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KFC-NEWS 2000.11.17 No.38


■■■近況報告■■■

10月はウレシイことがありました。
9月末ごろにあるベトナム人の男性の相談がありました。貸家は解約したが、保証金は1円も戻らなくて、逆に3万円を請求された通りに払ったと言うのです。家主が彼の敷引金と3万円は借りた家の修理費に使ってもまだ足りないし、大分負けたのでありがたいと思いなさいと言われたようです。修理の支払い明細証を見ると、調査打合費・修理のゴミ処分費や全室のクリーニング費や便器の脱着代等のような項目は、ものが分からない私でも納得行かず、彼とお世話になった不動産屋へ一緒に行きました。
不動産屋は最初もこういうことはおかしいだと、一生懸命家主に話してくれた結果、いくらか返してくれると言うことで、家主の家に行くことになりました。すると、家主はなんと、3万円だけ返すと言い出しました。戻る金額は20万ぐらいもあったので彼はもちろん大反対でした。再び不動産屋に戻って話そうと思ったら、不動産屋の態度はガラッと変わりました。自分は物件を紹介して、手続料がもらうだけで(このようなトラブルには)関係ないだと言い出して、私たちを追い出しました。
やっばり諦めるわけになりませんでしたので、いろんな所に相談してみたら、最初は家主さんに内容証明書を出して、効果がなかったら少額裁判に訴えることになりました。内容証明書を出してから一週間後に意外ないい結果になりました。彼(相談者)の通帳に請求した金額が入ったとの電話がありました。家主さんはややこしくなるのはイヤだから払ったのだそうです。
残念ながら、彼のような相談は KFC に多く届いていません。言葉・法律は分からないし、めんどくさいとかの理由で、納得いかないことにあっても、簡単に諦めてしまいます。こういうような例も簡単に解決出来ることもあることをもっと知ってほしいですね!
(ハ・ティ・タン・ガ)


■■■魔法の杖“インターネット”を武器に■■■

1999年末に日本のインターネット人口は1840万人に達した。情報化社会はこの数字以上に加速度的に進んでいる。インターネットにアクセスして情報を得る能力は就業、教育、地域活動などの社会活動に参画するにあたって必要不可欠なものになりつつある。
しかし、情報化社会が進めば進むほど、言葉の壁と経済的な理由によってインターネットにアクセスする環境を持てない在日外国人の情報格差(デジタルデバイド)は広がっていく。パソコンの価格が下がったとはいえ、最低でも10万円近くするし、公立図書館にも市民が自由に使えるインターネット端末はほとんどない。さらに日本で売られているパソコンはすべて日本語環境である。これでは在日外国人のインターネットアクセスが進まないのは当然である。これを放置しておくことは新たな社会的格差・経済的格差の拡大につながっていく。
その情報格差の改善に取り組み、在日外国人の就業、教育、地域活動等への参画を可能にして、パソコン、インターネット等のIT(情報技術)の恩恵を十分に享受できる環境を整備していく取り組みが神戸定住外国人支援センターと同じたかとりコミュニティセンターの中で活動するツール・ド・コミュニケーションで昨年から始まっている。
今、力を入れている活動は、母語によるインターネットへのアクセスである。言葉の壁に阻まれてインターネットをコミュニケーションの道具としてなかなか使える環境にない在日外国人、特に欧米言語とは文字が異なるアジア系言語を母語とする人たちが、母語で電子メールの送受信や母語表示のホームページの閲覧・作成を簡単にできるような環境を整備していこうという取り組みだ。
これにより、今まででは全く考えられないことが可能になる。例えば、ベトナム語の日刊紙をベトナムにいるのと同じように読むことができる。ペルーの最新の音楽を日本にいながら聞くことだってできる。また、日本社会で(地理的に)孤立しがちな在日外国人が時空を越えてサイバー上でコミュニティづくりを進めることも可能になる。それもほとんで無料で。インターネットは少数者の自立を可能にする魔法の杖である。
コミュニケーションの道具(tool)を使ってコミュニケーションの旅(tour)をする。社会に暮らす誰にも認められた当然の権利である。
(日比野 純一)


■■■KOBEハナの会 一年が過ぎて■■■

KOBEハナの会が活動を始めて1年が過ぎました。地域に住む在日韓国・朝鮮人高齢者が集い、同胞の若者と楽しく交流ができる場所を地域に作ろうと昨年の9月9日にスタートしました。午前中は朝鮮料理を中心にした昼食会で楽しくごはんを食べます。そして月に1回午後に民族打楽器のチャンゴのリズムに合わせながら民謡を謡い踊ります。
韓国・朝鮮語で「おばあさん」のことを「ハルモニ」といいます。この一年間ハルモニ達と接してきて感じたことは、ハナの会のような場の必要性と次世代としてハルモニ達の生きてきた道をリアルに知る必要があるということです。ハルモニ達は日本に半世紀以上住んでいても本質的な感情表現は母語で出てきます。その言葉が通じ、文化を理解できる人が世代を超えて集い、楽しみ、話せる場があることは、ハルモニ達にとっても次世代の同胞にとっても大きな意味を持つと思います。単に高齢者福祉ということだけではなく、そこには在日韓国・朝鮮人の歴史と文化の理解と継承があるからです。
ハナの会ではハルモニ達の生きてきた歴史をビデオ撮影しドキュメント制作にとりかかる予定です。完成までには時間がかかると思いますが、完成したあかつきには KFC ニュースをご覧のみなさんにもぜひ見ていただきたいと思います。
(金周司)


