■■■よろこびを享受しあえる社会をめざして■■■
11月5日から1週間アメリカ西海岸とカナダのバンクーバーへの
KFC 研修ツアーに参加しました。サンフランシスコに着いて最初に見た光景は、まさに多文化共生の社会でした。空港の職員、入管の役人、航空会社のカウンターで働く社員には、白人あり、黒人あり、黄色人種ありで壮観です。人種のるつぼといわれるとおり、多種多様な人々がなんの違和感もなく働いています。また、サンフランシスコのチャイナタウン、ロサンゼルスの日本人町、オレンジカウンティのリトルサイゴンといったように、一つの民族が一定数集まっているところではそれぞれの民族の特徴を生かした町が形成されています。こうした光景を目のあたりにして、アメリカという国は色々な国から来た人々がそれぞれの国の文化を共有することによって、その優位性を発揮しているんだなあと、つくづく感じます。
アメリカはその歴史からみて必然的にそうなったとも言えますが、いまも人種間の衝突があるなど、人種差別問題は未解決です。それだけに日本にはない取組がなされているともいえます。今回のツアーでどのような努力がされているか、その一端を見ることができました。アメリカと日本では社会のシステムに大きな違いというか根本的な違いもありますので、そのまま日本に適用できるものとそうでないものがありますので、その辺は十分吟味する必要がありますが、マイノリティに対する施策は日本と比べてはるかに進んでいるようです。その推進力の中心はマイノリティ自身であるということも考えさせられる問題の一つでした。
今回の視察ツアーを踏まえて何をどうすべきか、検討しなければならないことは沢山あります。ツアーの参加者全員が感じたことは「いま私たち
KFC が取り組んでいる方向は間違っていない。しかし、もっと急がねば」ということでした。今回の視察ツアーを一つの参考にしながら、一つ一つ積極果敢に実践しながら考えるということを繰り返し、粘り強く活動を強めていくことが大切だと思います。それぞれの文化を認め合い、その違いを調整しながら、国籍という壁を取り除き、共に生きることの喜びを享受しあえる社会の実現をめざして、おおいに議論し、運動を広めましょう。
(中村通宏)
■■■ KFC 北米 STUDY TOUR 報告■■■
省略
■■■日本語プロジェクト■■■
■あきまつり無事終了
去る11月1日(日)、晴天と陽気のもと、鷹取教会において、「あきまつり」が催さました。当日は、学習者・学習支援者をはじめ40名以上の方にご参加いただきました。
2時過ぎに、KFC 代表神田神父のあいさつで始まった「あきまつり」では、ビンゴゲームで数字が読み上げられるたびに歓声と嘆息が入り混じったり、現役茶道部員の東海さん、伊藤さんたちによって立てられたお茶に挑戦する学習者のすがたが見れました。また、白水さんによる南京玉すだれでは、玉すだれの織り、みんなで炭坑節を踊り、盛況のうちに終了しました。
当日ご参加くださった方、景品を寄付してくださった方、その他、多くの方々のご支援のもとに「あきまつり」が無事終了したことを、ここに感謝する次第です。
[実行委員の声]
「あきまつり」に向け、1ヵ月も前から準備をしていただいた、実行委員のかたに感想を寄せていただきました。なお、紙幅の関係上、一部抜粋とさせていただきましたが、文中の表現は、そのままです。(敬称略)
●上野 真由美
今回が初めてでしたが、おもしろかったです。前半しか参加できなかったのが残念でした。
●北沢 典子
本来なら実行委員というものは来ている方々に楽しんでもらわなければいけないと思う。しかし、今回のあきまつりでは、まつりの顔である
MC 、司会という重要な仕事をまかされたのに、その任務もいつの間にか忘れているというほど私自身が一番まつりを楽しんでしまったような気がする…。
また、準備の段階からまつりの内容、流れをどうしょうか決めかねていたが、ゲームや出し物をせず「来ている方々のおしゃべりタイム」を取ったことでわき合々と交流ができたり、次にやった玉すだれも集中して見てくれたり参加してくれた。など、まつり全体の流れも良かったと思う。
ただそのお菓子を食べながら交流をはかる時間の時知っている人同士で話していたり、一人でいる学習者の方々が目についた。交流をはかる時間があっていいがそれ以外に様々な人と交流できる企画をもう少しを考えた方がいいのかな…。
●白水 祥子
とにかく、不安ばかりだったけど、なんとか終わってよかった。楽しくできたのでよかった。
ただ、一つ、欲をいえば、もっとたくさんの実行委員を集めてやりたかったのと、(あきまつりで出し物として)食事がしたかったということ。
それから、私自身、あまり、実行委員として、何もできなかった所が多かったので、残念だし、みんなに悪いなぁと思いました。
玉すだれは、私なりに一生懸命やれたと自負しています。「メイン」とか言われてて、すごく緊張しましたが、なんとか、皆さんの協力で、できました。
本当に、実行委員は大変でしたが、新しい仲間ができたのもあって、やって良かった。また、こういう機会があったら、やりますが、大した力になりません。それでも良かったら声をかけて下さい。*( )
内編者。
●高橋 博子
