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KFC-NEWS  1999.9.17  No.27


■■■近況報告■■■

● KFC ニュースの23号で報告した悪質な不動産業者による在日ベトナム人に対する詐欺の件で、多額のお金を騙しとられていた女性にやっと業者から返金がありました。騙しとられていた消火器代や害虫駆除代のほかに不動産屋の手数料と火災保険代も返させることができました。
今回のことでは、兵庫県の建築指導課の協力を得て、できるだけ迅速に対処したと思いますが、結局こんなに時間がかかってしまいました。悪質な業者には、行政の調査が入っただけですぐに会社を潰して逃げてしまうところもあるとのことです。
これだけ悪質な業者が長期間野放しにされている状態を見ると、外国人差別という視点をこえて日本の不動産システムに問題があるように思えてなりません。
今回は幸いなことに何とか事例を解決することができましたが、人の住まいを扱う仕事に何らかのモラルを設けないとこの社会はますます住み難くなっていくような気がします。
もう一件、不動産に関する問題として外国人だからマンションを断られるという相談がありました。幸いなことにこの問題は兵庫県の建築指導課の仲介もあってなんとか入居することができました。兵庫県の建築指導課の働きには敬意を表したいと思います。

●この間、地域振興券の外国人差別を取り上げてくれるマスコミが少しづつですが増えています。ジャパンタイムスと MBS が取り上げてくれました。マスコミは、外国人を取り巻く話題として「犯罪」、「かわいそう」といったテーマではよく取り上げるのですが、外国人が置かれている不合理な状況をなかなか伝えてはくれません。
KFC のような活動は、粘り強く不条理な問題に取り組みマスコミにも取り上げられるよう働きかける努力を続けないといけないようです。

●不況が長引くなか失業率が上がり続けています。政府は公金を使って失業者の受け皿として企業や「NPO」(KFC も?)を活用する事業を補正予算で決めました。
この事業は6ヵ月を一期間として企業や NPO に雇用してもらい公共的な仕事をする賃金を税金で賄うというものですが、慢性的な就労困難者である外国人住民を考える視点が残念ながらありません。
これからの市民社会にとって「公共的な仕事は何か」ということを外国人の視点からも見る必要があると思われます。とにかく兵庫県下で80〜90億のお金が緊急雇用対策として使われますが、最低、人口比にあった外国人住民がこの施策で雇用されることを願ってやみません。
(金宣吉)


■■■日本語プロジェクト■■■

■近況報告
4月から始まったグループレッスンが、残すところ1ヵ月をきりました。講師の方、アシスタントの方、ボランティアのリーダーの方、また、毎月一回の研修会に毎回参加しているボランティアの方々と意見交換をしながらすすめてきたグループレッスン。
ボランティアの方々が日本語の支援だけでなく、KFC に携わっている一員として何ができるのかを考えている場面に多く出会いました。
日本語支援を積み重ねていく中で、日本語学習という枠を越えて、同じ地域に住む隣人としてのかかわりを考えているボランティアの方がいることを感じるこのごろです。
今後は、日本語支援者また学習者からの主体的な声や提案・活動を期待したいと思います。KFC 主催の勉強会、研修会では、外国人住民の背景が具体的にわかると思いますし、月一度の日本語プロジェクトの研修会では、支援者の方主体で内容の研鑚をはかっていければならない思います。どんどんご参加ください。

■後期のグループレッスン開講に向けて
4月から始まったグループレッスンが9月で終了し、10月から新たにグループレッスンを開講します。入門レベルの希望者が数人申し込まれていて、今後もさらに増えつつあります。そこで、今期は昼の入門コースをひとつ増やしました。学習希望者全員にあうグループレッスンを設定することはできませんが、もし同封しているグループレッスンの案内を見て、学習者が入れると思われましたら、ぜひ薦めてください。

■アシスタントの募集について
10月からはじまるグループレッスンについて、アシスタントを募集しています。
講師は、現在 A クラス・B クラスを担当してくださっている高橋博子さん、元村尚美さん、6ヵ月間アシスタントをしてくださっている三富さんにお願いしたいと思います。
アシスタントは、ボランティアとして、講師の方の手伝い、学習者への個別のサポートをしていただきます。実際の学習を見ることができ、勉強になりますので、同封の別紙、グループレッスンのお知らせを見て、アシスタントをしたいと思われましたら、坂野までお申し出ください。

