■■■近況報告■■■
先日、昨年1月に15年ぶりに韓国から日本へ帰国したLさんから子どもの高校進学のことで相談がありました。Lさんの子どもは日本へ帰国する直前に韓国の高校試験に合格し、合格証書をもらいましたが、突然の帰国に入学を辞退し戻ってきたという経緯がありました。
Lさん自身、日本に戻ってきたのが15年ぶりということもあって進学についていろいろな方面に相談しましたが、Lさんの相談した教育関係者や知人の助言で相談した神戸市の教育委員会の結論は、日本の中学2年生からもう一度勉強し直すというものでした。
LさんとLさんの子どもにとって上の結果は、せっかく高校に入学したのにもう一度中学生に戻るという大変ショックなものでありました。
Lさんは、厳しい経済状況にもかかわらず子どもの進学を考え、日本語の能力向上のため半年間、日本語学校に通わせた後、中学2年へ編入させることにしましたが、地域の中学校校長から「学校で以前、韓国からきた子どもが苛められたことがあり、なにかあっても責任をもてない」と言われ、Lさんは仕方なく自分の通う会社近くの中学に越境という形で通わせざるえませんでした。
KFC にLさんから相談が来たのは今年4月末になり、日本にきてからすでに1年以上たっていました。Lさんは、自分の都合で日本に来たため子どもの高校進学を駄目にしたことをすごく気にとめている様子でできたら来年の高校進学に向けていろいろ調べたいので協力してほしいとのことでした。
相談を受け、兵庫県教育委員会高校教育課と連絡を取り、Lさんと一緒に兵庫県教育委員会高校教育を訪問し相談した結果、重大な事実がわかりました。それは、1988年の学校教育法改正法により、外国で9年間の教育を受けた者は、日本の高校へ編入学する資格を有するということでした。
要するにLさんの子どもは、なにも中学からやり直すことなく高校の編入試験を受ける権利があったということでした。
LさんとLさんの子どもにとって、高い月謝をはらった日本語学校や越境までした中学は何だったのか、編入試験を前提に進学を考えるのと中学からの高校入学を考えるのでは全く準備が違います。
Lさん親子は今いくつかの高校の編入学試験合格に向け準備していますが、初めから正確な情報が伝えられなかったことは本当に残念です。
外国人住民の相談を受ける姿勢としてLさんの相談を受けてきた人達同様、Lさんの連れ合いの日本語学習を支援してきた
KFC としても自省すべき事例だったと思います。
(金宣吉)
■■■第1回 KFC 研集会の報告■■■
KFC ではスタッフおよび関係者の研修のために、定期的に研集会を持つことにしています。4月11日(土)に、鷹取教会で第1回研究会を開きました。内容は次の通りです。
内容:論文報告
報告者:戸田佳子
論文:「阪神・淡路大震災後の在日ベトナム人の生活再建」〜『国際協力論集』(神戸大学1998年1月)
震災直後の長田で、被災ベトナム人がどのような自助努力を行ったかについて、同胞援助のネットワークを中心に報告しました。
次回の研究会は、6月13日(土)年金問題についてです。
■■■日本学習支援関連ニュース■■■
「KFC 日本語ボランティアの会」は昨年6月17日第1回総会以来、神戸定住外国人支援センターの日本語部として日本語学習支援に取り組んで参りましたが、本会が神戸定住外国人支援センターとは別の独立団体として扱われるなど、さまざまな点で皆様に混乱とご迷惑をおかけしてきました。
そうした問題を解決するために神戸定住外国人支援センター(KFC)の運営委員会、「KFC
日本語ボランティアの会」の役員会は、日本語学習支援事業を第1回総会での初心に立ち返り、KFC
日本語プロジェクトとして活動することになりました。そのために、
[1]その活動を推進していくためにプロジェクトリーダー会議を置く。プロジェクトリーダーは神戸定住外国人支援センター運営委員を兼ねる。
[2]プロジェクトリーダー会議で
・日本語学習支援
・ブラッシュアップ講座
・媒介言語講座
・FM わぃわぃ日本語教室(ラジオ番組)
・交流活動(あきまつり)など
等を発案、企画し、神戸定住外国人支援センターの運営委員会の承認をもって実施に当たる。
