■■■近況報告■■■
トルコに続いて台湾でも大地震が起き、秋になっても酷暑がつづき、放射能まで漏れ出すと、世の中どうなるのかなと不安な気持ちになってしまいますが、世紀末だと不安をあおるのではなく、こんな時期にこそ理性をもって行動する事が大切なのではないかと思うこのごろです。
KFC の99年度の活動も半期を終え、後期に入りました。前号、前々号のニュースに同封したように、KFC
の秋は講座で一杯ですが、これらの講座から一人でも多く今後の
KFC の活動に参加してもらえたらとの思いで進めています。
KFC の今後を考えるために、前号でもふれた
NPO 法人 TCC (たかとりコミュニティ・センター)が発足した後の
KFC のあり方を運営委員会で検討しています。10月中には一定の方針を出した上で、調整に入っていきたいと思っています。
組織の見直しを進めながらで難しいところもあるのですが、新しい活動もはじまっています。在日韓国・朝鮮人の1世のハルモニたちと在日韓国・朝鮮人の若い世代との交流を目的にはじめた「外国人高齢者のためのコミュニティ・ステーション」事業は、実施主体も
KFC から独立する形で「KOBE ハナの会」とし事業名も「KOBE
ハナの会」として毎週木曜日に開催しています。
また、以前ベトナム語を母語とする人たちのために実施していた日本語プロジェクトの
FM 日本語教室をベースに、在日ブラジル向けの
FM 日本語放送教材を今年度中に作成する事業もはじめることになりました。
既存の事業だけでもこなすのに四苦八苦の状態であるのに、新しい事業をはじめるマイナスも多いのですが、不況に天災と社会不安が広がる時代状況にマイノリティーが飲み込まれないような社会資本の一部でも
KFC がつくっていければと思います。
(金宣吉)
■■■在日ベトナム人連絡協議会について■■■
9月11日に川崎市の鹿島田教会で各ベトナム人の団体リーダーの会議がありました。去年のカトリック難民定住委員会で、ベトナム人のネットワークが必要だと結論が出てから、その組織を立ち上げる為の準備について、関西と関東に分けて定期会議が行われ、3〜4回東京で全体会議も行われました。名称は在日ベトナム人連絡協議会と決まり、2000年1月1日をめどにに設立することになりました。
主な活動の内容は、
●各団体の情報をホームページで提供し、お互いの活動を、詳しく知ることで助け合い連絡しながらやっていく(ホームページが無い場合ニュース版発行で)。
●ホームページはベトナム人の状況を日本人にも正しく知らせることが出来ます。今までの間違った情報等をもっと理解してもらう場になります。
●関西と関東に事務所を設置し、マスコミや生活相談に対応します。今、財政が無いため関東事務所は川崎市の鹿島田教会に、関西では
KFC の事務所に置くことになりました(KFC の仕事とよく似ているから)。
●機会があればベトナムの文化・習慣等を紹介してアピールする。
●最初は単純な連絡会かもしれないが、もっと余裕が出てきたら、ベトナム人の不公平な問題・人権問題等も自分達で解決していくつもりです。
この日までに決めなければならないことがまだ山ほどあるので完璧なスタートにならないかもしれないです。未熟な私達に皆さんの支援・指導・経験・知恵・応援等が大変必要です。どうか見守って下さい!