■講座開催および、研修会のお知らせ
●9月11日(土)より KFC 日本語の研修会がはじまります。新聞にも記載されたこともあって KFC の支援者でない方もふくめ、50人もの申し込みがありました。日本語学習支援者の需要が、多いことに驚きました。
●講座が、毎月第2土曜日13:00からなので、研修会は、そのあと15:10からはじめたいと思います。2月まで、この日程になりますのでよろしくお願いします。
●次回の研修会は、9月11日(土)15:10からです。
[内容]
日本語ステップアップ講座の主な内容
文化庁の日本語教育研究会参加者の話

■グループレッスンの講師の方より
4月に開講したグループレッスンも早いもので5ヵ月が過ぎました。B クラスは、現在4人と少人数ではありますが、和やかな雰囲気で授業をしています。人数が少ないこと、仕事をしている人が多いため定時に授業が始められず、多少遅れで開始せざるをえないという小さな問題点はありますが、授業中はみんな熱心ですし、よく質問もしてきます。また、最初は遠慮がちだった学習者も今では、冗談を言い合ったりと楽しく授業を受けています。
グループレッスンですから、もちろんいろんな国の人たちがいます。それもお互い刺激になっているようです。ある時、各国の料理を授業の中で紹介してもらいました。その時には、いつになく真剣に他の人の発表にみんなが耳を傾けていましたし、中にはノートをとっている人さえいました。作ってみたいという声もあがっていました。その時これはグループレッスンのいい点だなあと感じました。日本の文化・習慣だけでなく、他の国の文化・習慣ものぞくことができるということは、私自身にとってもそうですが、学習者にとっても新鮮味があり、新しい知識となっているのではないでしょうか。
中級レベルともなると、結構みんな話しはできますし、文型も理解できています。話に花が咲き、脱線していることも多々ありますが、その中から新しいことば・文型を学んでいけば、これも有意義な時間だと思います。もちろんテキストがありますので、テキストに沿っても授業を行います。ですが、私の中での目標として、できるだけ自然な日本語を使えるようになってほしいというのがあるので、練習問題でも文が正しいか正しくないかだけではなく、自然かどうか、一般的に会話で使われるかにもポイントをおくよう心がけています。また、微妙なニュアンスや日本人特有のあいまいな表現等をどう判断するかも、機会があるときには説明をしたりしています。
私自身、この B クラスを担当させていただいて、教える側ではありますが、教えられていることもたくさんあります。また、いい刺激にもなっていますし、視野が広がっていくような気もしています。私の方が学習者より授業を楽しんでいるのかもしれません。
B クラスは9月末でレッスンが終了ということですが、とても残念なことです。ですが、これから生活していくなかで、日本語で困ったことや微妙なニュアンスがわからなくてトラブルがおきたなどいろいろなことがでてくることと思います。また、苦手な分野を克服したいという希望もでてくると思います。これらのことをフォローしていくためにも、何らかの形で集まり、堅苦しくなく勉強できる場、何でも聞ける場、またせっかくできた人と人とのつながりを大切にする場を設けられたらと思います。
(グループレッスンBクラス講師 元村尚美)

次回は、アシスタントの三富さんに感想をお聞きします。
(坂野亜子)


■■■今後の予定■■■

●神田裕(KFC 代表)コロンビア報告会
9月11日(土)18:30〜、たかとり救援基地

●外国人高齢者のためのコミュニティステーション事業
9月9日(木)から毎週木曜日10:00〜15:00
お昼ご飯をみんなで一緒に作って一緒に食べましょう! 参加費100円、ピフレホール調理室にて

●地域国際化ボランティアのための地域活動推進員講座
[第1回]
9月18日(土)15:00〜17:00、ピフレホール会議室A
[第2回]
10月16日(土)15:00〜17:00、とよなか国際交流協会

●日本語学習支援のための地域活動推進講座
[第1回]
9月11日(土)13:00〜15:00、新長田勤労市民センター講習1
[第2回]
10月9日(土)13:00〜15:00、新長田勤労市民センター講習1

●地域国際化に対応した幼児教育を考えるセミナー
[第1回]
10月8日(金)17:30〜19:30、ピフレホール会議室A
[第2回]
10月15日(金)17:30〜19:30、ピフレホール会議室A

●アメリカ NPO 研究会
[第8回] 9月11日(土)17:00〜、たかとり救援基地
[第9回] 9月25日(土)18:00〜、たかとり救援基地
[第10回] 10月9日(土)18:00〜、たかとり救援基地

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