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KFC-NEWS  1999.5.17  No.23


■■■近況報告■■■

この頃、KFC に寄せられてくる相談をみていると、日本全国で合唱されている「国際化」、「共生」って空虚であるような気がさせられる事例が多くみられます。
先月、KFC に家庭の事情で借家さがしを手伝ってほしいと2人のベトナム人女性が来ました。彼女らは街の電柱なんかに貼ってある広告を見て、不動産屋についてきて欲しいということで、KFC のスタッフが通訳として同行したところ、不動産屋には広告の物件はなく(おとり広告らしいことが後でわかる)、相談者の一人は高い物件を案内され、翌日、不動産屋の職員につれられて事務所にやってきました。
非常に態度の悪い不動産屋は、仮契約を済ませたので通訳と日本人の保証人をここだと本人が紹介してくれるといっているので出してくれと、なかなか家が借りられない外国人の弱みにつけ込んでいるのがすぐわかる態度できました。
保証人が日本人であるというような制限については、KFC として原則ゆるされない差別と考え活動してきました。しかし今回は特別な事情もあり現実に入居を進めていくために KFC の日本人メンバーが保証人となりました。
ただ問題を放置することもできないので兵庫県と相談したところ、この業者は、おとり広告を使って、高い物件を紹介し、契約の時には説明もしていない害虫駆除代や消火器代という名目で多額の料金を取る悪質業者だとわかりました。
現在、この業者には処分を前提に兵庫県の建築指導課が事情聴取に入っていますが、ただ処分の根拠には外国人への差別(日本人の保証人条件)は入っていません。
結局、外国人への入居差別はそれだけでは野放しの状態です。
次に日本でも最大手のスーパーが、発行しているショッピングカードに在日ベトナム人の女性が6回も申し込んですべて断られるという相談がありました。
断ってきた封書には、「今回のカード発行は見送らせていただきます」とだけあり具体的な拒否理由はなにもかいていません。あまりにも不合理なので拒否の理由を確認する電話をいれると、カードの担当者は「拒否の理由はおしえられません」という一点張りでした。あまりにも対応が納得できないので何度かの連絡で最後に責任者に厳しく詰問すると、最後は夫の名前と職業だけ電話で教えるとカードを発行するという対応にかわりました。
外国人が丁寧に話すと相手にせず、厳しく迫ると根拠もなく門戸を広げる姿勢を日本の中で見続けていると、普通に暮らしたいという当たり前の人の気持ちが踏みにじられていくような気がします。
最後に、外国人救援ネットなどと協力して進めてきた「地域振興券」の外国人住民の無年金者や定住者(在留資格上の定住者・・在日ベトナム人など)排除の是正問題で神戸市、兵庫県と話し合いをもったところ、神戸市も兵庫県もこの問題は差別ではないとの見解を示しました。特に県は「この問題は国際人権規約や難民条約など国際規約にも違反していない」とまでいった上で、財政上の制約があるので一定の人たちが対象から除外されることはしかたがないといいました。
今回の外国人無年金者やベトナム人への地域振興券からの排除が、所得制限や16歳以上の子どもを対象外にすることと同列にかたられることには、どうしても納得ができません。もし財政上の問題があるのなら15歳以下を14歳以下にしても、65歳を66歳以上に変えてもベトナムの子どもたちや在日韓国・朝鮮人の無年金者たちに平等な扱いをするべきだと思います。そもそも在日韓国・朝鮮人の高齢者や障害者の多くが無年金になっているのはなんら本人の問題ではなく、日本の年金制度からの国籍差別によって生まれた状態です。
日本に住むベトナム、ラオス、カンボジア3ヵ国の人の大半は、ベトナム戦争やカンボジアの内戦によって国を出た「インドシナ難民」と呼ばれる人たちであり、日本政府が正式に受け入れ枠を決め、平等に扱うことを世界に約束した人たちです。
県との話し合いで最後に「難民の子どもが地域振興券をもらえていない状況は難民条約に違反していないのですね?」との問いに県の担当者は「違反していない」とまで言いきりました。
この国では、すごく耳障りのいい「国際交流」、「多文化共生」がおおはやりですが、「ともにいきる」ということは、国籍や民族を理由になされている理不尽な格差や差別を真摯にみつめ、人を人として扱わない状況に時には「いかりを共有」する勇気を持つ崇高さがいるのではないかと考えるこのごろです。
(金宣吉)


■■■ KFC 北米 STUDY TOUR 報告5 ■■■

省略


■■■日本語プロジェクト■■■

■研修会のお知らせ

ビデオ上映:「インドシナ難民への日本語支援」(前回に引き続き後半部分)
日時:5月15日(土)14 : 00
場所:新長田勤労市民センター(JR 新長田西側大丸の3階)

■ KFC 総会

神戸定住外国人支援センターの活動報告(KFC 日本語プロジェクトを含む)
日時:5月22日(土)13 : 30
場所:新長田勤労市民センター(JR 新長田西側大丸の3階)


■4月の日本語プロジェクトの様子

●4月11日(日)日本語プロジェクトの学習者・支援者、KFC ・アジアタウン・FM わぃわぃのメンバーと一緒にお花見パーティーをしました。49人が参加し、満開の桜の下で、バーベキューやゲームをしました。ペルーの学習者がサルサダンスを教えてくれたり、日本の「さくら」の歌を歌ったり、周りには、どんなグループかと思われながらも?楽しみました。

●4月からグループレッスンが始まりました。はじめての試みでボランティアの講師・スタッフで何度も話し合いを重ねてきました。Aコース8人、Bコース6人の学習者が勉強しています。週2回で、仕事帰りに来る人も多いのですが、みんな張り切っています。運営面では、改善すべき点もありますが、皆でより良いものにしていきたいです。


■■■今後の予定■■■

● KFC 総会
5月22日(土)13:30

● KFC 研修会
6月11日(金)18:30
KFC のボランティア学生の卒論発表会

●多文化こども大会
5月23日(日)11:00 カトリック鷹取教会にて
集まれ!外国籍のこどもたち。
ご両親もご一緒にどうぞ。
各国の料理・ゲーム(オリックスの入場券が当たる!)・学校生活についての相談と質問コーナー・お医者さんによる悩みごと相談・・など

●海外における NPO 活動の調査・研究会
昨年10月に KFC 北米 STUDY TOUR を実施しましたが、アメリカを含め海外における NGO・NPO 活動についてさらに研究を深めるべく、研究会を開催いたします。今後、日本社会では外国人住民自立支援 NGO・NPO の重要性が増すのは必至です。そこで、日米の社会システムの違いと NGO・NPO の実践、その成果と課題について定期的な研究会を開催して学習し、成果をまとめる作業を実施したいと考えています。つきましては、様々な分野で海外の NGO・NPO 活動に造詣の深い方々にご協力をいただきたくご案内いたします。
第1回 5月15日(土)18 : 00
第2回 6月5日(土)18 : 00
第3回 6月19日(土)18 : 00
第4回 7月3日(土)18 : 00
第5回 7月17日(土)18 : 00
第6回 8月7日(土)18 : 00
第7回 8月21日(土)18 : 00
*KFC 事務所にて

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