[3]上記にともない、「KFC 日本語ボランティアの会」の規約、それに基づく役員は解消する。
[4]学習支援者の連絡や親睦は KFC 日本語プロジェクトが継続する。
[5] 日本語学習支援のあり方について、
・学習者定員を決める。
・学習支援期間をきめる。
・学習形態はマンツーマンの他に教室形式も取り入れる。
・学習支援ボランティアへの交通費支給の範囲を決める。
以上はプロジェクトリーダー会議で詳細を決め、運営委員会で決定された後、あらためて、皆さんにお知らせする。
[6]神戸外国人定住センターにコーディネーターを置き、学習支援ボランティアの登録、及び学習者の受付を行い、学習支援活動の推進にあたる。
[7]6月20日(土)「KFC 日本語ボランティアの会」1997年度会計報告と「KFC
日本語プロジェクト」の説明会を行う。
(ピプレ3F会議室 午後1時半〜4時)
■■■公営住宅第五次募集について■■■
仮設にいる方々、高い民賃にはいっている方々、今度こそ公営住宅に当選してほしいと願っています。
5000戸以上の住宅が出ていましたが、仕事の関係で遠い所には申し込めないし、会社が交通費を出してくれないと、思いきって違う区の住宅に申し込むこともできません。そういう方々が多くなればなるほど、当選する確率も低くなり、また次のチャンスを待たなければならない方々も多くなると思います。そうなると、独り独りに斡旋する住宅も足りず、空いている住宅も、また申し込みの形になるかも知れません。まるで終りのないゲームのようです。一方、今までに当選した方々が、どんどん仮設をでていきます。防犯のためにも住人の少なくなった仮設は、統合されていくと思います。そこで仮設間移動ということになるのですが、これもまた独り独りの希望通りに移動できるとは限りません。
住宅申し込みに関して、罹災証明のない方々や一部損壊の方々は、あくまで一般扱いになりますので、おまちがいのないようにしてください。独身の方々は、独りでは申し込むことはできません。
社会の中で生活するにあったて、「変えられないものを断念する勇気」、「また一方、変えることのできることを変えていく勇気」をお互いに持って協力しあっていきましょう。
(松山綏子)
■■■ニューズレターのについてのお知らせとお願い■■■
KFC のニューズレターは、前回の第14号(4月号)までは毎月発行していましたが、経費節減のため、今回から隔月で発行することにしました。
また、今後も引き続いてニューズレター送付を希望なさるかどうか、確認をさせてください。もし必要でないようでしたら
KFC までご一報いただければと思います。
以上、誠に勝手を申しますが、よろしくお願いいたします。
■■■ベトナム語報送の時間変更のお知らせ(FM
わぃわぃ)■■■
新時間は:
毎週日曜日19時〜20時までは CHAO CAC BAN の番組
毎週木曜日21時〜22時までは CHAO CAC BAN の番組
その後は22時〜23時はベトナム人向きの日本語教室になっています。よろしくお願します!
■■■ベトナム台風カンパについての報告■■■
多くの方から、心暖まるカンパをいただきました。
現在のところ、被害を受けたベトナムの小学校に届けるように、交渉中です。
後に、改めてご報告する予定です。
■■■身近な活動紹介、今後の予定■■■
●6月13日(土)10:30〜12:00
第2回 KFC 研修会(鷹取教会ペーパードーム)
〜外国人の年金問題〜 講師:仲原良二氏
●7月11日(土)
第3回 KFC 研修会
内容:難民事業本部の仕事(予定)
●7月18日(金)〜21日(月)
神戸まつり
アジア各国の料理が出ます。KFC も協力します。
■■■長田区にあらたに2つのベトナム料理店が開店しました■■■
一つは JR 新長田駅近くにある「サイゴン」という名前のお店で、もう一つは旧神戸デパート近くの2号線沿いにある「ニューサイゴン」という名前のお店です。
外国人住民が自分の国の料理店をもてるようになるのは、街にとっても素晴しいことだと思います。
ぜひ長田にくることがあれば食べてみてください。
*「サイゴン」は阪神高速・湊川の南側に移転しました。