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KFC-NEWS  1998.10.17  No.17


■■■近況報告■■■

9月26日に KFC の第4回目の研修会を開催しました。講師には KFC の事務所のむかいでフィリピンにいる日本人男性の子どもを育てているシングルマザー達の支援を続けているアジア女性自立プロジェクトの森木和美さんを迎えて「国際結婚と子どもたち」というテーマでのお話しを伺いました。
次に KFC の近況ですが、日本社会の景気の悪化は、すぐに外国人住民を直撃しているようで近ごろは求職の相談がよく寄せられます。しかし職安にいっても、国籍、学歴、日本語能力といった問題で断わられることが多く、この日本の不景気の中で外国人住民の就労は日々悪化している実態が感じられます。
このまま不況が続くと外国人住民の雇用が悪化するのではないかと心配です。
雇用が悪化すると犯罪や最近問題となっている薬物の蔓延といった問題も多くなってくると思われます。KFCは、板宿でアルコール依存症の人達の作業所を運営している「神戸リカバリーセンターさぽるて」と協力して、麻薬に対する知識の普及と家族、関係者のケアを目的に薬物中毒予防講座を秋から開設することになりました。現在の予定では5回の連続講座になる予定です。
10月は、神戸アジアタウン推進協議会が進めている、災害時における外国人住民への情報発進システムの仕事で KFC のスタッフ・運営委員のなかで、中村、金、NGA の3人が、アメリカとカナダへ調査・視察にいきます。期間は、10月5日から14日までの10間の予定です。調査、視察の結果は、10月31日に KFC の第5回研修会で報告する予定です。また調査、視察の間は、日本語プロジェクトの坂野さんが事務所に詰めてもらう予定になっています。
秋は各地でさまざまなイベントが開催されるので KFC にも依頼が多く、ただでさえ忙しいのに加え、スタッフの多くが長期留守するので残っている皆さんには迷惑かけることも多いと思いますが、ご協力お願いします。
(金宣吉)


■■■難民事業本部に要望書を提出■■■

7月1日付けで、KFC とカトリック難民定住委員会は難民事業本部長宛に要望書を提出しました。内容は、(財)アジア福祉教育財団難民事業本部が出版している日本語通信教育副教材の雑誌「こんにちは」11号に掲載された記事(永住と帰化について扱つた見開き2ぺージの体裁で作られた部分)についてでした。以下はその内容です。

『…(前略)… 永住者になるための条件をフローチャートで説明するのに1ぺージ、帰化についてインドシナ難民自身の声を掲載する形で1ぺージとっている記事ですが、永住者になるためのフローチャートの中味を見ると、永住資格をとれる外国人は、素行が善良で、経済的に自立している人達であり、そうでない者には永住の道がなく、帰化の項目では、帰化しないとの答えとして、「年をとつたら母国へ帰って暮らしたい」、「将来帰国して国の役に立ちたい」、「(帰化したいが)日本語がじょうずでない」、「日本で生活していく自信がない」と書かれています。それに対して、帰化すると答えた者のコメントには、「将来、母国に帰ることはない」、「遊びにいくだけ」、「日本で生きていく には日本人になったほうが都合がいい」、「子供の将来を考えた」、「日本で生活していく自信がある」、「日本で育つたので母国を知らない」、「自分のいる所は日本だ」といつた表現があります。
編集者は、永住資格をとるためのの手順を説明し、インドシナ難民自身の帰化に対する意見を集約しただけだと言われるかもしれません。しかし、なぜこれほど社会的強者だけが、日本の社会に適応できるというような記事が、日本語通信教育副教材に必要なのか私どもには理解ができません。
アジア福祉教育財団難民事業本部の日本語教育の仕事とは、現在の法務省が日本の社会にとつて「いい子だけに法的保証を与える実務を無批判にインドシナ難民に伝え、生活が自立していない人達やその子どもたちに劣等感を抱かせるような記事を、日本語副教材と位置づけられている機関誌に掲載することなのでしようか。
帰化したインドシナ系住民の声に「自由だ」とあるのは、日本国籍がないと「自由がない」と感じているあらわれであり、日本語教青に携わる人たちが当事者たちの声に対してどう取り組むべきであるかの視点がまったく読み取れません。
外国人のサポートとは、知識や情報を外国人住民自身に伝える作業が大きな位置をしめますが、その内容に外国人住民の生活や歴史、民族性などを卑下させ、当事者たちが自己否定するようなものも入っていく危険性があり、今回の記事の内容には問題があると思われます。
また帰化と永住のフローチャートの経済項目については、日本人や永住者の配偶者、子どもたちには免除される事実が抜けていたり、帰化した当事者の声の「公務員になれる」といつた記事には事実誤認を生む問題もあります。…(後略)…』

