■■■震災から1000日■■■
●たかとり救援基地あらたな出発
KFC が事務所を置く鷹取教会の「鷹取救援基地」の組織改編がおこなわれました。
阪神・淡路大震災の発生から1000日目となる1997年10月12日は震災直後から活動を続けてきた鷹取教会救援基地の活動にとっても区切りとなる大切な日になりました。
救援基地は壊滅的な被害にあった街の復興に即してその時々の状況を見定めながら、いろいろな団体と連携してこれまで活動を進めてきましたが、1000日を一つの区切りとして今後も継続的な活動を続けていくために、これまで救援活動をしてきた部門を新たに「パストラルセンターたかとり」と改め、教会の敷地内に事務所をおく協力団体を含めた総称名を「たかとり救援基地」と改めました。
今後は「たかとり救援基地」に参加する各団体がこれまで以上に一致協力して、神戸のまちづくり・復興を進めていくことになりました。
■■■近況報告■■■
●10月12日は阪神・淡路大震災から1000日目を迎え、色々な行事が行われましたが、一言で1000日と言っても被災者にとっては長い長い1000日だったでしょう。一方ボランティアにとってはしなければならないことが一杯ありながら、あっという間の1000日でした。みなそれぞれの思いでこの日を迎えたことでしょう。
●一時188名ものベトナム人が共同生活をしていた南駒栄公園に
KFC が提供したペーパーハウスが約10戸ありましたが、公営住宅や民間住宅への移転が進み、最後に残っていた一戸も10月1日ボランテイアの手で取り壊しが終わりました。きれいになった公園を見ていると嬉しくもあり、寂しくもあります。
●7人以上の家族は2戸の仮設住宅に入れますが、6人は認められていませんでした。そのため、生活に色々な支障をきたし、隣人とのトラブルも絶えないため、入居基準の見直しを市当局に要望していましたが、特別措置としてやっと6人世帯の2家族が2戸の仮設住宅に入れることになりました。
●長い闘病生活を終え、就職も決まりながら外国人だからと民間住宅への入居を拒否されていたAさんでしたが、兵庫県宅建協会の協力を得て、無事アパートが見つかり入居できました。日本社会にはまだまだこうした現実がありますが、きちっと話をすれば改善されるということを教えてくれる実例でした。粘り強くがんばりましょう。
●学生の就職戦線は非常に厳しい状況です。なかでも外国籍学生は特に厳しいようです。そうした中で、ある大手企業系列の会社で面接の際に外国人差別と思える発言があり、KFC
では放置できない重要な問題として現在取り組みを進めています。他にも同様なことがあるのではないかと思われますが、泣き寝入りしているといつまでたっても改善されません。小さなことでもおかしいと思ったら、すぐに
KFC へご連絡ください。
● NHK のアジアマンスリーで KFC の日本語教室が取り上げられ、それを見た方からカンパと機械を安く譲っていただけるとの電話がありました。
●公営住宅の募集が始まり、10月28日に締め切られます。長田区や兵庫区は相変わらず倍率が高く当選率が低いようですが、あきらめずに申込書は必ず出しましょう。なお、申込状況の倍率や分からないことがあったら
KFC へお尋ねください。
*終了しました。
■■■日本語学習支援ボランティアについて■■■
NHK-TV のアジアマンスリーという番組で9月28日(日)に
KFC 日本語ボランティアの会で学ぶベトナム人の日本語学習状況と生活状況が放映された。被災後、神戸に「呼び寄せ」で来た人たちとその家族が主役である。
阪神・淡路大震災で、家や仕事を失い、日本語が十分でないため再就職ができない。それを自力で解決する手段としての日本語学習熱が神戸の地で高まり、ベトナム人たちが一生懸命に日本語学習をしている。そういう企画であった。被災ベトナム人日本語教室、そして
KFC 日本語ボランティアの会のお世話をしはじめて2年半がたったが、その活動はそうした
NHK のいう期待に、ほとんど答えられてないのが現状である。
「日本語がわからないから自分の企業では使えない」という企業や「日本社会では言葉がわからないと現場では危険だ」、「上司や同僚との人間関係にひびが入る」、「顧客との対応ができない」などなどの理由で雇用を拒否する。これらの理由は一見、正当で真理のように見えるが、ベトナム人を排除する口実でしかない。日本語がわからないことが労働能力とは別の位置にあるということは、現在約30万人もの日系南米人が大企業、中小企業の下請けでしかも3Kの職場で働いていることからも明らかである。
「日本に定住する限りは日本語を学べ」ということは「郷に入れば郷に従え」式の乱暴な「同化」の論理につながる。私はベトナム人が自分の意志で「日本語を学びたい、日本語能力を向上させたい」という願いを否定するものではない。その人たちに日本語の学習支援をし、その活動の中で、より豊かな人間関係を結び合うことがボランティアによる日本語学習支援だと信じている。
だから、私は NHK の番組の中で、企業に、日本社会に日本語が分からなくても、ベトナム人や他の外国人を、技能指導などをしながら、気長に雇用していくことを求めたつもりである。
(KFC 日本語ボランティア代表 長嶋昭親)
■■■やっぱり神戸大好き!―4次住宅募集に夢と希望が―■■■
長い夏が終り、朝晩冷え込むようになっています。皆さんも元気で気をつけながら頑張っていると思います。さて、10月12日は震災が起こってから1000日です。大きいな節目です。鷹取救援基地も報告会がありました。70人ぐらいの関係者も集まってくれたんです。ここまで来らたのは全国のボランティアの手と暖かいご支援やこの町の皆さんが可愛がってくれたお陰だと思います。
当センターは震災の直後から活動を続けており、これまでの活動はさまざまでした。やりきれないほど一杯ありました。KFC
は沢山の外国人の相談場になっています。97年9月1日現在、神戸市在住外国人数は41,997人で98ヵ国もの人がいるのです。96年6月末では41,916人だったのが少し増えました。そのうち、ベトナム人の場合は748人から803人にもなっています。震災時と比べて55人も増え、大きな震災を受けたにもかかわらず神戸を離なれられないのは、やっぱり神戸が大好きなのでしょうね! 約200世帯もの人々が神戸市を第二の故郷にしています。仮設住宅には一番多い時(95年10月)58世帯でしたが、現在は44世帯で、16世帯が市営か県営住宅などに入居することが出来ました。第4次住宅募集には皆さんの夢や希望がいっぱい、しかし便利な兵庫区、長田区、須磨区に皆さんが望んでいるようです。だから当たるチャンスがとても低い・・・。神戸は一歩一歩と前向きに復興しています。これからも応援してください!
