: 1,000円
※参加希望の方は元村(078-612-2402)までご連絡ください。雨天の時は中止です。

前のページに戻る