上記の内容で、「永住と帰化」に関する記事掲載の意図、インドシナ難民の意見の集約方法、事実誤認を与える問題についての意見、内容が社会的に自立困難な外国人の問題に対する認識がないと思われる点についての意見を問い合わせました。
それに対して7月9日に回答書(別添)が送られてきました。その回答書の最後に「……ご意見につきましては、それはそれとして拝聴いたしますが、今回このような批判的コメントを頂いたのは、貴団体のみでございます。私どもといたしましては、難民支援という共通の目標に向かって日々努力している我々諸団体が、他の団体の活動についてその独自性や自ら得意とする分野を尊重し理解を示しつつ、それぞれの活動の発展を図りたいものと考えております。」とありました。
私見ですが、やはりこちらが伝えたいことを理解できていないようですね。私たちは一人一人の人間の尊厳について支援する側(共に生きる側)がもっと敏感でなければならないということを言いたいのですが、仕事内容にケチをつけられたと言うことしか頭にないようです。尊重し理解されなければならないのはそれぞれの支援団体ではなく、支援を受ける立場になってしまっている外国人たちのことであるはずです。護身だけにまわっていることがとても残念です。また、難民事業本部はその他のボランタリーな団体とは明らかに立場が違っています。日本の国の政策として我々の税金によって活動されている国の外郭団体です。国民の小さな願いを受け入れられないものであってはならないはずです。弟や妹であるボランタリーな団体の頼もしい兄や姉であってもらいたいものです。
(1998/7/31 神田裕)


■■■「兵庫県地域国際化推進基本指針」の評価を NGO が提言■■■

兵庫県が1994年3月にまとめた地域国際化推進基本指針というレポートがあります。「国際性豊かな社会の実現」のための現状と課題、推進方策を人権、医療、情報提供、労働、教育など、外国人が日本社会(兵庫県)で生活していくうえで当たり前にぶつかる事象を個別項目に分けてそれぞれ記しています。
指針が策定されてから4年が経過し、その間に阪神・淡路大震災が発生しました。震災救援の必然から被災ベトナム人救援連絡会(現・神戸定住外国人支援センター)、兵庫県定住外国人生活復興センター(同)、 NGO 外国人救援ネットなどの外国人を支援する民間団体が誕生し、震災から立ち上がる過程で、外国人であるということだけで被る不平等に対しての是正などに取り組んできました。そのうちのいくつかは兵庫県や神戸市の施策に盛り込まれました。現在も、行政(兵庫県、神戸市、国際交流協会)の国際担当者と民間サイドが定期的に同じテーブル(GONGO)につき、様々な課題についての話し合いは継続しています。
このように震災後、被災地の外国人を取り巻く環境は少しだけですが変わりつつあります。兵庫県は今年、地域国際化推進基本指針の見直し作業に入りました。それに当たって、外国人および外国人の支援活動を続けてきた民間団体による現場の声を反映させることが重要です。そのため、外国人支援団体の連絡組織である NGO 外国人救援ネットの活動として、指針の評価を下すとともに、課題をより鮮明に浮き彫りにして、今後、取り組んでいく必要があることをまとめたレポート「多様で豊かな社会の実現をめざして」を作成し、GONGO の席で兵庫県に逆提言しました。
これを受けて兵庫県は指針見直し作業に反映させていくために、カウンターレポートの中身について私たちとの議論を深めていくことになっています。
(日比野純一)


■■■ヤバイでいいの?■■■

この間、テレビで「ここが変だよ、日本人」の番組がありました。108ヵ国200人の外国人がスタジオに集結し、いろいろ話しました。私は『そうだ』と思いながら見ました。かわいそうな体験をした外国人もいるし、言いたい放題の外国人もいると感じました。外国人の私たちにとっては日本人やこの国のおかしな点・ところ、どうも理解できないことが沢山あります。しかし、日本はそうだ、こんなもんだ、で諦めて、いろんな問題を納得しないままで受けいれなければなりません。この番組で、私の考えたこと、思ったこと、素直に言えないこと、気が付かないおかしなところ、代わりに彼等はよく言ってくれました。ちょっと言いすぎている部分もあり、さまざまなことを考えさせられたんです。特に、不動産屋であったことも話されました。ある人は契約する時に『この家に住む間はカレーは作りません』と約束しなければならなかったそうです。もっとひどいと思ったことは、不動産屋の前に『外人・ぺット』はお断りの貼り紙を貼られたそうです。不動産屋に入ってきたる外国人を見て、不動産屋がヤバイ、とおもわず口にした言葉については、どうも理解できないし、なぜ私たちとぺットと一緒にしたのかも・・・。
政府の許可で日本に住む外国人でも家が借りられません。そうすれば一体どこに住めばいいのだろう? 公園、橋の下、駅、市場になるのでしょうか? 風習・習慣は違う点もありますが回りの人に迷惑にならなければいいでしょう。家賃が心配するんなら契約の時にきちんと家賃は何ヵ月おさめられないと、追い出す! そいうふうにしたらいいじゃないか?
最近、神戸市内の空き家があまりにも多すぎるせいか駅前・電信柱などにはいろんな不動産会社の住宅募集のチラシが目に入ります。見ると要件はいいし、家賃は安くて、ある所では敷金がなんとゼロです。それにもかかわらず外国人はお断り、ダメだとされています。支援センターでは、ずっとこの問題と闘っていますが、入居差別はまだまだ起きています。どうか考え直してください! 機会を作って、外国人と触れ合えばきっと良いところを見つけますよ。そして、私たちも日本での暮らしについても努力し、順調に仲良く生活していくことができればうれしいです。 
(ハ ティ タン ガ)


