■■■近況報告■■■
ずいぶん暖かくなりましたね! 私達は過ごし易い季節なっています。日本中の桜は満開で、とても奇麗です。あわただしい毎日なんですが、お弁当を持ってゆっくり花見したくなります。春になると入社、入学、転勤の季節にもなるのです。新学校、新職場の方おめでとうございます。頑張ってください。
最近、KFC の抱えている問題は、頭が痛くなる入居差別(駐車場差別までも)、運転免許証の日本免許への切り替えの難しさ、就職の厳しさなどです。とても感じている出来事が沢山あります。支援ができる範囲でしているのが、相談者の努力・自力もとても必要です。なにもかも日本語はできないの理由で簡単に断わられてしまいます。職安の紹介で行くと、いい仕事はあまりありません。4K(きたない・きゅうりょう安い・きけん・きつい)の仕事はほとんどです。彼等はなんの資格、免許ももちろん持ってないので肉体労動しかできないのです。それでも・・・彼等の合う職場を見つけることはとても難しいです。どうか身の周りに外国人がいればすこしでも親切にしてあげてください。
(ハ ティ タン ガ)
■■■日本社会の高くて厚い「壁」――ブラッシュアップ講座「日本語学習者から学ぶ」から■■■
昨年12月 KFC 日本語ボランティアの会のブラッシュアップ講座で、KFC
日本語ボランティアの会で学ぶ日系南米人、ベトナム人、韓国人から学習の動機、日本での生活、そして何を学習したいか、などなどを報告してもらった。その後の討議で日本語学習支援者から次のような質問があった。
Q・来日して6、7年になり、そして日本人の職場で働いている人もいるのに、なぜ日本語が十分話せないのだろう。外国人側から積極的に日本人社会へ入ってくれば、日本人は手助けできるのだが。
それに対し、二人の外国人の学習者が次のように話した。
M(ブラジル人)さん:日本語がわからないから、それに日本の文化と違いすぎるから、入ろうとしても入れない。近所で挨拶しても、日本人はそれ以上、決して話そうとしない。挨拶を返してこない場合もある。それどころか、馬鹿にしたような態度で返される場合もある。だから、仕事に行く人はいいけれど、家にじっといる女性は本当に耐えきれない毎日を過ごしている。
G(ベトナム人)さん:日本人の社会に、特にグループに入るには高い壁がある。子どもの保育園のお母さんの会でも、小学校の
PTA でも入りにくい。馬鹿にされる感じがする。
圧倒的多数の日本人側は「文化の違い」が何なのか、そして自分たちが知らず知らずに作り上げている「壁」が何なのかをなかなか認識できない。「壁」の「内」側から、「自分たちは何時でも待っているんだから、こちらへ入れ」といってもそれは、日本社会への同化の強制につながりかねない。
日本語学習支援活動を通し、学習者から日本社会について感じている「文化の違い」や「壁」が何かを学べたら、「共生」への一歩となるに違いない。
(KFC 日本語ボランティアの会 長嶋昭親)
■■■「日本国籍」が魔法の杖でいいのか■■■
先日、(財)アジア福祉教育財団難民事業本部が出している日本語通信教育副教材の雑誌「こんにちは」に掲載された記事の内容を見て憂鬱な気持ちになりました。
永住と帰化について扱った見開き2ページの体裁は、永住者になるための条件をフローチャートで説明するのに1ページ、帰化についてインドシナ難民自身の声を掲載する形で1ページとっていますが、永住の中味を見ると永住資格をとれる外国人は、素行が善良で経済的に自立している、いわゆる社会的に自立している人達であり、そうでない者には永住の道がなく、帰化の項目では、帰化しないと答えた者の内容として「年をとったら母国へ帰って暮らしたい」、「将来帰国して国の役に立ちたい」、「(帰化したいが)日本語がじょうずでない」、「日本で生活していく自信がない」と書かれています。それに対して帰化すると答えた者のコメントには、2項目だけ太字で強調されている項目があり、「将来、母国に帰ることはない」、「日本で生活していく自信がある」とあります。
編集した人間は、永住資格の手順を説明し、インドシナ難民自身の帰化に対する意見を集約しただけだというかもしれません。しかし、なぜこれほど社会的強者だけが、日本社会に適応できるというような記事が日本語通信教育副教材に必要なのか私には理解ができません。