■■■日本語プロジェクト■■■

■グループレッスンスタート

10月中旬よりグループレッスンがスタートしました。今回は4つのグループと規模を拡大したため、学習者が集まるか不安でしたが、何とか5・6名の学習者が集まりました。
入門レベル……ペルー、 バングラデッシュ、中国
初中級レベル……ベトナム、台湾、香港
中級レベル……ベトナム、 フィリピン、 ペルー、タンザニア、中国
上記の国籍の方々が勉強されています。レッスン中はすべて日本語ですので、みんな悪戦苦闘しながらも、支援者や他の学習者とのおしゃべりを楽しんでいます。

■ マンツーマン新規学習者

新しく日本語学習を始められた方々を紹介ます。
姜さん(韓国)/支援者 松本さん
何さん・川崎さん(中国) /支援者 東さん

■秋祭り

11月12日、参加者約30名で、無事秋祭りを終了することができました。

■ 秋祭りに参加して

私は今回初めて「秋祭り」に参加させてもらい、本当に楽しい時間を過ごすことができました。学習者の方々の国それぞれのお料理からも国の文化を知ることでき、とても興味深いお話も聞くことができました。日本語を習得していってもらうということだけではなかなか築くことのできない、支援者と学習者との関係にも良い影響を与えてくれたのではないでしょうか。
日本のいなりずしやベトナムの生春巻きなどを学習者の方々と共に作るというアイデアもとても良かったと思います。作りながらお互いの文化を知ることができ、疑問に感じたことなどを話し合い、話にもふくらみができました。ゲームでも支援者・学習者が一緒になって楽しむことのできるものだったと思います。
このようなイベントを通して支援者と学習者との距離が縮まったことをうれしく思うと共に今後も多くの方々と色々な事をやっていきたいと思います。
(武藤智子)

■支援者の声

紅葉が美しい季節となりましたが、皆様如何お過ごしでしょうか?
初めまして、私は当KFCでペルー人に日本語を教えている宇都宮です。今日は私がKFCでどのような活動をし、どのような感じを受けたかを紹介致します。
私がKFCに入ったきっかけは、友人がブラジル人にボランティアで日本語を教えているという話を聞いたのがきっかけでした。私がその話を初めて聞いたときはなんて凄い事をしているのか、ましてやボランティアで人に物を教えているなんてそう簡単にできるものではないと思いました。でも私は以前から日本語教師と言うものに興味を抱いておりましたので、一度思い切ってやってみよう!どうにかなる!!という気持ちで KFC の門を叩きました。
最初の授業で私は、有り余る緊張ととまどいの中一人の男の子を紹介されました。その男の子はペルー人の「セイジ君」です。ペルーという聞き慣れない国名に私はドッカーンという衝撃を受けました。いったい何処にあって、何語を話し、どんな習慣があるのかさえ想像もつきませんでした。しかし、私は好奇心が旺盛なため、「どうにかなるか精神」でスタートしました。最初は緊張し、戸惑っていたものの回を進めるうちにだんだんうち解け、今ではセイジ君と勉強が終わってからお茶を飲んだり、食事に行ったりするようになりました。課外授業(!?)では、教科書の中という固い枠にはまらず、また違った雰囲気のもとで色々なお話が出来るので、日常会話(関西弁)の勉強にもなっていると思います。
ペルーと日本では文化の違いも多く、彼は色々な疑問を問いかけて来てくれます。そのお陰で今まで解っていたと思っていたことが実は解っていなかったりし、新たな発見があり、日常にはまだまだ色々な疑問があることに気づきました。皆様も日常の疑問を沢山探してみては如何でしょうか。そうすると新たな発見があるかもしれません。
最後になりましたが、まだまだ未熟ではありますが、これからも色々な疑問と闘っていこうと思いますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
(宇都宮かつら)

■お知らせ
12月15日(金)は日本語プロジェクトの電話受付はお休みとさせていただきます。ご了承ください。


■■■今後の予定■■■

●KFC 運営会議
11月24日(金)10:00〜
12月8日(金)10:00〜

●ボランティアのためのステップアップ講座(場所:新長田勤労市民センター)
[第7回]11月11日(土)13:30〜16:00
[第8回]11月25日(土)13:30〜16:00
[第9回]12月2日(土)13:30〜16:00
[第10回]12月16日(土)13:30〜16:00

●旧正月(テト)を祝うつどい
2001年1月28日(日)

●年末年始の休み
12月29日(金)〜1月4日(木)

●忘年会
12月19日(火)18:30〜


■KFC からのお願い!
KFC では、助成金とカンパで運営をしております。カンパをよろしくお願いいたします。

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