■■■日本語プロジェクト■■■

■連絡会の名称変更

毎月第2土曜日に行われている連絡会ですが、今後は研修的な内容を中心にして会員同士の交流を深めるという意味で、名称を「研修会」へと変更することになりました。


■研修会のお知らせ

●10月17日(第3土曜日)13:00〜14:30
・学習状況の発表(内海さん)
・その他(連絡事項等)

●11月14日(第2土曜日)13:30〜15:00
・研修的なもの(未定)
・その他(連絡事項等)


■8、9月の連絡会報告

●連絡ボックスの設置
新長田教室の入り口横に連絡ボックスを置くことになりました。連絡事項や KFC ニュース等を置いています。新長田教室に来る人は、連絡ボックスをご覧ください。

●新しい教材
「しん にほんごのきそ I・II 」の改訂版が出ました。これまでのものは技術研修生向けの内容でしたが、改訂版は日常生活に重点を置いた内容になっています。その他2冊、新しく出版された本の見本を新長田教室に置いています。また、推薦したい教材があればご連絡ください。

●媒介語(ヴェトナム語)講座
9月19日(土)から全10回(10月10日は除く)
講師:浅野麻実子先生
場所:新長田勤労市民センター
時間:15:00〜16:45
10名が受講していますが、まだ余裕があります。途中からの参加も認めますので、希望者は事務局へご連絡ください。


■秋まつり

日時:11月1日(日)
場所:鷹取カトリック教会
時間:14:00〜16:00

●出席および景品提供のお願い……
会員の皆様のご協力なしでは、成功はあり得ません。この“秋まつり”では、他の曜日に学習や学習支援をされている方、また、訪問指導をされている方と交流できる絶好の機会です。日頃は、研修会に出席できない方もお誘い合わせのうえ、ぜひご参加くださるようお願いいたします。
今回も、たくさんのゲームを準備しています。ゲームの景品を皆様から寄付していただければ幸いです。

●料理の自粛について……
今年も、年に一度の交流会“秋まつり”の季節になりました。昨年は、みなさんの多大な協力を得て、各国の料理に舌つづみを打ったり、ゲームを楽しんだりすることができました。
ところが、今年は、毒物混入事件が各地で起こっていることを考え、今回、私たちの催す“秋まつり”でも料理を用意しないことになりました。この点について、みなさんのご理解を賜りたいと思います。
そのかわりに、ゲームなど、他の催し物で昨年以上に楽しいものにしたいと思っております。


■事務アルバイトの坂野亜子さんより

皆さん、はじめまして。このたび、事務局員としてアルバイトをすることになりました坂野です。
初めは日本語プロジェクトのボランティアに応募し、KFC の活動を知り、もっともっと知って自分もかかわっていけたらと思い、応募しました。
実際に1ヵ月働いてみて、たくさんの方々の出入りがあり、皆さんが労をおしまずに忙しそうに働いていらっしゃる姿に私もついていかなくてはと思いました。
[勤務時間]
●火……13:00〜20:00 KFC新長田教室(ナンコウビル2F)
●土……10:00〜15:00 KFC(鷹取カトリック教会内)
1ヵ月たってだいたいの仕事を把握しましたが皆さんのアドバイス等おききし相談したいと思います。何かあれば上記にご連絡ください。


■■■身近な活動紹介、今後の予定■■■

●10月3日(土)〜 4日(日)
ふれあいの祭典(明石城公園)

●10月17日(土)13:30〜
ベトナム語による両親学級(長田区保健部・長田区役所6F)

●10月24日(土)10:30〜
KFC 第5回研修会:「北米の NPO による外国人支援活動」(カトリック鷹取教会)

●11月1日(日)14:00〜
…日本語プロジェクト秋祭り(カトリック鷹取教会)

●11月29日(日)11:00〜
多文化共生センター医療キャラバン(カトリック鷹取教会)

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