この組織のベトナム語と日本語のホームページも開設しています。どうぞご覧になってください。
[ホームページ]
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/vietnhat
[Eメール]
vietnhat@ha.bekkoame.ne.jp
(ハ ティ タン ガ)
■■■「KOBE ハナの会」発足について■■■
9月9日より地域に多く住む在日韓国朝鮮人高齢者の豊かな老後の場づくりに取り組む事業を始めました。在日韓国・朝鮮人の高齢者と若者が集い、一緒に料理を作って食べたり、民族楽器を演奏し民謡を歌ったりして楽しい時間を過ごします。「KOBE
ハナの会」と名づけ、毎週木曜日の午前10時から午後3時まで新長田のピフレホールで行っています。
高齢者には民族文化の中で楽しい時間を過ごしてもらうだけではなく、料理やお話を通じて同じ在日韓国・朝鮮人の若者に民族文化を伝えていってもらおうと思います。
一方、若者には高齢者とのふれあいを通していろいろなことを学んでいってもらい、高齢者問題とともに民族文化の継承、自身の民族的アイデンティティの形成につながればと思います。
まだスタートしたばかりで形になっているとは言えないのですが、それでもおばあさんが「おおぜいで食べると食がすすむ」とおかわりをするのを見るとうれしくもあり、継続の必要性を痛感します。
新聞記事によると、在日韓国・朝鮮人の65歳以上の高齢者は98年度の統計で在日韓国朝鮮人社会の約11.1%を占めるそうで、ちなみに日本の高齢者人口は16.7%で世界3位だそうです。
介護保険やデイケアサービスなど高齢者問題対策がいろいろ動いている中で、外国人住民がその民族性を生き生きと出せ、大切にできる空間の中で高齢者と若者がふれあい、何かを作り出せる場にしたいと思っています。
(金周司)
■■■地域で暮らす在日外国人一在日外国人が自治体でどう位置づけられているか■■■
●地域国際化ボランティアのための地域活動推進講座が9月18日より開講。第1回は上記のテーマで姫路工業大学・阿久澤麻理子講師を迎えて、講師と参加者が対話しながら学習がすすめられた。
●講師の「日本に外国人は何人住んでいるか」という質問に皆、頭をひねり、150万人という数を確認、兵庫県は何人で全国何番目かというと、約10万で5番目ということがわかった。国籍別に見ると韓国・朝鮮人が66,641人で全体の66.7%('98年)。'82年は86,299人(82.2%)(内は全外国人に対する比率)。これに対してベトナム人は'82年439人、'98年2,188人に増えている。
また全国の統計からわかることは韓国・朝鮮人の人口が1950〜1998年まで大きな変化がないのに対して、ブラジル、ペルー南米系が'89年頃から急増、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムも増加しているので韓国朝鮮人の比率が減っていることに気づかされる。
なぜ南米系が増えたのか? 入管法の改正で日系人という枠で入国しやすく労働者として入国したからである。ベトナム人については、'78年よりインドシナ難民の定住を受け入れ、難民条約を'81年締結した。アジア系の人々も出稼ぎ労働者や日本人の花嫁として来日、中国の場合は'72年の日中国交回復後増えているということから、政治や経済の動きと無関係でないことがわかる。
●'80年頃から外国人の権利が問題となってくる。その前に'75年就職差別(日立)に反対する運動、'80年頃の指紋押捺強制反対運動がおこり、'79年には国際人権規約制定、'81年には難民条約によって内外人平等ということになった。
自治体では'83年神奈川県が難民条約批准、外国人に対して100件の聞き取りを行った。大阪市は在日外国人のためのパンフを作る。'92年東京都世田谷区は生活調査を3000〜5000件のアンケートで行う。'93年川崎市は外国人に市政参加に対するアンケートを行い、外国人市民代表者会議をつくり、議会で認められ条例を作った。他の自治体にも要項はあるが、条例を作っているのは川崎市だけであり、アンケートも生活に関するものは多いが、市政について調査しているのも川崎市の特色である。
こういう動きの中で外国人が住民だという考え方は広がってきた。しかし外国人に対する偏見や差別感はまだ根強い。外国人が日本にどうして来ているのか、その背景などきっちり答えられない場合が多い。例えば、韓国・朝鮮人の場合、「労働者、従軍慰安婦などとして来日した」という答えは出ても、日韓併合により日本が植民地にしていたという視点が抜けている。またベトナム人の場合も労働者として来日したという答えは出ても、難民として来日したという視点が抜けているのである。
