■■■街に多言語表示を■■■
神戸の街角で、町名表示や駅の名前にローマ字が並記されるようになってから、かなりの年月が経ちました。公共施設の案内板に、日本語以外の説明文が付いているのに気づくこともあります。このように一つの情報について、二つ以上の言語で同様の説明をすることを多言語表示といいます。
神戸市の市民向けリーフレットでは、救急医療等の人命に関わるものは多言語表示を行っているということです。このような限定的多言語表示施策は、その実行性と範囲の両方において問題点を含むものです。しかし、行政が外国人住民を施策の対象にしていると明示することは大きな意味を持ち、他の民間組織の取り組みについて先導的かつ啓蒙的役割を果たすと思われます。
先日、長田区のある遊戯店が特定の外国語だけで「ルールを守らない人は入場お断り」の掲示を出していることが
KFC で話題になりました。勿論どこの社会でも決まりを守らない迷惑な人間はいて、そのような人はそれなりの扱いを受けます。しかし、この表示には問題があります。なぜかというと、決まりを守らない人という個人の問題を民族グループ全体の問題にすり変えているからです。KFC
では早速、この表示を多言語表示にすることを申し入れることにしました。
震災時にあらゆる広報が日本語で伝達され、日本語を読むことができない住民は命に関わる情報さえ入手できず、大変な苦労をしました。これは日頃の多言語行政施策が付け足し的なものであり、システムとして確立されていないことが現われたものです。また、震災以前に区レベルの多言語情報提供状況が現場職員の個人的な善意やボランテイアに頼っていた面があったことも否定できません。震災によって、日本社会はそれ以前から持ち越してきたさまざまな問題に気付かされました。また
KFC では、行政とは一味違った独自の取り組みをしていきたいと考えています。
■■■ KFC 日本語ボランティアの会(仮称)結成へ!〜被災ベトナム日本語教室が
KFC の組織へ■■■
来たる6月14日(土)、被災ベトナム人日本語教室の総会で、「被災ベトナム人日本語教室」が神戸定住外国人支援センタ−(KFC)の組織内に入り、新たに「KFC
日本語ボランティアの会(仮称)」を結成し、神戸に住む外国人(ベトナム人、韓国朝鮮人、ブラジル人、ペル−人、中国人など)に日本語学習支援活動をしていくことが提案されます。
震災後、南駒栄公園に避難したベトナム人主婦の「日本語をもっと勉強したい」という要望に応えて、被災ベトナム救援連絡会議の支援で「被災ベトナム人日本語教室」ができて以来、南駒栄公園、鷹取中学、カトリック鷹取教会、新湊川公園、北須磨文化センタ−、西代仮設ふれあいセンタ−、さぽうと21、共同作業所、そして訪問指導で被災ベトナム人を中心に数多くの外国人などに日本語学習支援をしてきました。多くのボランティアの皆さん、兵庫県、神戸市、アジア福祉教育財団難民事業本部のご支援のもとで、ここまでやって来れました。関係の皆さん、ありがとうございました。これからも今まで以上のご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
さて、以下の日程、内容で総会を開きますので「被災ベトナム日本語教室」の会員、そして新たに「KFC
日本語ボランティアの会(仮称)」に入り日本語学習支援をしようと思われる方はご参加ください。
日時:97年6月14日(土)午後1時半〜4時
場所:神戸市立新長田勤労市民センタ−講習室(ジョイプラザ3F)
内容:総会
研修『神戸定住外国人支援センタ−(KFC)の概要と日本語ボランティアの会に期待するもの』
神戸定住外国人支援センタ−代表 神田裕神父
懇親会(お茶代500円)
問い合わせ先:
〒653 神戸市長田区海運町3-3-8
神戸定住外国人支援センタ−内
KFC 日本語ボランティアの会(仮称)
■■■一段と深刻になってきた失業、就職差別■■■
不景気の長期化の中で失業率が高くなっていますが、とりわけ被災地では一段と深刻な問題になってきています。特に定住外国人に対する就職差別が増加しているようです。一旦は決定していた内定が国籍を理由に取り消されたり、日本人でないということだけで面接さえ受けることができない話も聞きます。それらの問題は
KFC に相談にこられたものだけで1ヵ月に数件あります。恐らくそれは氷山の一角なのでしよう。「震災からの復興とともに心の壁も復活しつつある」のかもしれません。KFC
はすべての人の平等と命の輝きを求めて、相談に来られた方の問題に対応しています。
■■■差別の壁■■■
先日、当センターのスタッフと一緒に、ベトナム人男性と神戸職業安定所に仕事をさがしに行きました。外国人の相談窓口で相談をして、色々な会社の求人カードを見せてもらいました。いくつかのカードを選んだ後、電話をしてくれました。すると次から次へと断わられました。理由は『外国人はいらない』です。安定所の職員は「外国人不可」と事務的にメモを書いていきました。その姿を見たスタッフは憤慨していたみたいです。外国人のための相談コーナーで外人不可とはどうも納得できないようです。しかし、私はいつものことで何とも思っていませんでした。いつの間にか諦めて、おかしく思わなくなったからだと思います。今から考えるとそれまで随分差別されたけれども、形が違うだけで気が付かなかったんです。今まであたりまえと思ったことは、もう一度考えなおさなければいけないと思います。小さくなった外国人のことをなんとかしたいと思います。日本の社会では外国人が暮らすだけでも大変なのに、おまけに差別の壁で私たちはやっていくのが難しいです。当センターのみなさんと力をあわせて、少しでも変えていければうれしいです。
(ハ ティ タン ガ)
■■■兵庫県生活復興資金の貸付〜外国人差別を是正さす■■■
ある被災ベトナム人が兵庫県生活復興資金を申し込んだところ、銀行の窓口担当者に、保証人は日本人か永住権がある外国人でないとだめだ、との理由で融資を断わられした。
KFC では、この問題は外国人全体にかかわる問題と捉え、県に問い合わせたところ、県は永住権のあるなしを貸付の条件にしていないとの回答でした。そこで銀行に抗議したところその非を認め貸付てくれることになりました。詳しくは次の新聞記事をご覧ください。(1997.5.9神戸新聞)(省略)
■■■お知らせ■■■
在日外国人と国民年金学習会
日時:6月8日(日)13:30〜
場所:新長田勤労市民センター3F
主催:在日研究フォーラム
ヴェトナムの颱風〜外山ひとみ写真展
日時:7月18日〜21日
場所:神戸貿易展示会館
ポートライナー神戸貿易センター駅下車
神戸まつり
日時:7月19日〜21日
場所:ハーバーランド
アジア各国の料理等の屋台が多数出店されます。KFC
も協力しています。