アジア福祉教育財団難民の日本語教育の仕事とは、現在の法務省の日本にとって「いい子」だけに法的保証を与える実務を無批判にインドシナ難民に伝え、生活が自立していない人達やその子どもたちに劣等感を抱かせるような記事を日本語副教材と位置づけられている機関誌に掲載することなのでしょうか。
外国人のサポートとは、知識や情報を外国人住民自身に伝える作業が大きな位置をしめますが、その内容に外国人住民の生活や歴史、民族性などを卑下させ当時者たちが自己否定するものも入っていく危険性があります。
KFC は、この問題に真摯に対峙していきたいと思います。
(金宣吉)
■■■今後の予定■■■
●4月18日(土)10:00〜
KFC 研修会
●4月18日(土)15:00〜
被災地共同センター事務所開き
●4月20日(月)17:00〜
多文化共生センター神戸事務所開き
●4月26日(日)11:00〜
長田マダン(長田南小学校)
●5月9日(土)11:00〜
神戸地球村フェスティバル(サンパル前広場)
■■■「KFC アンケート」(1998年2月〜3月実施)の報告■■■
以前ニュースレターでお伝えしました KFC アンケートについて報告します。3月末で85人のベトナム人からご協力をいただきました。今後の支援活動に、大いに役立てさせていただきたいと思います。またアンケートのまとめは本年度内に冊子として出版し、在日ベトナム人の皆さんと支援者の皆さんに利用していただこうと考えています。ここにその一部を報告いたします。
●子どもたちへの民族教育(アンケート結果・計85)
a・子どもたちがベトナム人として育ってほしいですか。
1・はい 56
2・いいえ 2
3・どちらでもいい 15
4・その他・無答 2
b・子どもたちがベトナムの文化を身につけるべきだと思いますか。
1・はい 56
2・いいえ 0
3・どちらでもいい 10
4・その他・無答 9
c・子どもたちにベトナムの文化を教えるとしたら、どのような内容が大切と思いますか。(複数回答)
1.ベトナム語 54
2.ベトナムの礼儀3 1
3.ベトナムの歴史 26
4.ベトナムの音楽や舞踏 11
5.ベトナムの食べ物 9
6.ベトナムの民話 7
7.ベトナムの服装 5
8.その他(ベトナム人としてのほこり ベトナムの俗)
ご協力ありがとうございました。
■■■美談:ブイさんに花時計賞■■■
(いささか旧聞になりますが)1月18日早朝、名谷第1仮設で火事があり、一戸がほぼ全壊しました。その祭、この仮設住宅に住むベトナム人のブイ・バン・カーさん(35才)は煙りが立ち込める部屋の中へ飛び込み、住人を無事助け出しました。救出の際に煙りを吸ったブイさんは咳き込みがひどく、大変だったそうです。ブイさんには他の2人と共に3月9日、神戸市消防署から花時計賞が贈られました。ブイさんは『当然のことをしただけ』と謙そんされていますが、煙りが立ち込める家の中の人がいることが分かっていながら、誰も助けに入らない状態の中で、身の危険を顧みず助けに入ったブイさん。この勇気な行為に私たちも拍手を送りましょう。
■■■おしらせ■■■
■公営住宅募集は4月24日から
次の公営住宅一括募集は4月24日から始まりました。募集戸数は約6000戸予定で、震災復興住宅のこのような大重募集はこれが最後になります。募集方法は前回とほぼ同様になる予定ですが、詳しくは4月17日発行の「広報こうべ」に掲載されます。
なお、ベトナム人対像の説明会が次のとおり行われますので、説明会でよく聞いてから申し込んでください。
説明会(通訳付)
とき:5月1日(金)18:00〜21:00
ところ:長田区役所7階
■神戸入国管理事務所の模様替え
神戸市中央区海岸通にある神戸入国管理事務所では佐留期間延長申請など入国管理事務を扱う部門が8階から同じビルの2階に引っ越しました。また、相談コーナも設けられ、入国管理について分からないことがあったら親切に教えてもらえるようになりました。これまでとかく『入管は不親切だ』との定評?がありましたが、これで悪評が解消されることを期待したいものです。