●姫路市にはインドシナ難民促進センターがあり、多くのベトナム人が姫路に暮らしている。彼(女)らの情報源は市の広報や啓発、学習会からよりも、噂や風聞にたよることが多く、誤解や偏見が生まれているということが指摘された。
●参加者は11名、新聞を見て参加された若い人が半数ぐらいおられました。2回目からも参加できますのでどうぞご参加ください。
次回は10月16日(土)、豊中市国際交流会へ行きます。詳細は
KFC へ。
(湯口恵)
■■■日本語プロジェクト■■■
■近況報告
●前期グループレッスンが修了しました。
修了者
Aクラス(初級 I)……佐々木サリーさん、陳文さん、藤田ロリタさん
Bクラス(中級)……陳文さん、藤田昌治さん
仕事、家事、学校との両立などで忙しい中、みなさん6ヵ月間よく頑張りました。継続は力なり! これからも日本語の勉強に励んでください。
講師を務められた高橋博子さん、元村尚美さん、お疲れ様でした。引き続き、講師をよろしくお願いします。アシスタントの三富麻央さん、五百木いずみさんもよい経験をされた事と思います。この経験を次のステップに生かしてください。
●マンツ−マンレッスン(100時間)を9月で修了しました。
成英淑さん(支援者―伊藤成子さん)
朴貞淑さん(支援者―横江真由美さん)
トラン・ミー・トゥアン(支援者―杉山丈夫さん)
また、いつでも教室に遊びに来てください。
●9月11日(土)に第1回目の日本語ステップアップ講座がありました。前半は
KFC の副代表の金が、私達の団体の活動内容、そして定住外国人の実態、地域の日本語学習が目指すものについての話をしました。後半は、神戸
YWCA 学院専門学校の斎藤明子先生がテンポのよい講義をしてくださり、受講者にも好評でした。
■後期のグループレッスン開講に向けて
前期より多くの人がグループレッスンで勉強する事になりそうです。メンバーが決まりましたら、また改めてご紹介します。
■今後の予定
●次回研修会 10月9日(土)15:10〜
・おしゃべり広場について
グループレッスンや100時間のマンツーマンレッスンを修了した方を対象にした楽しい企画を考えました。第1回目は、10月24日(日)です。
・秋まつりについて
11月14日に決定しました! 内容などは、ボランティアの元さんを中心に企画中。みなさまも是非、いい案を出してください。
■日本語グループレッスンアシスタントの三富さんより
4月より半年間、Bクラスのアシスタントとして授業に参加させていただきました。
開講時の山崎先生、現在の元村先生の御指導を拝見し、何度か模擬授業を経験させていただいて大変勉強になりました。当初に比べるとさまざまな理由で学習者の人数は減ってしまいましたが、とても熱心で毎回いろんな質問が飛び交う活気あるクラスでした。あるとき、テキストに「パチンコ」という言葉がでてきて、「パチンコはどうしてカタカナで書きますか」、「パチンコはいつからありますか」という思いがけない質問を受けましたが、すぐに答えることができず次に授業までに辞書やパチンコについて書かれている本を何冊も調べたことがありました。このような、普段気にもとめないことをじっくり調べ考える機会があったり、学習者のうまい例文に感心したり、私自身の良い励みになりました。
しかし、このクラスが今期で終了してしまったことは非常に残念に思います。これからも学習者同士のつながりを大切にし、日本語をもっとうまくなるためにもぜひ『おしゃべり広場』へ参加してもらいたいと思います。
(Bクラスアシスタント 三富麻央)
■■■KFC 北米 STUDY TOUR 報告9■■■
省略
■■■今後の予定■■■
●外国人高齢者のためのコミュニティステーション事業
毎週木曜日10:00〜15:00
●地域国際化ボランティアのための地域活動推進員講座
[第2回]
10月16日(土)15:00〜17:00、とよなか国際交流協会にて
[第3回]
11月17日(水)18:30〜20:30、ピフレホール会議室A
●日本語学習支援のための地域活動推進講座
[第2回]
10月9日(土)13:00〜15:00、新長田勤労市民センター講習1
[第3回]
11月13日(土)13:00〜15:00、新長田勤労市民センター講習1
●地域国際化に対応した幼児教育を考えるセミナー
[第1回]
10月8日(金)17:30〜19:30、ピフレホール会議室A
[第2回]
10月15日(金)17:30〜19:30、ピフレホール会議室A
[第3回]
10月22日(金)10:30〜14:00、こひつじ保育園(堺市)
[第4回]
10月29日(金)17:30〜19:30、ピフレホール会議室A
●アメリカ NPO 研究会
[第9回] 10月9日(土)18:00〜、たかとり救援基地
[第10回] 10月30日(土)18:00〜、たかとり救援基地
[第11回] 11月13日(土)18:00〜、たかとり救援基地
●運営会議
10月15日(金)15:00〜、KFC 事務所