(ハ ティ タン ガ)
■■■身近な活動、今後の予定■■■
●10月25日(土)〜26日(日)10:00〜16:00 明石公園
ふれあいの祭典:県主催の最大のイベント、今回は東芝生広場で「国際交流プラザ」が開催されます。ステージを
FM わぃわぃと Kiss-FM とが担当、出店を神戸アジアタウン推進協議会が担当します。
●11月9日(日)12:00〜 カトリック鷹取教会
KFC にほんごの会あきまつり:KFC 日本語ボランティアの会で日本語を学習する人とそれを支援する人たちとの交流のお祭りです。是非参加してください。
●11月5日(水)〜30日(日)
ながた福祉フェア:長田区社会福祉協議会では、11月を福祉啓発月間と位置づけさまざまなイベントを開催します。
●11月5日(水)〜7日(金)10:00〜14:00
ボランティア写真展:みどり銀行長田支店2階特設会場
●11月8日(土)10:00〜13:00 フェニックスボウル
長田区社協理事長杯ボウリング大会
●11月16日(日)10:00〜15:00 蓮池小学校グランド
一七市'97
●11月22日(土)10:00〜15:00 長田区役所前区民広場
こどもトピア
●11月30日(日)15:00〜 長田区防災コミュニティセンターホール
こころ咲かそうコンサート
●11月19日(水)18:30開場 19:00上映 神戸アートビレッジセンター(KAVCシアター)
アジア映画を観る会第6回上映会
「マン・オブ・ザ・ストーリー」(インド映画)
神戸アジアタウン推進協議会とアジア映画を観る会共催の第6回目のアジア映画上映会
●11月24日(月)
伊丹まだん
●11月16日(日)10:00〜13:00 須磨海浜公園一円
第3回「須磨青空元気フェステイバル」
ベトナムと韓国料理があります
■■■書評(「チョットいいこと」より転載)■■■
『ベトナムのこころ』皆川一夫著
阪神大震災で大変な被害を受けた神戸にはたくさんのベトナム人が住んでいた。私の住んでいる長田区にはその殆どが住んでおり、その半分が鷹取教会にいた。
6年前に赴任した時に初めて彼らに出会った。『ベトナムかア』と思ったのが最初の印象だった。ベトナム戦争や難民、ボートピープルなど、事件としての情報しか知らず、堅い暗いイメージや哀れさのみが頭の中を支配していたせいであろう、いい印象ではなかった。
それから付き合いが始まった。最初のイメージは一度にどこかに吹き飛んでしまった。哀れさなんて微塵も出さない。愉快で逞しいいつも前向きな生きる姿勢は震災後の私たちにどれほど勇気を与えてくれたことか。
彼らが側にいると不思議な魅力に引き込まれる。私たちの知らない未知の世界へズンズンと引っ張り込まれる。顔つきや体つきは私たちとよく似ているのに何が違うのだろう。
著者皆川一夫氏は外務省に入り四半世紀の間ベトナムへ何回か派遣され、その魅力、魔力に取り付かれた一人だ。今ベトナム人と結婚されている生つ粋のベトナム通だ。その彼が言う。『ベトナムは龍宮城』だと。一度触れれば離れなれなくなる。
素敵な笑顔がいつも私たちの周りにある。心が軽やかにそして豊になれる。『しなやかでしたたか』な『ベトナムのこころ』は生き方を教えてくれる。
この本を読んでその秘密を探ってみませんか。そして、実際にベトナム人と友だちになってその素敵な魅力を体験してみませんか。
(カトリック鷹取教会・神田裕)
■■■アンケート調査のお知らせ■■■
いつも KFC の活動を応援してくださって有難うございます。KFC
では、来春に向けて、神戸近辺にお住まいの外国人の方に対してアンケートをする予定をしています。これは日頃私たちがお手伝いをしている人々が、どんな問題を持っているかをよりよく知ることにより、さらに役立つ支援ができるようにするため行うものです。
アンケートの主な対象は、日本語が不自由な定住外国人ですので、ベトナムの方にお尋ねすることが多くなると思われます。どうぞよろしくお願いいたします。
主な調査項目:生活実態調査、被災体験、日本語学習のニーズ
*終了しました。ご協力ありがとうございました。