準備段階から参加して最も印象深かったのは、会自体規則らしいものがなくほとんどのこと(祭のすすめ方、何をやるか、どういう形でやるかなど)は自由に自分たちで決めらるということであった。そういうことであるので途中から参加しても、自分の意見を言うことも気軽にできるし、また、そういうふんい気であったことは年代の違う私にはうれしいことであった。
小さいことに関しては反省も多々あると思うがそれは来年に生かしていけばいい。日本語教師中心であったが準備段階から学習者の参加が一人でもあれば他の意見も聞かれたであろうし、もりあがりももっとあったのではと思った。学習者の積極参加をのぞみたい。参加者を増やすことが今後の課題だろうが、順次、学習者が祭の中心となり、私達といっしょに楽しめるようになるともっとよい。今は実現がむずかしいかもしれないが将来そうなることは夢ではない。
●湯川 亮介
あきまつり前日、翌日の準備を終え、帰り支度をしているとき、傍で日本語を学習している、ある支援者の話が聞こえてきました。「明日のあきまつりは、一体どういう祭なんや。いまいち、意図が伝わってこうへんな」。
その場にいた実行委員は僕だけだったので、そうとは知らずにふと漏らしたのでしょう。僕は、その時、「僕らが準備にどれだけ時間を割いたかしらんくせに偉そうなこというな」と、怒りがこみあげてくるのを必死で抑えていました。
しかし、今思えば、的を得たものだけに腹がたったのだと思います。ただ、実行委員長として、会を弁護すると、各実行委員は本当によくやったと思います。
私達は、ニュースや研修会などで、あるいは、支援者に会う度に、数ヵ月前から、「あきまつり」を宣伝してきました。それでも、「意図が伝わらない」、「宣伝不足」というのであれば、むしろ、受け手(支援者)側の参加意識の不足だと思います。
本来、ボランティアには、「自発的な」という意味があることからも、今回の「あきまつり」は、私自身、もう一度その原点につき考えさせられました。
又、今回、実行委員会は、学生を中心に編成しました。なぜなら、昨年「あきまつり」の企画段階で、各委員の日程を調整するのに非常に苦労したからで、今回は、比較的時間の取りやすいと思われる、学生の方を中心に依頼しました。
次に、「もっと学習者の参加を」という声について。ご存じのように、当会の学習者の方の多くは、仕事をもたれ、毎日働いておられます。忙しい合間を縫って日本語学習にこられており、そのうえ、実行委員を、と言うのでは、あまりに酷でしょう。同じような理由から、貴重な休日を割いてまで、参加を呼びかけるのも、酷でしょう。
■日本語グループレッスンについて
現在、マンツーマン授業の次のレベルとして、教室形式による授業を企画中です。来年から始める予定です。
■11月の研修会
11月の研修会では、湯口さんが、文化庁日本語教育研究協議会・第2分科会「日本語教育の応用:教室運営」、「日本語教室という場の再編成に向けて」に参加され、その報告がありました。
報告は、多岐にわたりましたが、研修会参加者が最も関心を寄せたのが、『日本語媒介として関係性の世界を拡げる日本語交流市民活動―「日本語交流教室」の始まり』という部分でした。
この部分では、今後の日本語教室のあり方について、述べられていましたが、その報告を聞き、私達「日本語プロジェクト」の方針が間違っていなかったという印象を受けました。
■今後の研修会について
12月19日(土)14:00〜 新長田教室
(場所が変更しています。お間違えのないように、ご注意ください)
今年、最後の研修会となります。時間の都合のつく限り、ぜひご参加ください。
先日、ある支援者の方から「研修会は、一般の会員も参加していいのか」という、質問がありました。研修会は、名前こそ堅そうですが、実際は、支援者の交流会です。「日本語プロジェクト」に入会されてまもない方、長い間活動しているけれど、いまひとつどんな会なのかわからない方、入会はしていないけど活動に関心のある方、等々、多数の方の参加をお待ちしております。
■媒介言語講座(韓国朝鮮語)のお知らせ
1999年2月20日(土)〜4月24日(土)の毎週土曜日(時間・講師は未定)に韓国朝鮮語の媒介言語講座を開催します。詳細は、後日ご案内いたします。
■■■忘年会のお知らせ■■■
今年の忘年会は神戸アジアタウン推進協議会と合同で行います。KFC
のスタッフやボランティアの皆さんふるってご参加ください。
日時:12月19日(土)午後7時〜
場所:グラスアンカー(KFC 事務所より北東へ歩いて5分の青い洋館)
会費:1,000円
■■■耳よりなお知らせ:長田区の多言語案内冊子完成■■■
神戸アジアタウン推進協議会が作成しました長田区役所の多言語案内冊子が完成し、長田区役所で配布されることになりました。
神戸アジアタウン推進協議会では KFC の協力のもと、日本に住む外国人に対して多言語の必要性についてのアンケートを実施しており、その結果から役所の多言語化の必要性が高いことがわかっています。
この冊子はハングル、ベトナム語、中国語(北京と台湾の両方の言葉)、英語の各言語版があり、日本語にはふりがなをふっています。必要とされる方には無料で差し上げますので、長田区役所か
KFC まで取りに来てください。